2026年11月4日現在、読売ジャイアンツの二軍は、ファーム・リーグ中地区で75勝47敗2分、勝率.615の2位という成績でレギュラーシーズンを終えた。中地区優勝こそ横浜DeNAベイスターズに譲ったものの、各地区2位の最高勝率チームに与えられるワイルドカードを獲得。10月のファーム日本選手権では決勝まで進出し、年間を通じて存在感を示した。
2026年は、従来のイースタン・リーグとウエスタン・リーグによる2リーグ制から、東・中・西の1リーグ3地区制へ移行した節目のシーズンでもある。巨人二軍の順位や試合結果だけでなく、若手選手の成長、育成選手の支配下登録、一軍昇格への動き、そして新本拠地ジャイアンツタウンスタジアムの観戦環境にも変化が表れている。
【2026年最新順位】巨人二軍は75勝47敗2分、勝率.615で中地区2位

2026年度のファーム・リーグ中地区は、横浜DeNAベイスターズが首位、読売ジャイアンツが2位で全日程を終了した。
日本野球機構(NPB)の公式成績によると、巨人は124試合で75勝47敗2分、勝率.615。首位DeNAとは3.0ゲーム差だった。
この数字は単なる勝ち越しではない。新制度の中地区で優勝争いを演じ、さらに他地区の2位球団を含めた比較でも高い勝率を残したことが、ファーム日本選手権への出場につながっている。
2026年ファーム・リーグ中地区の最終順位2026年の中地区は5球団で構成されている。最終順位は次のとおりだ。
| 順位 | 球団 | 試合 | 勝敗・引分 | 勝率 | 首位との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 横浜DeNA | 122 | 74勝40敗8分 | .649 | ― |
| 2位 | 読売ジャイアンツ | 124 | 75勝47敗2分 | .615 | 3.0 |
| 3位 | 埼玉西武 | 121 | 69勝51敗1分 | .575 | 8.0 |
| 4位 | 中日 | 123 | 54勝64敗5分 | .458 | 22.0 |
| 5位 | ハヤテ静岡 | 122 | 37勝81敗4分 | .314 | 39.0 |
注目したいのは、巨人が75勝を挙げながら優勝を逃した点だ。DeNAは勝率.649で、巨人を上回る安定した成績を残した。
巨人二軍のチーム成績から見える強み巨人のチーム打率は.256、本塁打80本、盗塁174個。中地区のチーム打撃成績を見ると、本塁打と盗塁の両面で存在感を発揮している。
一方、DeNAはチーム打率.269、601得点を記録。巨人の555得点を上回った。巨人は本塁打80本という長打力を持ちながら、得点力全体では首位チームに及ばなかった。
投手成績では巨人のチーム防御率は2.74。DeNAの2.57と比べると、わずかに差がある。巨人の失点は396、DeNAは393で、こちらはほぼ互角だった。
また、巨人のホーム成績は46勝21敗、ビジター成績は29勝26敗。ホームでは高い勝率を残した一方、遠征試合ではホームほどの勢いを維持できなかった。
つまり2026年の巨人二軍は、長打力と機動力を武器に勝ち星を積み重ねたものの、打撃の総合力や投手成績でDeNAにわずかな差をつけられたシーズンだった。
【新制度を解説】イースタン・リーグとの違いと中地区の仕組み
2026年の巨人二軍を理解するうえで欠かせないのが、ファーム・リーグの制度変更だ。
これまでNPBの二軍公式戦は、東日本を中心としたイースタン・リーグと、西日本を中心としたウエスタン・リーグの2リーグ制で運営されていた。
しかし、2026年からは従来の2リーグ制を改め、東地区・中地区・西地区の1リーグ3地区制に移行した。
2026年の3地区と所属球団新制度ではNPBファームに参加する14球団を、次のように編成している。
- 東地区・5球団:北海道日本ハム、東北楽天、千葉ロッテ、東京ヤクルト、オイシックス新潟。
- 中地区・5球団:読売ジャイアンツ、横浜DeNA、埼玉西武、中日、ハヤテ静岡。
- 西地区・4球団:福岡ソフトバンク、オリックス、阪神、広島東洋。
巨人が所属する中地区は、関東圏の球団に加えて中日とハヤテ静岡が入る構成となった。
ここで注意したいのは、「中地区」という名称がセントラル・リーグを意味するわけではないことだ。あくまでファーム・リーグの地区区分であり、一軍のセ・リーグとは別の分類である。
地区内対戦と交流戦の組み合わせNPBが公表した2026年度の日程補足によると、試合日程は基本的に地区内対戦を6カード続けた後、他地区との交流戦を2カード実施する構成を繰り返す。
