九里亜蓮は2026年現在、オリックス・バファローズの先発投手としてプレーしている。広島東洋カープから海外FA権を行使して2025年に移籍し、新天地でも先発ローテーションを支える存在だ。
2026年シーズンの成績は27登板、9勝12敗、防御率3.19、150奪三振、投球回163回2/3。移籍1年目の2025年は11勝8敗、防御率2.41だったため、勝敗と防御率は前年を下回った一方、奪三振数は114から150へ大幅に増加した。投球回もほぼ同水準を維持している。
2021年の広島時代には13勝を挙げて最多勝を獲得。長年にわたって先発として実績を積み上げてきた九里は、なぜ広島を離れ、オリックスへの移籍を決断したのか。2026年の最新成績、年度別成績、FA移籍の経緯、背番号22に込められた新天地でのキャリアを整理する。
【2026年最新】九里亜蓮の現在はオリックス!27登板の成績を徹底分析
2026年の九里亜蓮は、オリックスの先発投手として27試合すべてに先発。防御率3.19、9勝12敗という成績でレギュラーシーズンを終えた。
特に注目したいのは、150奪三振という数字だ。2025年の114奪三振から36個増えており、打者を三振に仕留める能力が数字のうえでも向上している。
2026年シーズンの主要成績- 所属:オリックス・バファローズ
- 背番号:22
- 登板数:27試合
- 先発数:27試合
- 勝敗:9勝12敗
- 防御率:3.19
- 投球回:163回2/3
- 奪三振:150
- 与四球:65
- 被本塁打:14
- WHIP:1.24
- QS:17試合
注目すべきは、27試合に登板して163回2/3を投げた点だ。1試合平均では約6.1イニングを消化しており、先発投手として一定以上の投球回を確保している。
加えて、27先発中17試合でクオリティースタート(QS)を達成。QSは先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3以内に抑えた場合に記録される指標で、先発として試合を作る能力を測る目安になる。
一方、9勝12敗という勝敗だけを見ると、負け越しが目立つ。防御率3.19、WHIP1.24という数字と合わせると、勝敗だけで投球内容を評価するのは適切ではない。勝利数には打線の援護や試合展開など、投手本人だけでは決められない要素も影響するためだ。
2026年の九里を評価するなら、150奪三振と163回2/3という投球内容、そして12敗という結果を分けて考える必要がある。
【2025年と2026年を比較】防御率2.41から3.19へ変化した理由
オリックス移籍1年目の2025年、九里は25試合に登板して11勝8敗、防御率2.41を記録した。投球回は164回1/3。チームの先発陣でも重要な役割を果たし、自身4年ぶりとなる2桁勝利を達成している。
それに対して2026年は27試合で9勝12敗、防御率3.19。成績だけを見ると前年より悪化しているが、投球内容には別の変化が表れている。
2025年・2026年の成績比較| 比較項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 所属 | オリックス | オリックス |
| 登板数 | 25 | 27 |
| 勝敗 | 11勝8敗 | 9勝12敗 |
| 防御率 | 2.41 | 3.19 |
| 投球回 | 164回1/3 | 163回2/3 |
| 奪三振 | 114 | 150 |
| 与四球 | 48 | 65 |
| 被本塁打 | 7 | 14 |
| WHIP | 1.24 | 1.24 |
この比較から見えてくるのは、投球回を維持しながら奪三振が増えた一方、失点につながる要素も増えたという構図だ。
150奪三振は大きな進歩2025年の114奪三振に対して、2026年は150奪三振。奪三振率も9イニング換算で6.24から8.25へ上昇した。
打者を打たせて取るだけではなく、自ら三振を奪ってアウトを重ねる投球が増えたことを示す数字だ。被打率も2025年の.252から2026年の.229に下がっている。
