2026年の茂木栄五郎を語るうえで、最も大きな転機となったのが10月26日のヤクルト球団による発表です。
球団は茂木、小澤怜史、北村恵吾の3選手に対し、2027年シーズンの契約を結ばないと通告しました。楽天からFA移籍してわずか2年での退団となります。
ただし、これは現役引退の発表ではありません。10月27日付のスポーツ紙報道によれば、茂木は現役続行を希望しています。
「体が動く限り、まだ野球は続けたい」
32歳という年齢を考えても、これまでの実績と内野の複数ポジションを守れる経験は、今後の移籍交渉で評価材料になり得ます。
現段階では、新しい所属球団は発表されていません。2026年11月4日時点では、次の契約先を探す段階にあります。
2026年シーズンの成績NPB公式の個人年度別成績によると、2026年の一軍成績は次のとおりです。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 所属球団 | 東京ヤクルト |
| 背番号 | 8 |
| 出場試合 | 24試合 |
| 打席 | 40 |
| 打数 | 31 |
| 安打 | 7 |
| 打率 | .226 |
| 本塁打 | 0 |
| 打点 | 2 |
| 出塁率 | .385 |
注目したいのは、打率.226に対して出塁率が.385だった点です。40打席で7安打に加え、7四球と1死球を記録しています。
ただし、24試合という出場数では、打撃状態を長期的な傾向として評価するにはサンプルが少なく、出塁率だけを根拠に復調したと判断することはできません。
また、2026年は前年の手術からの復帰シーズンでもありました。4月28日に約10か月ぶりに一軍戦へ出場し、その後も一軍での出場機会を確保しましたが、7月以降は二軍で過ごす期間が長くなっています。
【プロフィール】茂木栄五郎の出身高校・早稲田大学時代と経歴
茂木栄五郎の基本プロフィール
- 生年月日:1994年2月14日
- 年齢:32歳(2026年11月現在)
- 出身地:東京都
- 身長・体重:173cm・78kg
- 投打:右投左打
- ポジション:内野手
- ドラフト:2015年3位
- 経歴:桐蔭学園高校-早稲田大学-楽天-ヤクルト
- ヤクルト在籍時の背番号:8
茂木は桐蔭学園高校を経て、早稲田大学に進学しました。
大学時代は主に三塁手としてプレー。入学直後から東京六大学野球のリーグ戦に出場し、打撃面で存在感を発揮しました。
特に注目されたのが2014年秋のリーグ戦です。
茂木は35打数18安打、打率.514という優れた数字を残し、東京六大学野球の首位打者を獲得しました。
さらに2015年の全日本大学野球選手権では打率.615を記録。首位打者と大会MVPを獲得し、早稲田大学の優勝に貢献しました。
この実績がプロ球団の評価を高める大きな要因となり、2015年ドラフトで楽天から3位指名を受けます。
楽天で遊撃手としてプロ入り大学時代は三塁手が中心でしたが、プロ入り後は遊撃手にも挑戦しました。
2016年のルーキーイヤーから117試合に出場し、打率.278、7本塁打、40打点を記録。新人ながら規定打席に到達する活躍を見せました。
2017年には103試合で打率.296、17本塁打、47打点を記録しています。
小柄ながら鋭いスイングで長打を生み出せる点と、左打者としての打撃技術が茂木の大きな特徴でした。
2019年には自己最多の141試合に出場し、160安打をマーク。楽天の主力内野手として定着していきました。
【楽天からヤクルトへ】FA移籍の経緯と背番号8を選んだ背景
茂木の移籍を理解するには、楽天時代の出場機会の変化を押さえる必要があります。
プロ入り当初はレギュラーとして活躍していましたが、2022年以降は出場数が減少。2023年にはわずか8試合、2024年も46試合にとどまりました。
2024年は代打を中心とした起用で、打率.265を記録したものの、継続的にスタメン出場する機会は限られていました。
FA権行使から移籍決定までの時系列| 時期 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2015年 | 楽天入団 | ドラフト3位指名 |
| 2016~2019年 | 主力として活躍 | 4年連続100試合以上出場 |
| 2023年 | 出場機会が減少 | 8試合出場 |
| 2024年11月13日 | 国内FA権行使 | 楽天が正式発表 |
| 2024年11月29日 | ヤクルトと交渉 | 新天地での条件を協議 |
| 2024年12月5日 | ヤクルト獲得発表 | 移籍が正式決定 |
| 2024年12月10日 | 入団会見 | 背番号8が決定 |
| 2025年 | 移籍1年目 | 53試合出場 |
| 2026年10月26日 | 来季契約なし | 球団が正式発表 |
茂木は2024年11月13日に国内FA権の行使を表明しました。
楽天は宣言残留を認めていましたが、本人は新しい環境で再びレギュラー争いに挑む道を選択しました。
移籍決断の背景には、近年の出場機会の減少があります。
2019年には141試合に出場していた選手が、2023年には8試合、2024年には46試合まで減少していました。
