樋口さんにとって2025-2026シーズンは、現役最後のシーズンでした。
目標に掲げていたミラノ・コルティナ五輪への出場を目指し、国際大会や全日本選手権に臨みましたが、最終的に五輪代表には選ばれませんでした。
最後のシーズンの大会成績フジテレビの選手データや本人公式サイトに掲載された大会記録を整理すると、主な成績は次のとおりです。
| 大会 | 開催時期 | 順位・得点 |
|---|---|---|
| 木下グループ杯 | 2025年9月 | 11位・159.13点 |
| NHK杯 | 2025年11月 | 9位・168.27点 |
| スケートアメリカ | 2025年11月 | 11位・159.40点 |
| 全日本選手権 | 2025年12月 | 8位・203.06点 |
特に注目したいのは、最後の全日本選手権で203.06点を記録したことです。
ショートプログラム、フリースケーティングともに8位で、総合8位という結果でした。
この大会は2026年ミラノ・コルティナ五輪の代表最終選考会でもありました。樋口さんは代表入りを逃しましたが、最後の全日本で200点を超える演技を披露しています。
最後の演技で見せた充実感2025年12月21日の全日本選手権フリーでは、演技終了後にリンク上で大の字になりました。
日刊スポーツの取材では、最後だからこそ思い切って大の字になったという趣旨を語り、演技についても自分のできることを出し切ったと振り返っています。
また、試合後には次のような心境を自身のSNSで伝えたと報じられました。
- 自分の納得できる演技と結果をそろえることは簡単ではない。
- 今回の演技と結果には満足している。
- 五輪出場は叶わなかったが、自分のために練習し、戦ってきた。
- 晴れやかな気持ちで競技生活を締めくくった。
ここで大切なのは、五輪代表に選ばれなかったことと、引退を決断したことを混同しないことです。
引退方針は2025年6月にすでに公表されていました。五輪出場の結果によって急きょ引退したのではなく、最後と決めたシーズンを戦い抜いたうえで、予定どおり競技生活に区切りをつけたのです。
【引退後の活動】アイスショー出演と坂本花織の振り付けに挑戦

2026年の樋口さんを語るうえで、見逃せないのがプロスケーターとしての活動です。
引退発表時に本人が掲げた目標は、アイスショーでこれまで以上に面白いスケートを披露すること。そして、新しいことにも積極的に挑戦することでした。
実際、その言葉を裏付けるように、活動の幅は広がっています。
2026年はプリンスアイスワールドなどに出演樋口さんの公式スケジュールには、2026年のアイスショー出演として、次の公演が掲載されています。
- 2026年4月:プリンスアイスワールド愛媛公演
- 2026年6月:プリンスアイスワールド和歌山公演
- 2026年6月:プリンスアイスワールド佐賀公演
- 2026年7月:プリンスアイスワールド横浜公演
- 2026年8月:東京辰巳アイスアリーナ1st Anniversary Events
また、3月には高橋大輔さんがプロデュースする「滑走屋~第二巻~」にも出演しました。
競技時代から続けてきたジャンプやスピード感を生かしながら、ショーならではの演出や表現に取り組めることは、プロ転向後の大きな魅力です。
プリンスアイスワールド2026-2027にも出演予定2026年11月現在、樋口さんの公式スケジュールには、2027年のプリンスアイスワールド出演予定も掲載されています。
| 公演 | 開催日 | 会場 |
|---|---|---|
| 沖縄公演 | 2027年1月16・17日 | 沖縄サントリーアリーナ |
| 東京公演 | 2027年2月20~23日 | ダイドードリンコアイスアリーナ |
沖縄公演には坂本花織さん、荒川静香さん、村元哉中さん、高橋大輔さん、織田信成さんらもゲストとして予定されています。
東京公演にも坂本さんらとともに樋口さんの名前が掲載されています。
なお、いずれも公式発表時点の出演予定であり、出演者は変更される場合があります。
坂本花織の新プログラムを振り付け、振付師としてデビュー2026年5月には、樋口さんの新しい挑戦が大きな話題になりました。
それが、親友であり同じ北京オリンピック団体銀メダリストでもある坂本花織さんの新プログラムの振り付けです。
2026年5月29日、共同通信のフィギュアスケート専門情報サイトDeep Edge Plusは、樋口さんが坂本さんの新しいエキシビションプログラムを振り付けたと報じました。
作品は、5月30日・31日に開催された「Fantasy on Ice 2026 in MAKUHARI」で披露されたものです。
使用曲は、SOFI TUKKERの「Feeling Good」。映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』でも使用された楽曲です。
樋口さんにとって、これが初めての振付作品となりました。
