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【11勝7敗の4球団を比較】DeNA・ソフトバンク・巨人・オリックスの明暗

藤堂 弦 藤堂 弦 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
目次

2023年の交流戦では、優勝候補となった4球団がそれぞれ異なる戦い方で11勝7敗に到達した。

NPBの公式勝敗表からホーム・ビジターの成績を比較すると、4球団の特徴が見えてくる。

横浜DeNAベイスターズ:投打の安定感で初優勝

DeNAはホームで6勝3敗、ビジターで5勝4敗。ホーム・ビジターの両方で勝ち越し、安定した成績を残した。

特筆すべきは、交流戦におけるチーム防御率3位、打率4位というバランスの良さだ。打線だけ、あるいは投手陣だけに依存するのではなく、攻守の両面で高い水準を維持した。

2022年までの交流戦通算成績が12球団中最低だった球団が、翌年には頂点に立った。この変化は、2023年大会を語るうえで欠かせない要素だ。

福岡ソフトバンクホークス:ビジターで強さを発揮

ソフトバンクも11勝7敗、勝率.611で首位に並んだ。

成績を分解すると、ホーム4勝5敗に対し、ビジターは7勝2敗。敵地で大きく勝ち越したことが特徴的だ。

交流戦で長年実績を残してきた球団だけに、2023年も優勝争いの中心にいた。

ただし、DeNAとの直接対決はソフトバンクの2勝1敗。対戦成績では上回っていたものの、4球団が並んだため、最終的にはTQBによって優勝球団が決まった。

読売ジャイアンツ:岡本和真が個人タイトルを獲得

巨人も11勝7敗で交流戦を終えた。

ホーム5勝4敗、ビジター6勝3敗と、遠征先でも安定した成績を残している。

特に目立ったのが岡本和真の打撃だ。

NPBが発表した2023年の表彰では、岡本が日本生命最優秀選手賞(MVP)を受賞。交流戦18試合で8本塁打、19打点を記録し、本塁打と打点の2冠に輝いた。

打率も.383で、長打率は.867。優勝球団ではない巨人からMVPが選出されたことは、交流戦の個人表彰がチームの優勝とは別の基準で行われることを示している。

オリックス・バファローズ:敵地での勝ち越しが光る

オリックスも11勝7敗。ホーム4勝5敗に対して、ビジター7勝2敗という成績だった。

2021年の交流戦優勝球団でもあるオリックスは、2023年も上位争いに加わった。

DeNA、ソフトバンク、巨人と並んだことで、最後はTQBによる決着となった。勝敗だけでは測れない攻守の効率性が、優勝の行方を左右した大会だった。

2023年の交流戦表彰選手も確認

チーム順位とは別に、個人表彰にも注目したい。

表彰 選手 球団
最優秀選手賞(MVP) 岡本和真 巨人
優秀選手賞・セ・リーグ 牧秀悟 DeNA
優秀選手賞・パ・リーグ 近藤健介 ソフトバンク

優勝球団には賞金3000万円、MVPには200万円、両リーグの優秀選手にはそれぞれ100万円が贈られた。

DeNAが優勝した一方で、MVPは巨人の岡本が獲得。セ・リーグの優秀選手賞はDeNAの牧、パ・リーグの優秀選手賞はソフトバンクの近藤だった。

【パ・リーグが4年ぶり勝ち越し】2023年のリーグ別対戦成績

交流戦2023順位

2023年の交流戦は、個別球団の順位だけでなく、セ・リーグとパ・リーグの力関係にも注目が集まった。

最終的なリーグ別成績は次のとおりだ。




セ・リーグ

52勝


2分け・敗戦54


パ・リーグ

54勝


2分け・敗戦52


パ・リーグが2勝差で勝ち越し
4年ぶり

2023年はパ・リーグ54勝、セ・リーグ52勝、引き分け2試合。パ・リーグが2勝上回った。

デイリースポーツの2023年6月21日付報道によると、パ・リーグの勝ち越しは4年ぶりだった。2019年以来の勝ち越しとなり、2021年と2022年に連続してセ・リーグが優勢だった流れが変わった。

パ・リーグの勝ち越しとDeNA優勝は矛盾しない

ここで混同しやすいのが、リーグ別の勝ち越しと交流戦優勝球団の関係だ。

両者は別々の集計である。

- リーグ別成績:セ・リーグ6球団とパ・リーグ6球団の対戦結果を合計する。
- 交流戦順位:各球団が18試合で記録した勝率を比較する。

そのため、パ・リーグ全体が勝ち越していても、優勝球団がセ・リーグから出ることは十分にあり得る。

2023年はまさにそのケースだった。

パ・リーグが54勝でリーグ全体の勝ち越しを達成しながら、個別球団の最高勝率とTQBではDeNAが最上位となった。

この2つの結果を分けて理解すると、2023年の交流戦の構図がより明確になる。

【交流戦の歴代優勝チーム】2023年DeNAは何番目の優勝球団?