一方で課題は与四球と被本塁打2026年は与四球が65個となり、前年の48個から17個増加した。被本塁打も7本から14本へ倍増している。
防御率が0.78ポイント上昇した背景を考えるうえでは、この2項目が見逃せない。奪三振が増えても、走者を出す機会や長打を許す場面が増えれば、失点を抑えることは難しくなる。
ただし、WHIPは両年とも1.24。被安打と与四球を合わせた走者の出塁頻度は同水準にある。2026年は単純に投球全体が崩れたというより、三振を奪う力が増した一方で、四球と本塁打への対応に課題が残ったシーズンと捉えられる。
【広島カープ時代】九里亜蓮は2021年に最多勝を獲得した実力派右腕
九里亜蓮のプロ野球人生は、2013年のドラフト会議で広島東洋カープから2位指名を受けたことから始まった。
岡山理科大学附属高校から亜細亜大学へ進み、大学野球を経てプロ入り。2014年に広島でプロ生活をスタートさせた。
入団当初は先発と中継ぎの両方を経験し、さまざまな役割を担った。すぐに絶対的な先発投手として定着したわけではなく、登板を重ねながら投球スタイルを確立していった選手だ。
2020年から先発ローテーションに定着転機となったのは2020年シーズン。20試合に登板して8勝6敗、防御率2.96を記録し、130回2/3を投げた。
翌2021年には25試合に登板して13勝9敗、防御率3.81を記録。自身初の最多勝タイトルを獲得した。
防御率だけを見ると圧倒的な数字ではないものの、シーズンを通じて登板を重ね、勝利を積み上げたことが評価された。九里の持ち味である先発としての稼働力が、タイトル獲得につながったシーズンだった。
2023年は自己最高水準の投球回を記録広島時代のもう一つの代表的なシーズンが2023年だ。
26試合に登板し、8勝8敗、防御率2.53。投球回は174回1/3に達した。勝ち星こそ2桁に届かなかったが、長いイニングを投げてチームの先発陣を支えた。
2024年も23試合で131回2/3を投げて7勝10敗、防御率3.21を記録。広島で過ごした11年間を通じて、九里は先発投手としての経験と実績を積み上げていった。
2021年の最多勝だけでなく、2023年の174回1/3という投球回も、九里のキャリアを語るうえで欠かせない実績である。
【FA移籍の経緯】なぜ九里亜蓮は広島からオリックスを選んだのか
九里亜蓮の移籍が決まったのは2024年12月。広島で11年間プレーした右腕が、海外FA権を行使して新天地を選んだ。
移籍の背景には、以前から抱いていたメジャーリーグへの挑戦願望と、選手として新しい環境で成長したいという思いがあった。
2024年11月12日に海外FA権の行使を表明九里は2024年11月12日、保有していた海外FA権を行使することを発表した。
当時の報道によると、数年前からアメリカでプレーすることへの関心を球団に伝えていた。2021年には国内FA権を取得していたが、広島と複数年契約を結び、残留を選んでいる。
2024年は3年契約の最終年。年齢的にも海外挑戦を実現する最後の機会になるとの考えがあり、FA権行使に踏み切った。
メジャー挑戦を断念し、国内移籍へ海外FA権を行使したものの、メジャー契約の獲得は厳しい状況だった。家族の生活環境も考慮し、海外移籍を断念。国内球団への移籍を検討することになった。
2024年12月13日の会見では、新しい環境で挑戦したいという趣旨を説明している。
「もっとうまくなりたいという気持ちを持っていた中で、また一から環境を変えて、パ・リーグという新しいところで、挑戦していきたいという思いがありました」
この発言から分かるのは、移籍が単なる契約条件の変更ではなかったことだ。セ・リーグからパ・リーグへの移動によって、対戦する打者も変わり、投手として新しい課題に向き合うことになる。
2024年12月12日にオリックスとの契約を発表オリックスは2024年12月12日、九里との選手契約締結を発表した。翌13日に広島で移籍会見を行い、12月25日にはオリックスの入団会見が開かれた。
新しい背番号は22。オリックスが求めていたのは、先発ローテーションを守り、年間を通してイニングを消化できる投手だった。
