日本野球機構(NPB)が公表した2026年度の公式戦成績によると、パ・リーグは全6球団が143試合を消化してシーズンを終了した。優勝したソフトバンクと2位西武の差は11.5ゲーム。西武と3位日本ハムの差はわずか1.5ゲームだった。
2026年の最終順位と勝敗数は次のとおり。勝率ランキングも含めて確認しておきたい。
出典:日本野球機構(NPB)2026年度パシフィック・リーグ公式勝敗表。全日程終了時点。
順位を大きく分けたのは、ソフトバンクの安定した勝ち星と、西武・日本ハムの接戦だった。首位と2位には11.5ゲームの開きがある一方、2位と3位は1.5ゲームしか離れていない。
また、4位オリックスと5位ロッテの差も1.5ゲーム。下位争いでも最後まで順位が近い球団が存在したことが、2026年シーズンの特徴だ。
【ソフトバンクが3連覇】91勝を支えた圧倒的な攻守のバランス
福岡ソフトバンクホークス
91勝49敗3分
勝率 .650 / 貯金42
2026年のパ・リーグを象徴する球団は、やはり福岡ソフトバンクホークスだ。91勝49敗3分という成績は、勝率.650。2位西武に11.5ゲーム差をつけ、リーグ3連覇を達成した。
10月5日にレギュラーシーズンの全日程を終えたソフトバンクは、91勝を積み上げた。スポーツ報知の報道では、小久保裕紀監督の就任1年目だった2024年と同じ勝敗数に到達し、貯金42を記録したことも伝えられている。
注目したいのは、単に勝利数が多かっただけではないという点だ。NPBのチーム成績を分析すると、攻撃力と投手力の両面で高い水準を維持していたことが分かる。
チーム打撃成績が示す得点力ソフトバンクのチーム打率は.261でリーグトップ。143試合で707得点を記録し、2位の日本ハムの591得点を116点上回った。
本塁打数は162本。日本ハムの177本には及ばなかったものの、単打や長打、出塁を組み合わせて得点を積み重ねたことが、707得点という数字に表れている。
個人成績では、栗原陵矢が40本塁打、118打点を記録。近藤健介も打率.309、108打点と結果を残した。周東佑京は30盗塁を記録し、長打だけに依存しない攻撃の幅を示した。
投手陣もリーグ最高水準チーム防御率は2.88。リーグ最良の西武の2.87とほぼ同水準で、143試合の失点は452点だった。失点の少なさでも6球団の中で最も優れている。
打線が得点を生み出し、投手陣が相手の反撃を抑える。この両輪が機能したことが、91勝という結果につながったと分析できる。
優勝の理由を本塁打数だけで説明するのは正確ではない。日本ハムの方が本塁打数は多かった一方、ソフトバンクは打率、得点、防御率、失点の各指標で総合力を示した。2026年の順位表は、長打力だけでなく、攻守のバランスが優勝争いを左右することを物語っている。
【2位西武・3位日本ハム】わずか1.5ゲーム差の順位争い
埼玉西武ライオンズ
79勝60敗4分
勝率 .568 / 2位
北海道日本ハムファイターズ
78勝62敗3分
勝率 .557 / 3位
2026年のパ・リーグで、優勝争いとは別の意味で注目を集めたのが2位と3位の争いだ。
西武は79勝60敗4分で勝率.568、日本ハムは78勝62敗3分で勝率.557。最終的なゲーム差はわずか1.5だった。
西武は投手力で2位を確保埼玉西武ライオンズの最大の強みは投手陣だ。チーム防御率は2.87でリーグ1位。143試合での失点は464点に抑えた。
チーム打率は.244、総得点は503点で、日本ハムと比較すると攻撃面では数字が控えめだった。しかし、失点を抑える投手力が勝敗に結びつき、最終的に2位を確保した。
個人投手成績でも平良海馬が防御率1.36を記録し、リーグトップの成績を残した。隅田知一郎も防御率2.27で続き、先発陣の安定感を支えた。
シーズン最終日の10月6日には、ロッテを相手に勝利。日テレNEWS NNNの報道によれば、先発の武内夏暉が4回無失点で試合をつくり、救援陣も無失点でつないでシーズンを締めくくった。
日本ハムは長打力が光る3位北海道日本ハムファイターズは78勝62敗3分。惜しくも2位には届かなかったが、攻撃面ではリーグ屈指の数字を残している。
特に目を引くのが177本塁打という数字だ。これはパ・リーグ6球団で最多。チーム得点も591点で2位だった。