坂本花織と樋口新葉の関係は?2人は単なる元日本代表のチームメートではありません。
同世代のトップスケーターとして長年競い合い、2022年北京オリンピックでは日本代表としてともに団体戦に出場。銀メダルを獲得した仲間でもあります。
競技者として互いの強みや動きを理解していることが、今回の振り付けにも生かされました。
坂本さんから樋口さんに振り付けを依頼したことで実現した作品であり、樋口さんは坂本さんならではの動きと、自身が表現したいエッセンスを組み合わせたと説明しています。
特に印象的なのは、競技時代のルールに縛られず、自由なスケートを表現できるようになったという点です。
これは、樋口さん自身が引退後に感じている変化でもあります。
メディア出演など、活動の幅も広がるアイスショーだけでなく、メディアへの出演も確認できます。
本人の公式ウェブサイトには、2026年7月10日放送のTBS「A-Studio+」へのインタビュー出演情報が掲載されました。坂本花織さんがゲスト出演する回への参加です。
また、2026年6月にはTOKYO FMの「AUGER KISS our humanity」への出演も公式スケジュールに記載されています。
競技会の結果を伝えられる立場から、スケートの魅力や選手としての経験を伝える立場へ。メディアでの活動にも新たな可能性が生まれています。
【プロの結論】樋口新葉の引退は終わりではなく、新しい表現者への転換点
樋口新葉さんの22年間の競技生活を振り返ると、単純なメダルの数だけでは語れないキャリアが見えてきます。
平昌五輪の代表選考での悔しさ、世界選手権での銀メダル、北京五輪での団体銀メダル、休養からの復帰、そして2024年のスケートアメリカ優勝。
順調な時期だけでなく、思うような結果が出ない時期も経験しながら、長くトップレベルで戦い続けてきました。
プロ転向後に注目したい要点は、次の3つです。
1. 競技経験を生かした演技表現
競技会では技術点や演技構成点などの評価基準が存在します。一方、アイスショーでは観客にどのような感情や印象を届けるかが大きな要素になります。樋口さんのダイナミックな滑りが、ショーでどのように進化するかが見どころです。
2. 振付師としての新しい可能性
坂本花織さんのプログラムを初めて振り付けたことは、選手として培った経験を別の形で生かす第一歩です。今後、ほかのスケーターの演目を手がける機会が増えるかにも注目できます。
3. スケート以外の新しい挑戦
本人は引退発表で、社会人として新しい人生を歩み、新しいことにも挑戦したいと表明しました。今後の活動をアイスショーだけに限定せず、メディア出演なども含めて見ていく必要があります。
現時点で振付師や指導者への本格転向が発表されているわけではありません。確認できるのは、プロスケーターとしての活動と、坂本さんのプログラムを手がけた振付師としての実績です。
樋口さんの今後を評価するなら、競技時代の順位だけで判断するのではなく、どのような作品を生み出し、観客に何を届けるかという視点が欠かせません。
【よくある質問】樋口新葉に関するFAQ
Q1:樋口新葉は現在何歳ですか?
A1:2001年1月2日生まれで、2026年11月現在25歳です。東京都出身で、身長は152cmです。
Q2:樋口新葉はいつ引退しましたか?
A2:2026年3月9日に、22年間続けたフィギュアスケート競技からの引退を正式発表しました。2025年6月に最後の競技シーズンとする方針を公表していました。
Q3:樋口新葉は引退後もスケートを続けていますか?
A3:はい。プロスケーターとしてアイスショーに出演しています。プリンスアイスワールドへの出演予定もあり、2026年5月には坂本花織さんの新プログラムの振り付けも担当しました。
樋口新葉さんは、2026年3月9日に22年間の競技生活を終え、プロスケーターとして新たな人生を歩み始めました。
これまでの主な実績は次のとおりです。
- 2018年世界選手権銀メダル
- 2022年北京オリンピック団体銀メダル
- 北京五輪女子シングル5位入賞
- 北京五輪でトリプルアクセル成功
- 2024年スケートアメリカ優勝
- 2025年世界選手権6位
- 2026年3月、競技生活から引退
引退後は「滑走屋~第二巻~」やプリンスアイスワールドなどのアイスショーに出演。加えて、坂本花織さんの新プログラムを振り付けるという新しい実績も残しました。
2027年にもプリンスアイスワールドへの出演が予定されており、今後も氷上で樋口さんの演技を見られる機会は続きそうです。
競技者としてメダルを目指す時代から、スケートの楽しさや表現の可能性を届ける時代へ。
北京五輪の銀メダリストとしてだけでなく、振付師としても第一歩を踏み出した樋口新葉さん。その新しい挑戦は、これからのフィギュアスケート界においても注目すべき動きです。
主な情報源:樋口新葉公式ウェブサイト、日本オリンピック委員会、日本スケート連盟、フジテレビ、共同通信・Deep Edge Plus、日刊スポーツ、プリンスアイスワールド公式発表。記事基準日:2026年11月4日。