2024年の代打成績は25打数12安打、打率.480。限られた打席でも結果を残していたことは、新天地を求めるうえでの評価材料になったと考えられます。
2024年12月5日、ヤクルトが獲得を正式発表。12月10日の入団会見で背番号8が発表されました。
報道によれば、契約は2年契約で、出来高を含む総額1億4000万円とされています(金額は推定)。
背番号8に込められた新天地での期待ヤクルトでの背番号は8です。
茂木は入団会見で、打撃を自身の強みとして挙げ、長打力をさらに伸ばしたいという考えを示しました。
「一番は打撃の部分かなと思います。長打力はこれからも伸ばしていきたい」
また、早稲田大学時代に慣れ親しんだ神宮球場を再び本拠地とすることにも触れています。
大学時代の経験を持つ球場で、プロ選手として新たな挑戦を始めることになりました。
【年度別成績】茂木栄五郎の打率推移と通算記録を比較
茂木の選手としての価値を考える際には、単純な打率だけでなく、出場試合数、本塁打、打点も併せて確認する必要があります。
NPB公式記録を基に、2016年から2026年までの一軍打撃成績を整理しました。
年度別打率・出場試合・本塁打・打点| 年度 | 所属 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 楽天 | 117 | .278 | 7 | 40 |
| 2017 | 楽天 | 103 | .296 | 17 | 47 |
| 2018 | 楽天 | 100 | .247 | 7 | 24 |
| 2019 | 楽天 | 141 | .282 | 13 | 55 |
| 2020 | 楽天 | 73 | .301 | 7 | 33 |
| 2021 | 楽天 | 120 | .259 | 14 | 53 |
| 2022 | 楽天 | 73 | .223 | 9 | 30 |
| 2023 | 楽天 | 8 | .083 | 0 | 1 |
| 2024 | 楽天 | 46 | .265 | 1 | 8 |
| 2025 | ヤクルト | 53 | .240 | 5 | 16 |
| 2026 | ヤクルト | 24 | .226 | 0 | 2 |
| 通算 | 2球団 | 858 | .269 | 80 | 309 |
出典:NPB公式個人年度別成績。2026年シーズン終了時点の一軍公式戦記録。
打率のピークは2020年の.301年度別成績を見ると、打率の最高値は2020年の.301です。
ただし、2020年は73試合の出場にとどまっています。
出場試合数と安打数の両方で見ると、2019年がキャリアの代表的なシーズンです。
- 出場試合:141試合
- 打数:568
- 安打:160
- 打率:.282
- 本塁打:13
- 打点:55
2017年も打率.296、17本塁打を記録しており、長打力を兼ね備えた内野手としての能力を示しました。
一方、2022年以降は出場数と打率の両面で苦戦する時期が続きます。
2023年は打率.083、8試合。2024年には.265まで持ち直しましたが、打席数は68にとどまりました。
この推移から分かるのは、茂木のキャリアが単純な打率の下降だけで説明できるものではないということです。出場機会の減少と、継続して試合に出られるコンディションの確保が大きな課題になっていました。
プロ通算成績は858試合、80本塁打2026年シーズン終了時点のNPB公式通算成績は以下のとおりです。
- 通算試合数:858試合
- 通算打数:2,936
- 通算安打:789
- 通算打率:.269
- 通算本塁打:80
- 通算打点:309
- 通算盗塁:51
- 通算出塁率:.347
通算80本塁打という数字は、茂木が単なる守備型の内野手ではなく、打撃面でもチームに貢献してきたことを示しています。
また、789安打という実績は、楽天で積み重ねたレギュラー時代の出場経験を反映しています。
【ヤクルト移籍後の評判】2025年・2026年の起用と評価
ヤクルト移籍後の茂木を評価するには、成績だけでなく、実際にどのような役割を与えられていたかを見る必要があります。
2025年は三塁手として53試合に出場移籍1年目の2025年は53試合に出場し、打率.240、5本塁打、16打点を記録しました。
楽天時代の経験を生かし、主に三塁手として起用されました。村上宗隆が不在となった時期には、三塁の戦力を補う役割も担っています。
ただし、シーズンを通して出場機会を維持することはできませんでした。
2025年7月16日、左膝半月板の手術を受けたことが球団から発表されました。
6月以降は左膝の状態が悪化し、途中出場が増えていた経緯があります。
53試合で打率.240という結果だけでなく、5本塁打を記録したことも評価材料ですが、故障による長期離脱がシーズン全体の成績に影響しました。
2026年は復帰後も出場機会が限定的に2026年は手術からの復帰が最初の課題でした。
4月28日に一軍登録され、阪神戦で約10か月ぶりに一軍の試合に出場。代走として出場した後、一塁の守備にも就きました。
しかし、シーズンを通して一軍に定着することはできず、最終的には24試合、打率.226、0本塁打、2打点という成績でした。