ただし、東地区と中地区は所属球団数が5と奇数であるため、地区内対戦期間中にも一部交流戦が組み込まれる。
巨人の予定試合数は、地区内対戦82試合、他地区との交流戦62試合の合計144試合。中止試合の再試合を行わない方式も導入されたため、実際の最終成績は124試合となった。
ファーム日本選手権も4球団方式に変更新制度では、シーズン終了後のファーム日本選手権にも大きな変更が加えられた。
従来のように東西それぞれの優勝球団が直接対決する方式ではなく、東・中・西各地区の優勝球団3チームと、各地区2位のうち最も勝率が高いワイルドカード1チームの計4球団が出場する。
2026年は中地区2位の巨人がワイルドカードを獲得した。75勝47敗2分、勝率.615という成績が、地区優勝を逃した後の大きなチャンスにつながったのである。
【試合日程・結果】2026年の巨人二軍は日本選手権決勝まで進出
2026年のファーム・リーグは3月14日に開幕し、9月27日に全日程が終了した。
11月4日現在、巨人の2026年ファーム公式戦はすでに終了している。これから試合を観戦する予定の人は、2026年の過去日程と次年度の日程を混同しないよう注意したい。
2026年シーズンの主な日程と結果- 3月14日:ファーム・リーグ開幕。
- 9月27日:巨人対DeNAなどの最終戦が行われ、レギュラーシーズン全日程終了。
- 10月3日:ファーム日本選手権ファーストステージ。巨人がDeNAに3対1で勝利。
- 10月4日:ファーム日本選手権ファイナルステージ。巨人は日本ハムに2対5で敗戦。
- 10月7日~28日:第23回みやざきフェニックス・リーグ開催。
2026年10月3日、巨人は中地区優勝のDeNAとファーム日本選手権のファーストステージで対戦した。
試合は巨人が3対1で勝利。石川達也が勝利投手となり、ルシアーノがセーブを記録した。打線では中山礼都が4回に2ラン本塁打、岡田悠希が5回にソロ本塁打を放ち、勝利に貢献した。
レギュラーシーズンではDeNAに次ぐ2位だった巨人が、直接対決の舞台で勝利を収めたことは、2026年のファームを振り返るうえで印象的な結果だ。
決勝では日本ハムに惜敗翌10月4日の決勝では、東地区優勝の北海道日本ハムファイターズと対戦した。
試合結果は日本ハム5対2巨人。巨人は最後まで日本一を争ったものの、あと一歩及ばなかった。
日本ハムは29年ぶり2度目のファーム日本一を達成。巨人はワイルドカードから決勝まで勝ち進み、2位というレギュラーシーズンの成績を超えて、全国のファーム球団と競い合う機会を得た。
2026年の巨人二軍を評価するなら、地区優勝を逃したという結果だけでなく、新制度のワイルドカードを勝ち取り、ファーム日本選手権の決勝まで進出した点も合わせて見る必要がある。
【巨人二軍の選手一覧】注目若手と育成選手、一軍昇格の仕組み
巨人二軍の選手情報を調べるとき、まず理解しておきたいのが、二軍は固定された選手だけで構成されるチームではないということだ。
一軍の出場機会を待つ選手、故障から復帰を目指す選手、若手の実戦経験を積む選手、育成契約から支配下登録を目指す選手など、目的の異なる選手が同じファーム公式戦に出場する。
2026年に注目された野手NPBの2026年度ファーム個人成績では、複数の若手野手が印象的な数字を残した。
- 浅野翔吾:62試合出場、打率.322、6本塁打。出場機会の中で打率と長打力の両方を示した。
- 石塚裕惺:31試合出場、打率.319、4本塁打、18打点。限られた試合数ながら好成績を記録した。
- 皆川岳飛:84試合出場、打率.297、82安打、15盗塁。継続的な出場を通じて打撃と走力を示した。
- ティマ:78試合出場、10本塁打、46打点。長打力を数字に残した。
- リチャード:55試合出場、12本塁打、38打点。チーム内でも目立つ本塁打数を記録した。
こうした選手を追う際は、打率だけでなく出場試合数、打席数、長打率、出塁率、盗塁数も確認したい。少ない打席での好成績と、シーズンを通じた安定した成績は分けて評価する必要がある。
投手陣では実績ある選手の調整登板にも注目投手陣では、石川達也が22試合に登板して5勝0敗、防御率1.44という成績を残した。
また、田中将大は8試合で5勝2敗、防御率3.32、戸郷翔征は6試合で3勝1敗、防御率3.50を記録している。
西舘勇陽も6試合で2勝0敗、防御率0.39という数字を残した。
二軍の試合には、若手投手の経験を積ませる目的だけでなく、一軍実績のある投手の調整やコンディション確認という役割もある。名前を見ただけで選手の所属や一軍登録状況を判断せず、試合日ごとの出場記録を確認することが大切だ。
