2026年11月3日現在、大相撲の十両で最も注目を集めた直近の結果は、9月13日から27日まで開催された九月場所だ。十両優勝を飾ったのは、東十両6枚目の北の若。15日間を11勝4敗で終え、輝・嘉陽との三つ巴の優勝決定戦を制して初の十両優勝を果たした。日本相撲協会の公式力士プロフィールにも、優勝と11勝4敗の記録が掲載されている。
今回の場所は、序盤の連勝、終盤の巻き返し、そして千秋楽の巴戦まで、十両の優勝争いが凝縮された展開となった。2026年九月場所の東西星取表、全28力士の勝敗、日別の注目取組、決まり手、勝ち越し・負け越し、さらに11月場所の新番付まで整理する。
【2026年九月場所の十両結果】北の若が11勝4敗で初優勝!
2026年九月場所の十両優勝争いは、最終的に3人が11勝4敗で並ぶ展開となった。
優勝したのは八角部屋の北の若。山形県酒田市出身の北の若は、東十両6枚目で本場所を戦い、千秋楽の本割と優勝決定戦で勝利を重ねた。
九月場所の十両優勝上位3人- 優勝:北の若(11勝4敗)
- 優勝同点:輝(11勝4敗)
- 優勝同点:嘉陽(11勝4敗)
3人とも本割を終えた段階で同じ成績となり、優勝決定巴戦に進んだ。
スポーツナビの2026年9月27日付取組結果では、優勝決定戦の決まり手も記録されている。
北の若・輝・嘉陽の巴戦はどう決着した?注目されたのは、北の若が同じ11勝4敗の2人を相手に連勝できるかどうかだった。
優勝決定戦の結果は次のとおり。
- 北の若 ○-● 輝(突き落とし)
- 北の若 ○-● 嘉陽(はたき込み)
北の若は2番を勝ち抜き、十両優勝を決めた。
ここで重要なのが「巴戦」の仕組みだ。
巴戦とは、3人の力士が同じ成績で並んだ場合に行われる優勝決定戦。最初の対戦相手をくじで決め、勝者が残る1人と対戦する。1人が2連勝するまで対戦を繰り返す方式である。
日本相撲協会の公式解説によると、くじには「東一」「西一」「○」と記され、最初に東一と西一が対戦する。勝者が○の力士にも勝てば優勝が決まる。
つまり、単に1番勝つだけでは優勝できない。連続して勝利する必要がある点が、巴戦の難しさだ。
今回の北の若は、その条件をクリアして優勝をつかんだ。
【十両全力士の勝敗一覧】2026年九月場所の東西星取表
九月場所の十両は、東西14枚目までの計28人で争われた。
以下は、日本相撲協会の星取表と2026年九月場所の成績資料に基づく全力士の最終結果だ。
2026年九月場所・十両東西成績一覧| 番付 | 東の力士 | 成績 | 西の力士 | 成績 |
|---|---|---|---|---|
| 十両筆頭 | 出羽ノ龍 | 10勝5敗 | 旭海雄 | 8勝7敗 |
| 十両2枚目 | 大青山 | 8勝7敗 | 一意 | 6勝9敗 |
| 十両3枚目 | 玉鷲 | 10勝5敗 | 阿武剋 | 8勝7敗 |
| 十両4枚目 | 風賢央 | 8勝7敗 | 御嶽海 | 5勝10敗 |
| 十両5枚目 | 佐田の海 | 3勝12敗 | 嵐富士 | 10勝5敗 |
| 十両6枚目 | 北の若 | 11勝4敗 | 白熊 | 6勝9敗 |
| 十両7枚目 | 翠富士 | 7勝8敗 | 友風 | 5勝10敗 |
| 十両8枚目 | 竜電 | 9勝6敗 | 羽出山 | 4勝11敗 |
| 十両9枚目 | 炎鵬 | 7勝8敗 | 東白龍 | 8勝7敗 |
| 十両10枚目 | 生田目 | 9勝6敗 | 丹治 | 9勝6敗 |
| 十両11枚目 | 輝 | 11勝4敗 | 日翔志 | 9勝6敗 |
| 十両12枚目 | 玉正鳳 | 6勝9敗 | 嘉陽 | 11勝4敗 |
| 十両13枚目 | 明生 | 7勝8敗 | 時不動 | 7勝8敗 |
| 十両14枚目 | 栃大海 | 5勝10敗 | 錦木 | 6勝9敗 |
出典:2026年九月場所の星取表(大相撲の見取図)、スポーツナビの取組結果。
勝ち越し・負け越しの人数15日制の大相撲では、8勝以上が勝ち越し、7勝以下が負け越しとなる。
九月場所の十両全体を集計すると、次のようになる。
- 勝ち越し:15人
- 負け越し:13人
- 合計:28人
特に目立ったのは、11勝4敗が3人、10勝5敗が3人いたことだ。