九里自身も入団会見で200イニングを目標に掲げた。2025年、2026年ともに160イニング以上を投げており、先発としての責任を果たし続けている。
【年度別成績・経歴】九里亜蓮のキャリアと主な転換点
九里のキャリアを年度別に整理すると、広島で先発としての土台を築き、2021年の最多勝を経て、2025年からオリックスで新しいキャリアをスタートさせた流れが見えてくる。
以下はNPBの個人年度別成績と球団公表プロフィールを基にした主な経歴の一覧だ。
| 年度 | 所属・主な出来事 | 登板・勝敗 | 防御率・投球回 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 広島がドラフト2位指名 | プロ入り前 | 亜細亜大学から入団 |
| 2014年 | 広島でプロデビュー | 20試合・2勝5敗 | 4.00・83回1/3 |
| 2020年 | 先発ローテーションに定着 | 20試合・8勝6敗 | 2.96・130回2/3 |
| 2021年 | 広島で最多勝を獲得 | 25試合・13勝9敗 | 3.81・149回 |
| 2023年 | 広島で長いイニングを消化 | 26試合・8勝8敗 | 2.53・174回1/3 |
| 2024年 | 海外FA権を行使、オリックス移籍決定 | 23試合・7勝10敗 | 3.21・131回2/3 |
| 2025年 | オリックス移籍1年目 | 25試合・11勝8敗 | 2.41・164回1/3 |
| 2026年 | オリックスで2年目 | 27試合・9勝12敗 | 3.19・163回2/3 |
この一覧で特に重要なのは、所属球団が変わっても投球回を維持している点だ。
広島時代の2023年には174回1/3、オリックス移籍後の2025年には164回1/3、2026年には163回2/3を記録。複数年にわたって年間160イニング前後を投げられることは、先発投手として大きな価値を持つ。
九里亜蓮のプロフィール- 名前:九里亜蓮(くり・あれん)
- 生年月日:1991年9月1日
- 2026年11月時点の年齢:35歳
- 出身地:鳥取県
- 身長:188cm
- 体重:98kg
- 投打:右投右打
- 出身高校:岡山理科大学附属高校
- 出身大学:亜細亜大学
- ドラフト:2013年広島2位
- 所属:オリックス・バファローズ
- 背番号:22
- 主なタイトル:最多勝利投手賞(2021年)
2026年シーズン終了時点の通算成績は、312試合登板、91勝87敗、防御率3.35、1208奪三振。広島とオリックスの両球団で積み重ねた数字が、長年にわたるプロでの実績を物語っている。
【評判と評価】九里亜蓮はオリックスの先発陣に必要な投手なのか
九里亜蓮の評価を考える際には、勝敗、防御率、奪三振、投球回の4つを分けて見る必要がある。
評価できる点① 年間を通じて先発を任せられる九里の最大の強みは、先発として安定して登板機会を確保できることだ。
2025年は25試合、2026年は27試合に登板。両年とも投球回は160回を超えた。故障や登板機会の大幅な減少によって先発陣の計算が狂うリスクを抑えられる投手は、シーズンを戦う球団にとって重要な存在となる。
特に先発投手の投球回が増えれば、救援投手の登板負担を軽減することにもつながる。九里の価値は、勝利数だけでは測れない。
評価できる点② 三振を奪う能力が向上2026年の150奪三振は、2025年の114奪三振を大きく上回った。奪三振率8.25という数字も、九里の投球に新たな特徴が加わったことを示している。
先発投手として長いイニングを投げながら、打者を三振で打ち取れることは大きな武器だ。2026年はこの部分で明確な成果を残した。
課題は失点の抑制と投球の安定感一方、2026年の防御率3.19は、前年の2.41と比較すると改善の余地がある。与四球と被本塁打が増えていることも課題だ。
150奪三振という成果を維持しながら、無駄な走者を出さず、長打を抑えることが次の改善ポイントになる。