セ・パ交流戦は2005年に始まり、2023年大会で19回目の開催を迎えた。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となっている。

2023年のDeNAは、交流戦で優勝した7球団目に当たる。

歴代の優勝球団を年代順に整理すると、次のようになる。

年 優勝球団
2005年 ロッテ
2006年 ロッテ
2007年 日本ハム
2008年 ソフトバンク
2009年 ソフトバンク
2010年 オリックス
2011年 ソフトバンク
2012年 巨人
2013年 ソフトバンク
2014年 巨人
2015年 ソフトバンク
2016年 ソフトバンク
2017年 ソフトバンク
2018年 ヤクルト
2019年 ソフトバンク
2020年 開催中止
2021年 オリックス
2022年 ヤクルト
2023年 DeNA
2024年 楽天
2025年 ソフトバンク
2026年 西武
ソフトバンクは歴代最多の優勝回数

歴代の優勝チームを見ると、福岡ソフトバンクホークスの実績が際立つ。

2025年までに通算9度の優勝を記録しており、交流戦における圧倒的な実績を持つ。

一方、DeNAは2023年に初めて優勝し、楽天は2024年、西武は2026年にそれぞれ初優勝を達成した。

特に2026年大会では、埼玉西武ライオンズが14勝3敗1分けで優勝。球団史上初の交流戦タイトルとなった。NPBの2026年6月18日付公式発表でも確認できる。

こうして歴史を振り返ると、2023年のDeNA初優勝は、長年交流戦で苦戦してきた球団が歴史を塗り替えた出来事だったことが分かる。

また、2024年以降も新しい優勝球団が誕生しており、交流戦は特定の常連球団だけが勝つ大会ではなくなっている。

【交流戦2023の順位】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2023年の交流戦で優勝した球団はどこですか?

A1:横浜DeNAベイスターズです。11勝7敗、勝率.611で、球団史上初めて日本生命セ・パ交流戦を制しました。

Q2:DeNAとソフトバンク、巨人、オリックスは全て同じ順位だったのですか?

A2:4球団とも11勝7敗、勝率.611で同率首位でした。ただし、優勝球団を決めるTQBの比較ではDeNAが最上位となり、交流戦優勝球団に決定しました。

Q3:2023年の交流戦でパ・リーグは何勝しましたか?

A3:パ・リーグは54勝、セ・リーグは52勝、引き分けは2試合でした。パ・リーグが2勝差で勝ち越しています。

Q4:2023年の交流戦MVPは誰ですか?

A4:読売ジャイアンツの岡本和真です。18試合で8本塁打、19打点を記録し、日本生命最優秀選手賞を受賞しました。優勝球団の選手以外もMVPに選ばれます。

Q5:交流戦の順位を決める得失点率差とは何ですか?

A5:TQBと呼ばれる指標です。得点を攻撃イニングで割った数値から、失点を守備イニングで割った数値を差し引きます。3球団以上が同率の場合、勝利数の次に比較される重要な指標です。

2023年のプロ野球セ・パ交流戦は、横浜DeNAベイスターズが11勝7敗、勝率.611で球団史上初の優勝を果たした大会だった。

最終順位ではDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスの4球団が同じ成績で並び、通常の勝率だけでは優勝を決められなかった。そこで適用されたのがTQB(得失点率差)であり、攻撃と守備のイニング数を踏まえた効率性が最後の決め手となった。

加えて、パ・リーグは54勝52敗2分けで4年ぶりの勝ち越しを達成。リーグ全体の優勢と個別球団の優勝が異なる結果になった点も、この大会の特徴だ。

2026年現在、2023年の交流戦を振り返る際に押さえておきたいのは、次の3点である。

- 最終成績: DeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスが11勝7敗で並んだ。
- 優勝決定: 3球団以上の同率ではTQBが適用され、DeNAが初優勝した。
- リーグ別成績: パ・リーグが54勝を挙げ、4年ぶりに勝ち越した。

交流戦の順位を正確に理解するには、勝敗と勝率だけでなく、同率時の順位決定ルールまで確認することが欠かせない。2023年は、そのルールが実際の優勝を左右した、交流戦の歴史に残るシーズンだった。

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