北の若、輝、嘉陽の3人が優勝争いを最後まで引っ張った一方、出羽ノ龍、玉鷲、嵐富士も10勝を挙げて好成績を残した。
一方、佐田の海は3勝12敗、羽出山は4勝11敗と苦しい場所になった。
なお、勝ち越し・負け越しは翌場所の番付を考えるうえで重要な材料だが、勝ち星だけで昇降が機械的に決まるわけではない。現在の番付、対戦相手、他力士の成績なども関係する。
【日別の取組結果】北の若は7連勝から4連敗、終盤4連勝で逆転優勝
北の若の15日間を振り返ると、単純な連勝街道ではなかったことが分かる。
日本相撲協会の公式力士プロフィールに掲載された九月場所の星取表では、北の若は序盤7連勝の後に4連敗を経験し、最後の4日間をすべて勝利している。
北の若の15日間の星取推移初日~7日目:7連勝
- 初日:嵐富士に勝利
- 2日目:佐田の海に勝利
- 3日目:御嶽海に勝利
- 4日目:竜電に勝利
- 5日目:翠富士に勝利
- 6日目:白熊に勝利
- 7日目:阿武剋に勝利
開幕から7連勝。優勝争いの中心に躍り出た。
8日目~11日目:4連敗
- 8日目:友風に敗北
- 9日目:玉鷲に敗北
- 10日目:出羽ノ龍に敗北
- 11日目:旭海雄に敗北
序盤の勢いから一転して4連敗。7勝4敗となり、優勝争いから後退するかに見えた。
12日目~千秋楽:4連勝
- 12日目:日翔志に勝利
- 13日目:大青山に勝利
- 14日目:嘉陽に勝利
- 千秋楽:輝に勝利
終盤に4連勝を達成し、最終成績を11勝4敗とした。
千秋楽には、輝との直接対決を制したことも大きかった。さらに嘉陽も玉鷲を引き落としで下し、3人が同成績で並んだため、優勝決定戦に進んだ。
この流れを見ると、北の若の優勝は序盤の貯金だけで決まったものではない。中盤の連敗を引きずらず、終盤に再び勝ち星を積み上げたことが決定的だった。
十両の決まり手にも注目相撲の取組結果を見る際には、勝敗だけでなく決まり手も重要な情報になる。
今回の優勝決定戦では、北の若が2種類の技で勝利した。
- 突き落とし: 相手の体勢を崩し、横や斜め下に押さえつけるようにして倒す技。
- はたき込み: 相手が前に出てきたところを、上から手で押さえて土俵に落とす技。
この2つは同じような勝ち方ではない。突き落としは相手の重心を崩す動き、はたき込みは前進する相手の勢いを利用する動きが特徴だ。
日本相撲協会は決まり手を82手に分類しており、押し出し、寄り切り、上手投げ、下手投げなども公式の決まり手一覧で確認できる。
取組結果を詳しく楽しむなら、勝敗と合わせて決まり手を確認すると、力士ごとの相撲の特徴も把握しやすい。
【2026年十一月場所の十両番付】北の若は幕内へ、輝と嘉陽は昇進
九月場所の成績は、2026年11月場所の番付にも反映された。
11月場所は九州場所として福岡で開催され、初日は11月8日。10月26日に新番付が発表されている。
北の若は西前頭15枚目へ九月場所で十両優勝を果たした北の若は、11月場所で西前頭15枚目に昇進した。
十両から幕内への昇進は、力士にとって大きな節目となる。北の若は2023年11月場所に新入幕を果たした経験があり、今回の昇進で再び幕内の土俵に戻ることになった。
輝と嘉陽も十両上位へ優勝決定戦で北の若と争った2人も、九月場所の成績を番付に反映させた。
- 輝:東十両11枚目から東十両3枚目へ
- 嘉陽:西十両12枚目から西十両4枚目へ
ともに11勝4敗という成績を残したことが、番付の大幅な上昇につながった。
11月場所の十両上位番付主な東西の番付は次のとおり。
- 十両筆頭:東・千代翔馬/西・阿武剋
- 十両2枚目:東・風賢央/西・翔猿
- 十両3枚目:東・輝/西・正代
- 十両4枚目:東・一意/西・嘉陽
- 十両5枚目:東・竜電/西・若隆景
- 十両6枚目:東・湘南乃海/西・生田目
また、11月場所では旭富士と竜鳳が新十両として番付に名を連ねた。
北の若が幕内へ昇進した一方で、輝と嘉陽が十両上位に進出したことにより、九月場所の優勝争いを戦った3人の今後の動向にも注目が集まる。
出典:日本相撲協会公式力士プロフィール、2026年11月場所番付資料。
【十両優勝の歴代記録】2026年の3人による巴戦はどれほど珍しい?