2021年の最多勝投手という実績だけで現在の評価を決めるのではなく、35歳を迎えた2026年にも160イニング以上を投げ、三振数を増やしたという変化を評価したい。
【プロの結論】九里亜蓮の本当の価値は勝敗以上に先発としての稼働力にある
九里亜蓮の2026年シーズンは、前年より勝利数が減り、防御率も悪化した。一方、投球回はほぼ同じ水準を維持し、奪三振数は自己最高の150まで伸びている。
この数字から導ける評価は、単純な成績下降ではない。投手としての基本的な稼働力を保ちながら、投球内容に変化が生まれたシーズンだったということだ。
野球の先発投手を評価する場合、勝敗だけでなく、次の3つを確認することが重要になる。
- 年間投球回:シーズンを通じて先発として働けているか。
- 防御率とWHIP:失点と走者の出塁をどれだけ抑えられているか。
- 奪三振と与四球:打者を抑える能力と制球のバランスが取れているか。
この基準で見ると、九里は2026年も先発としての稼働力を維持した一方、与四球と被本塁打を減らすことが今後の課題として残った。
また、オリックスへの移籍を単なる球団変更として見るのも正確ではない。広島で11年間プレーした投手が、海外FA権を行使し、最終的にパ・リーグという新しい環境を選んだキャリア上の大きな転換点だった。
2021年の最多勝は過去の実績、2025年の11勝は移籍後の適応力、2026年の150奪三振は投球スタイルの変化を示す。それぞれ異なる角度から九里の価値を裏付けている。
【九里亜蓮の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:九里亜蓮は2026年現在どこの球団に所属していますか?
A1:オリックス・バファローズに所属しています。2025年から広島を離れてオリックスでプレーしており、2026年も先発投手として登板しています。
Q2:九里亜蓮の2026年の成績は?
A2:27登板、9勝12敗、防御率3.19、150奪三振、投球回163回2/3です。27試合すべてに先発し、17試合でQSを達成しました。
Q3:九里亜蓮は2021年に最多勝を獲得しましたか?
A3:はい。広島時代の2021年に13勝9敗、防御率3.81を記録し、最多勝利投手賞を獲得しています。
Q4:九里亜蓮が広島からオリックスに移籍した理由は?
A4:海外FA権を行使してメジャー挑戦を視野に入れましたが、最終的に海外移籍を断念。新しい環境で野球に挑戦したいという思いから、オリックスへの移籍を決断しました。
Q5:九里亜蓮の背番号は何番ですか?
A5:オリックスでの背番号は22番です。2024年12月の入団発表で公表されました。
Q6:九里亜蓮の2025年と2026年の成績はどちらが良かったですか?
A6:勝敗と防御率では2025年が上回っています。2025年は11勝8敗、防御率2.41、2026年は9勝12敗、防御率3.19でした。一方、奪三振数は2026年が150個で、前年の114個を上回っています。
九里亜蓮は2026年、オリックスの先発投手として27試合に登板し、9勝12敗、防御率3.19、150奪三振を記録した。
2025年の11勝8敗、防御率2.41と比較すれば、勝敗と防御率は悪化したものの、投球回は163回2/3を確保し、奪三振は36個増加した。与四球や被本塁打の増加という課題も見えている。
広島時代には2021年の最多勝、2023年の174回1/3という実績を残し、2025年からはオリックスの背番号22として新しい挑戦を続けてきた。
九里のキャリアを正しく評価するには、単年の勝敗だけで判断せず、長期的な投球回、奪三振能力、制球力の変化を合わせて見ることが大切だ。
2027年以降に注目したいのは、2026年に伸ばした奪三振能力を維持しながら、与四球と被本塁打をどこまで減らせるかという点だ。35歳を迎えたベテラン右腕が、オリックスでどのような投球を見せるのか。広島時代から積み重ねてきた経験が、今後も大きな武器になる。
主な参照資料: NPB公式個人年度別成績、オリックス・バファローズ公式選手名鑑・契約発表、パ・リーグ.com個人成績、日刊スポーツの2024年12月13日移籍会見報道。