巨人の育成選手と支配下登録への道巨人は育成選手の強化にも取り組んでいる。NPBの2026年度育成選手登録公示では、1月28日時点で巨人の育成選手は35名だった。
その後、シーズン中には次の選手が育成契約から支配下選手登録へ移行している。
- 3月24日:ルシアーノ、宇都宮葵星
- 4月6日:平山功太
- 5月25日:ティマ
- 6月25日:笹原操希
- 7月6日:知念大成
- 7月20日:代木大和
- 7月31日:鈴木大和
この8人の動きは、育成契約の選手にとって支配下登録が一つの大きな目標であることを示している。
ただし、育成から支配下への移行と、一軍への昇格は別の制度だ。支配下登録されたからといって、必ず一軍の試合に出場できるわけではない。
一軍昇格・登録抹消はどこで確認する?一軍への昇格や登録抹消を確認する場合は、NPBの「出場選手登録および登録抹消」の公示を見るのが基本となる。
一軍に昇格して公式戦に出場できる状態になると出場選手登録が行われ、一軍登録から外れる場合は登録抹消が公示される。
一方、育成選手から支配下への移行は「支配下選手登録」の公示で確認する。これらを混同しないことが、巨人二軍の選手動向を正しく理解するポイントだ。
また、二軍の出場選手は日々変わる。NPBの2026年度選手一覧は球団の選手構成を確認する資料として、ファーム個人成績は実際に二軍公式戦へ出場した選手を確認する資料として使い分けるとよい。
【本拠地・観戦情報】ジャイアンツタウンスタジアムと読売ジャイアンツ球場の違い
巨人二軍の試合を現地で観戦したい人にとって、最も重要なのが本拠地の確認だ。
現在のファーム公式戦の中心となっているのは、東京都稲城市にあるジャイアンツタウンスタジアム。略称はGタウンで、2025年3月1日に開業した。
ジャイアンツタウンスタジアムの特徴東京ジャイアンツタウン公式サイトによると、スタジアムの主な仕様は次のとおり。
- 開業:2025年3月1日
- 所在地:東京都稲城市矢野口
- 収容人数:約2,900席
- 中堅:122メートル
- 両翼:100メートル
- グラウンド:人工芝
- 設備:LEDナイター照明、サブグラウンドなど
特徴的なのは、選手と観客の距離が近いことだ。内野スタンドの座席は4列で、グラウンドレベルのエキサイトシートも設置されている。
東京ドームのような大規模な観戦施設とは異なり、若手選手のプレーを近い距離で見られる点が魅力だ。守備位置の動きや選手同士の連係、投手の投球フォームなど、一軍のテレビ中継では見落としやすい部分にも目を向けられる。
読売ジャイアンツ球場は別の施設混同しやすいのが、読売ジャイアンツ球場との違いである。
読売ジャイアンツ球場は、1986年から2024年まで約40年間にわたって巨人のファーム拠点として使用されてきた旧本拠地だ。
2025年からは、近隣に新設されたジャイアンツタウンスタジアムがファーム公式戦の中心的な舞台となった。
したがって、2026年の二軍公式戦を観戦する場合は、旧読売ジャイアンツ球場ではなく、ジャイアンツタウンスタジアムの開催日程を確認することが基本となる。
アクセス方法とチケット購入の注意点公共交通機関を利用する場合、主なアクセス方法は次のとおりだ。
- 京王線・京王よみうりランド駅:徒歩約15分。公式戦やイベント開催日には専用シャトルバスが運行する。
- 京王線・稲城駅:徒歩約15分。
- 小田急線・読売ランド前駅:小田急バスを利用し、東京ジャイアンツタウンで下車。
シャトルバスは試合やイベントの開催日に運行し、公式案内では約15分間隔が目安となっている。ただし、運行時間は日程や混雑状況によって異なる。
駐車場は約500台分が用意されているが、台数には限りがある。公式FAQでも公共交通機関の利用が案内されている。
チケットについては、GIANTSオフィシャルチケット、イープラス、チケットぴあ、セブンチケットなどで購入できる。特に注意したいのは、球場での当日券販売は行われていないこと。観戦前にオンラインで購入しておく必要がある。
また、試合がない日でもコンコースやスタンドなどが一般開放される場合がある。野球観戦だけでなく、東京ジャイアンツタウンのイベントや施設を楽しみたい人は、公式カレンダーも確認したい。
近距離で選手を見たい人、若手の成長を追いたい人には特に魅力的な球場だ。一方、一軍の主力選手が必ず出場するわけではないため、特定選手を目的に観戦する場合は事前に出場情報を調べておきたい。
【みやざきフェニックス・リーグ】2026年秋の巨人二軍の戦い