十両の優勝決定戦は、同じ勝ち星の力士が複数人並んだ場合に実施される。
2026年九月場所では3人が11勝4敗で並んだため、巴戦となった。
では、過去にはどのような記録があるのだろうか。
十両の最低優勝成績は9勝6敗日本相撲協会の公式クイズでは、2001年7月場所における十両の優勝記録が紹介されている。
この場所では8人が9勝6敗で並び、優勝決定戦が行われた。優勝したのは武雄山で、9勝6敗は15日制における十両以上の最低成績優勝記録とされている。
つまり、十両では必ずしも11勝や12勝を挙げなければ優勝できないわけではない。
優勝決定戦の最多人数は8人日本相撲協会が2025年12月に掲載した公式クイズによると、十両以下を含む優勝決定戦では、十両の最多人数は8人。
幕下以下では、1973年11月場所に12人による優勝決定戦が行われた記録がある。
この記録と比較すると、2026年九月場所の3人による巴戦は、決して最多人数の記録ではない。
ただし、3人それぞれが11勝4敗という高い成績を残しており、優勝争いとしては見応えのある決着だった。
歴代記録を見るときのポイント十両優勝の歴代記録を調べる際には、次の3つを分けて考えるとよい。
1. 優勝回数:力士が十両で何度優勝したか。
2. 優勝成績:何勝何敗で優勝したか。
3. 優勝決定戦:何人が同じ成績で並び、どのような方式で決着したか。
2026年九月場所の北の若は、11勝4敗で初めて十両優勝を記録した力士として、今場所の優勝実績を残した。
【プロの結論】十両結果は勝敗・決まり手・番付の3点で読む
大相撲の十両結果を正しく理解するには、単純な勝敗一覧だけでは不十分だ。
特に2026年九月場所のように、複数の力士が同じ成績で並ぶ場合には、本割と優勝決定戦を分けて見る必要がある。
今回の北の若のケースでは、次の3点が重要だった。
第一に、15日間の星取を追うこと。
北の若は7連勝の後に4連敗を経験したが、最後の4日間で連勝を取り戻した。最終的な11勝4敗だけを見ると分からない、場所中の流れが浮かび上がる。
第二に、本割と優勝決定戦を混同しないこと。
11勝4敗という数字は15日間の本割の結果だ。巴戦での勝利は、その成績を残した力士の中から優勝者を決めるための追加の取組である。
第三に、翌場所の番付まで確認すること。
九月場所の結果を受けて北の若は幕内に昇進し、輝と嘉陽も十両上位に進出した。成績と番付を合わせて見ることで、力士の現在地がより明確になる。
星取表は単なる数字の一覧ではない。力士がどの位置にいて、どのような相手と戦い、どの段階で勝ち越しを決めたかを示す記録でもある。
【大相撲十両結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年九月場所の十両優勝は誰ですか?
A1:八角部屋の北の若です。11勝4敗で輝・嘉陽と並び、優勝決定巴戦で2人を破って初優勝しました。
Q2:北の若・輝・嘉陽の優勝決定戦の結果は?
A2:北の若が輝を突き落とし、嘉陽をはたき込みで下しました。2連勝によって十両優勝が決まりました。
Q3:十両の勝ち越しは何勝からですか?
A3:15日制では8勝以上が勝ち越しです。7勝8敗以下は負け越しとなります。
Q4:2026年九月場所の十両で勝ち越した力士は何人ですか?
A4:28人中15人です。残る13人は負け越しとなりました。
Q5:2026年11月場所で北の若は十両にいますか?
A5:いいえ。北の若は西前頭15枚目に昇進しました。輝は東十両3枚目、嘉陽は西十両4枚目に番付を上げています。
Q6:2026年11月場所の初日はいつですか?
A6:2026年11月8日(日)です。九州場所として福岡で開催されます。
2026年九月場所の十両は、北の若が11勝4敗で優勝。輝・嘉陽との巴戦を制したことで、初めて十両優勝の栄冠を手にした。
特に注目すべきは、北の若が序盤7連勝、中盤4連敗という波のある展開を経験しながら、終盤4連勝で優勝争いを制した点だ。
また、十両全28力士の最終成績では15人が勝ち越し、13人が負け越し。出羽ノ龍、玉鷲、嵐富士も10勝を挙げ、各力士がそれぞれの立場で存在感を示した。
11月場所では北の若が幕内に昇進し、輝と嘉陽は十両上位で新たな戦いに臨む。
次の取組結果を確認する際は、日本相撲協会の公式星取表で本割の勝敗を確認し、優勝決定戦の結果、決まり手、翌場所の番付まで追うことが、十両の勢力図を理解する近道となる。
2026年九州場所は11月8日に初日を迎える。北の若の幕内での戦いと、輝・嘉陽を中心とした十両の優勝争いが、次の大きな見どころとなる。