7月以降は二軍で過ごす期間が長くなり、10月26日の契約非更新につながりました。
ヤクルト移籍後の評価をどう見るべきか客観的に整理すると、評価できる部分と課題は明確です。
評価できるポイント
- 楽天時代に858試合の一軍経験を積んでいる。
- 2017年には17本塁打を記録した打撃力がある。
- 遊撃、三塁、一塁、二塁など内野の複数ポジションに対応できる。
- 2025年は53試合で5本塁打を記録している。
課題となったポイント
- 2025年に左膝半月板の手術を受けた。
- 2025年、2026年ともに出場試合数が少なかった。
- 2026年は一軍で本塁打を記録できなかった。
- レギュラーとしてシーズンを通して稼働することができなかった。
つまり、打撃技術や内野の経験という強みを持ちながら、コンディションと継続的な出場機会が課題になった選手です。
なお、ネット上のファンの評判を数値化できる公式調査は確認できないため、移籍後の評価は実際の起用と成績を基準に考えるのが適切です。
【プロの結論】茂木栄五郎の今後を左右する3つのポイント
茂木の今後を考えるうえで、重要なのは過去の実績だけではありません。
2026年11月現在、現役続行を希望している本人にとって、次の3点が大きな判断材料になります。
1. 左膝の状態と継続的な出場能力最優先となるのは、左膝半月板手術後のコンディションです。
プロ野球では、単発の好成績だけでなく、年間を通して試合に出場できる能力が評価されます。
2025年、2026年と故障や復帰過程が続いたため、次の所属先を探すうえでは、守備や走塁も含めた実戦での状態が重要になります。
2. 内野の複数ポジションを守れる強み茂木の特徴は、打撃だけではありません。
遊撃手、三塁手を中心に、一塁や二塁にも対応できる経験があります。
内野の複数ポジションを守れる選手は、チーム編成の面で選択肢を広げられます。
特に、固定レギュラー以外の選手にも一定の出場機会がある球団では、経験豊富な内野手としての価値を示せる可能性があります。
3. 左打ちの打撃力を再び発揮できるか2017年の17本塁打、2019年の160安打、2020年の打率.301は、茂木の打撃能力を示す実績です。
一方で、直近2シーズンは打率.240、.226と低迷しています。
次のチームで評価を得るには、過去の数字だけではなく、現在の状態で安打や長打を生み出せることを実戦で示す必要があります。
32歳という年齢は、プロ野球選手としてキャリアの終盤に差しかかる時期ではありますが、現役続行を目指す選手にとって、経験を生かす余地は残されています。
【よくある質問】茂木栄五郎に関するFAQ
Q1:茂木栄五郎は2026年現在どこの球団に所属していますか?
A1:2026年シーズンは東京ヤクルトスワローズに所属し、背番号8でプレーしました。ただし、2026年10月26日に球団から2027年シーズンの契約を結ばないと通告されています。11月4日時点で新所属球団は発表されていません。
Q2:茂木栄五郎の2026年の打率と成績は?
A2:NPB公式記録によると、一軍では24試合に出場し、打率.226、7安打、0本塁打、2打点でした。
Q3:茂木栄五郎はなぜ楽天からヤクルトに移籍したのですか?
A3:2024年11月に国内FA権を行使し、新しい環境で出場機会を求めたためです。楽天では近年の一軍出場が減少しており、ヤクルトとの交渉を経て2024年12月に移籍が正式決定しました。
Q4:茂木栄五郎の出身大学と高校はどこですか?
A4:桐蔭学園高校から早稲田大学に進学しました。早稲田大学では東京六大学野球で首位打者を獲得するなど、優れた打撃成績を残しています。
Q5:茂木栄五郎のプロ通算成績は?
A5:2026年シーズン終了時点で、858試合、打率.269、789安打、80本塁打、309打点、51盗塁です。
Q6:茂木栄五郎は引退するのですか?
A6:2026年11月4日時点で引退は発表されていません。ヤクルトから来季契約を結ばないと通告された後、本人は現役続行の意思を示しています。
茂木栄五郎は、桐蔭学園高校、早稲田大学を経て2015年ドラフト3位で楽天に入団し、長年にわたって内野手として活躍してきました。
2019年の141試合出場、2020年の打率.301、プロ通算80本塁打など、打撃面で残した実績は確かなものです。
2024年オフには出場機会を求めて国内FA権を行使し、東京ヤクルトスワローズへ移籍。背番号8で再出発しましたが、左膝半月板の手術と復帰後の出場機会の減少が重なり、2026年10月に来季契約を結ばないと通告されました。
2026年11月4日現在の状況を整理すると、次のとおりです。
- 2026年までの所属:東京ヤクルトスワローズ
- ヤクルト在籍時の背番号:8
- 2026年一軍成績:24試合、打率.226
- NPB通算成績:858試合、打率.269、80本塁打
- 2027年シーズン:ヤクルトとの契約なし
- 今後の方針:本人は現役続行を希望
今後の焦点は、新しい所属先が決まるかどうか、そして左膝の状態を含めて再び一軍で継続的にプレーできるかです。
楽天で築いた実績と、ヤクルトでの2年間の経験を次のキャリアにつなげられるのか。茂木栄五郎の2027年以降の動向は、引き続き注目されます。