ファーム公式戦が終わった後も、若手選手の実戦機会は続く。その代表的な舞台が、毎年秋に宮崎県で開催される「みやざきフェニックス・リーグ」だ。
2026年は第23回大会が10月7日から28日まで開催された。NPB球団のファームチームなどが参加し、シーズン終了後の選手育成や実戦経験の確保につながる機会となっている。
2026年10月28日の巨人対ヤクルト大会終盤の10月28日、巨人は東京ヤクルトスワローズと対戦した。
試合はヤクルト5対3巨人で終了。巨人は7安打を放ったものの、ヤクルトの8安打を上回る得点には結びつかなかった。
この試合の巨人バッテリーは、千葉、西川、河野の投手陣と松井蓮、坂本達の捕手陣で構成された。
フェニックス・リーグはレギュラーシーズンの順位を決める大会とは異なり、若手やファーム選手に実戦機会を与える秋季教育の性格が強い。したがって、ここでの試合結果を9月までのファーム・リーグ順位に加算することはできない。
フェニックス・リーグで注目したいポイント巨人の秋季実戦を追う場合、単純な勝敗だけでなく、次の3点に注目すると選手の成長を把握しやすい。
- 若手野手の打席内容:打率だけでなく、選球眼や長打、走塁判断が改善しているか。
- 若手投手の投球内容:球速だけでなく、制球力、変化球の精度、投球回数などを確認する。
- 育成選手の出場機会:支配下登録や翌シーズンの一軍戦力につながる成長を示せるか。
レギュラーシーズンの75勝47敗2分という数字は2026年の公式成績として確定している。秋のフェニックス・リーグは、その成績を踏まえた次のシーズンへの準備として捉えると、より深く楽しめる。
【ジャイアンツ二軍の2026年情報】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人二軍の順位は何位ですか?
A1:ファーム・リーグ中地区2位です。最終成績は124試合で75勝47敗2分、勝率.615。首位の横浜DeNAベイスターズとは3.0ゲーム差でした。
Q2:巨人二軍は2026年からイースタン・リーグではなくなったのですか?
A2:そのとおりです。2026年からNPBファームは東・中・西の1リーグ3地区制に移行しました。巨人は横浜DeNA、西武、中日、ハヤテ静岡と同じ中地区に所属しています。
Q3:巨人二軍の本拠地はどこですか?
A3:東京都稲城市にあるジャイアンツタウンスタジアムです。2025年3月1日に開業した新ファーム球場で、2026年のファーム公式戦の中心的な開催地となっています。
Q4:巨人二軍の選手一覧はどこで確認できますか?
A4:NPBの2026年度読売ジャイアンツ選手一覧と育成選手登録公示で確認できます。実際のファーム公式戦出場選手や個人成績は、NPBのファーム成績ページで確認するのが便利です。
Q5:巨人二軍の試合を現地観戦する場合、当日券は買えますか?
A5:ジャイアンツタウンスタジアムでは球場での当日券販売を行っていません。GIANTSオフィシャルチケットなどで事前購入してから来場してください。
2026年の読売ジャイアンツ二軍は、ファーム・リーグ中地区で75勝47敗2分、勝率.615の2位という成績を残した。
地区優勝には届かなかったものの、ワイルドカードでファーム日本選手権に進出。準決勝ではDeNAを3対1で破り、決勝では日本ハムに2対5で敗れた。新しい3地区制の初年度に、全国のファーム球団と日本一を争うところまで勝ち上がったことは評価できる。
個人成績では浅野翔吾、石塚裕惺、皆川岳飛らの野手が結果を残し、石川達也ら投手陣も存在感を示した。加えて、育成選手から支配下への移行も複数実現しており、ファームが一軍戦力を生み出す育成の場として機能していることが分かる。
本拠地については、旧読売ジャイアンツ球場と新しいジャイアンツタウンスタジアムを区別することが大切だ。現地観戦を考えているなら、試合日程、チケット販売、シャトルバスの運行情報を事前に確認したい。
【プロの結論】巨人二軍を評価する際は、順位だけで判断するのではなく、若手の個人成績、育成選手の支配下登録、一軍昇格につながる選手の動き、そしてチームとしての勝ち方を総合的に見るべきだ。2026年は地区2位ながら日本選手権決勝まで進出した。次のシーズンに向けて、誰が一軍の戦力に定着し、誰が新たな成長株として台頭するのか。その動向こそ、巨人ファームを追い続ける最大の楽しみとなる。
主な事実確認資料: 日本野球機構(NPB)2026年度ファーム公式成績・順位表・選手登録公示・ファーム日本選手権結果、東京ジャイアンツタウン公式施設案内・観戦FAQ、東京ヤクルトスワローズ公式試合結果。