石川柊太がソフトバンクから千葉ロッテマリーンズへ移籍したのは、2024年オフの国内FA権行使がきっかけだった。
2014年から2024年までの11年間をソフトバンクで過ごした石川にとって、初めての球団移籍だった。
FA宣言から入団までの流れ移籍が決まるまでには、複数球団による獲得競争があった。
- 2024年11月30日: ロッテと初交渉。吉井理人監督も同席したと報じられた。
- 2024年12月11日: ロッテが獲得を発表。石川も移籍を決断した。
- 2024年12月19日: ロッテの入団会見を実施。背番号21が発表された。
- 2025年: ロッテでのプロ野球生活がスタート。
獲得競争にはソフトバンク、巨人、ヤクルト、オリックスなども加わり、計5球団による争奪戦になったと報じられている。
移籍を決めた理由は環境と新しい挑戦移籍の背景として興味深いのが、石川本人が語った選択理由だ。
週刊ベースボールの2025年3月のインタビューでは、ロッテを選んだ理由について、関東地方という立地、パ・リーグでプレーを続けられること、食事やウエートトレーニングなどの環境を総合的に判断したと説明している。
また、長く同じ球団でプレーしてきたからこそ、違う環境に身を置いて経験を広げたいという考えもあった。
吉井理人監督の存在も決断を後押しした要素だった。監督の考え方や野球への取り組み方に関心を持ち、一緒に仕事をしたいという思いがあったという。
ロッテの獲得に期待された背景ロッテが石川を必要とした理由は、先発投手陣の補強だった。
当時、佐々木朗希のメジャーリーグ挑戦が容認され、先発ローテーションの再編が課題となっていた。
石川は2021年に156回1/3、2022年にも136回1/3を投げた経験がある。年間を通して先発ローテーションを支える能力が評価されていた。
入団会見では、本人も25試合以上の登板を目標に掲げた。
加えて、ZOZOマリンスタジアムについては、マウンドや球場の雰囲気が好きで、投げやすい球場だと感じていることも明かした。
移籍は単なる契約条件の変更ではない。自身の投球環境を変え、もう一度先発投手として大きな役割を担うための決断だった。
【2026年最新成績】石川柊太はロッテでどんな立ち位置なのか

2026年の石川柊太を評価するうえで、最も重要なのは一軍での登板内容と起用方法だ。
NPB公式記録では、2026年の最終成績は6試合登板、0勝1敗、防御率7.63。投球回数は15回1/3で、前年からさらに厳しい結果となった。
2025年と2026年の比較移籍1年目と2年目を比較すると、数字の悪化がはっきりと表れている。
| 比較項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 登板数 | 19 | 6 |
| 先発登板 | 19 | 1 |
| 勝利 | 4 | 0 |
| 敗戦 | 7 | 1 |
| 投球回 | 103.1 | 15.1 |
| 防御率 | 4.62 | 7.63 |
| 被安打 | 110 | 21 |
| 被本塁打 | 11 | 4 |
| 奪三振 | 56 | 10 |
| 与四球 | 37 | 7 |
| WHIP | 1.42 | 1.83 |
出典:NPB年度別成績、パ・リーグ公式選手データ。WHIPは1イニングあたりに許した走者数を示す指標。
特に目立つのは、被本塁打とWHIPの悪化だ。
2025年は103回1/3で11本塁打を許した。2026年は15回1/3という少ない投球回数ながら、すでに4本塁打を浴びている。
1イニングあたりに許した走者数を示すWHIPも、2025年の1.42から2026年は1.83に上昇した。
ただし、2026年は投球回数が15回1/3しかないため、年間を通しての実力を判断するにはサンプルが小さい。防御率7.63だけで投手としての能力を完全に評価するのは適切ではない。
2026年は先発ローテーションから外れる展開に2026年の石川は、開幕から一軍の先発ローテーションに定着できなかった。
報道によると、開幕は二軍スタート。7月16日に一軍登録され、昇格後は複数イニングを投げる救援投手として5試合に登板した。
その後、9月11日のソフトバンク戦で今季初先発の機会を得る。
ところが、この試合では古巣打線に苦しめられ、3回1/3を投げて10安打、2本塁打、8失点。チームの敗戦投手となった。
翌9月12日には出場選手登録を抹消された。
この経緯から、2026年終了時点の石川は、先発ローテーションの中心ではなく、一軍での役割を再び確立する必要がある立場にある。
今後の復調を判断する3つのポイント石川が再び先発投手として評価されるには、次の数字が重要になる。
1. 被本塁打の減少
2026年は15回1/3で4本塁打。被本塁打を抑えられるかどうかは、失点を減らすうえで大きなポイントになる。
2. WHIPの改善
2026年のWHIPは1.83。走者を出す頻度が高く、失点につながる場面を減らす必要がある。
3. 奪三振と投球テンポの回復
2020年には111回2/3で103奪三振を記録した。かつてのように打者を圧倒できる投球を取り戻せるかが注目点だ。
石川の特徴は、ストレートの球威と変化球の組み合わせにある。球速だけではなく、打者に対して有利なカウントをつくり、決め球を生かせるかが復調の鍵となる。
【石川柊太の年俸推移】2026年は推定1億6000万円
石川柊太の年俸は、育成選手時代から一軍での活躍に伴って上昇してきた。
2017年に一軍で8勝を挙げ、2018年には13勝を記録。2020年には最多勝と最高勝率を獲得し、球界での評価を大きく高めた。
主な推定年俸の変化公開されている契約更改報道や選手データを整理すると、次のような推移になる。
- 2017年:500万円
- 2018年:3000万円
- 2019年:6000万円
- 2020年:4800万円
- 2021年:8000万円
- 2022年:1億2000万円前後
- 2023年:1億5000万円
- 2024年:1億2000万円
- 2025年:1億2000万円
- 2026年:1億6000万円
※いずれも推定額。特に過去の一部年度については、掲載媒体によって金額に差がある。
2026年は4000万円増の契約2025年12月17日、石川はロッテとの契約更改を行い、推定4000万円増の1億6000万円でサインした。
移籍1年目の成績は4勝7敗、防御率4.62。数字だけを見ると、必ずしも期待に応えたシーズンではなかった。
それでも年俸が上がった背景には、3年契約で加入したことや、球団が引き続き戦力として期待していることがある。
契約更改時の報道では、石川自身も前年の内容と結果について悔しさを口にし、投球の取り組み方を見直す意向を示していた。
年俸は選手の能力をそのまま表す数値ではない。契約期間や球団の編成方針、過去の実績なども反映される。
そのため、2026年の防御率7.63と推定年俸1億6000万円という数字を並べるときも、契約更改の時期と評価対象となったシーズンを区別する必要がある。
背番号21に込められた意味ロッテ移籍後の背番号は21。
この番号は、入団当時の監督だった吉井理人が監督就任後に背負っていた番号でもある。
2024年12月19日の入団会見で背番号21が発表され、石川はその番号を背負って戦うことに意義があると話した。
吉井監督も、21番は活躍した選手に与えたい番号だったと説明している。
背番号29を長年背負ったソフトバンク時代から、21番を背負うロッテ時代へ。ユニホームと環境が変わったことは、石川のキャリアにおける大きな節目になった。
【石川柊太に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:石川柊太は2026年現在、どこの球団に所属していますか?
A1:千葉ロッテマリーンズです。2024年オフに福岡ソフトバンクホークスから国内FA権を行使して移籍し、2025年からロッテでプレーしています。
Q2:石川柊太の2026年の成績は何勝何敗、防御率はいくつですか?
A2:2026年シーズン終了時点で6試合に登板し、0勝1敗、防御率7.63です。投球回数は15回1/3、奪三振は10でした。
Q3:石川柊太は2020年にどんなタイトルを獲得しましたか?
A3:最多勝利投手賞と勝率第一位投手賞を獲得しました。2020年は11勝3敗、防御率2.42、勝率.786という成績でした。
Q4:石川柊太の出身高校と大学はどこですか?
A4:東京都立総合工科高校から創価大学に進学しました。2013年の育成ドラフト1位でソフトバンクに入団しています。
Q5:石川柊太の現在の背番号と年俸はいくらですか?
A5:ロッテでの背番号は21です。2026年の推定年俸は1億6000万円で、前年から4000万円増となりました。
Q6:石川柊太がソフトバンクからロッテへ移籍した理由は何ですか?
A6:本人は関東という立地、パ・リーグでプレーを続けられること、トレーニングや食事などの環境、吉井理人監督の存在を理由に挙げています。また、異なる環境で新しい経験を積みたいという思いもありました。
石川柊太は、育成ドラフト1位から支配下登録を勝ち取り、ソフトバンクで最多勝と最高勝率を獲得した実績を持つ投手だ。
2020年の11勝、防御率2.42という数字は、キャリアの大きな到達点だった。
しかし、ロッテ移籍後は思うような結果を残せていない。
2025年は4勝7敗、防御率4.62。2026年は6試合で0勝1敗、防御率7.63となり、先発ローテーションから外れる厳しいシーズンを過ごした。
今後の評価を左右するのは、過去のタイトル実績や年俸ではなく、一軍で安定して投げられるかどうかだ。
特に注目したいのは、次の3点である。
- 先発復帰: 年間を通じて先発ローテーションに定着できるか。
- 投球内容の改善: 被本塁打やWHIPを改善し、失点を抑えられるか。
- 経験の還元: 2020年にタイトルを獲得した投球を、現在の環境で再現できるか。
2026年終了時点では、かつてのタイトルホルダーという肩書だけでレギュラー先発の座が保証される状況ではない。一方、2021年に156回1/3を投げた実績や、2024年に防御率2.56まで改善した経験は、再起を考えるうえでの材料になる。
石川柊太の2027年以降を占う最大の要点は、かつての実績を振り返ることではなく、現在の投球内容をどこまで立て直せるかにある。 ロッテの背番号21が再び先発投手として存在感を示せるか、今後の登板機会と成績が注目される。
主な参考資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、パ・リーグ公式選手データ、千葉ロッテマリーンズ公式入団会見・選手名鑑、福岡ソフトバンクホークス公式発表、週刊ベースボールONLINE、日刊スポーツ。