打撃面ではレイエスが打率.313でリーグトップ。さらに32本塁打を記録した。投手では北山亘基が13勝を挙げ、防御率2.56、勝率.813という成績を残している。
ただし、チーム防御率は3.38で、西武の2.87とは差があった。日本ハムは西武より88点多く得点した一方、失点も65点多かった。攻撃力では上回る部分があっても、シーズン全体の勝敗では西武が一歩上回った構図だ。
両球団の順位を分けた数字西武と日本ハムの比較で重要なのは、打撃成績だけで順位を判断できないということだ。
西武は得点503、失点464で、得失点差はプラス39。日本ハムは得点591、失点529でプラス62だった。得失点差では日本ハムが上回っているが、実際の勝敗数では西武が1勝多く、敗戦も2つ少なかった。
加えて、NPBの対戦別成績ではソフトバンク対日本ハムが18勝5敗2分となっている。首位球団との直接対決で苦戦したことも、日本ハムのシーズンを振り返るうえで見逃せない材料だ。
【4位から6位】オリックス・ロッテ・楽天の最終成績を検証
上位3球団がクライマックスシリーズ進出を決めた一方、4位以下の3球団はポストシーズン進出を逃した。それぞれの成績を詳しく見ると、チームごとに異なる課題が浮かび上がる。
4位:オリックス・バファローズ
65勝76敗2分
.461
勝率 / 首位と26.5ゲーム差
オリックスは65勝76敗2分で4位。勝率は.461だった。
チーム打率は.241、本塁打は96本、得点は483点。さらに失点は605点で、6球団中最も多かった。チーム防御率も3.96とリーグ最下位で、投手陣の失点抑制がシーズンを通じた課題になった。
得点力の不足に加えて、相手の攻撃を止めきれない試合が積み重なったことが、上位進出を難しくしたと数字から読み取れる。
5位:千葉ロッテマリーンズ
63勝77敗3分
.450
勝率 / 首位と28.0ゲーム差
ロッテは63勝77敗3分で5位。4位オリックスとのゲーム差は1.5だった。
チーム打率は.236でリーグ最下位。一方、本塁打は131本で、一定の長打力を備えていた。
個人では西川史礁が155安打を記録。10月6日の最終戦でも安打を放ち、報道ではオリックスの西川龍馬と並んで最多安打の記録に到達したことが伝えられた。
個人の好成績があった一方、チーム全体の打率は低く、得点も492点にとどまった。攻撃を継続的に得点へ結びつけることが、次シーズンへの課題となる。
6位:東北楽天ゴールデンイーグルス
58勝84敗1分
.408
勝率 / 首位と34.0ゲーム差
楽天は58勝84敗1分で最下位。勝率は.408で、首位ソフトバンクとのゲーム差は34.0だった。
チーム打率は.239、得点は473点。投手陣の防御率は3.63で、オリックスやロッテより良い数字だったが、勝利数を伸ばしきれなかった。
日テレNEWS NNNは、楽天の最下位が2018年以来8年ぶりだったと報じている。シーズンを通じた成績の立て直しが必要な結果となった。
4位オリックスから6位楽天までの差は、単純な勝敗数だけでなく、得点力と失点抑制の両面に表れている。来季の順位変動を考えるうえでも、チーム打撃と投手成績の改善が注目点になる。
【順位表の正しい見方】勝率ランキングとゲーム差の計算方法
パ・リーグの順位表を見るとき、勝利数だけに注目してしまう人も少なくない。しかし、順位を判断するうえで重要なのは勝率とゲーム差だ。
勝率は引き分けを除いて計算するプロ野球の勝率は、基本的に次の計算式で求められる。
勝率の計算式
引き分けは分母に含めない。
例えばソフトバンクの場合、91勝49敗3分なので、91÷(91+49)=0.650となる。
143試合を戦っていても、引き分けは勝ちにも負けにも加算されない。そのため、試合数をそのまま分母にして勝率を計算すると、公式の数値とは一致しない。
ゲーム差は何を意味する?ゲーム差とは、ある球団が首位球団からどれだけ離れているかを示す指標だ。基本的な計算式は次のとおり。
ゲーム差の計算式
2026年の場合、ソフトバンクと西武の差は11.5ゲーム。西武と日本ハムの差は1.5ゲームだった。
ここで注意したいのは、ゲーム差は勝率の差を単純に引き算した数字ではないことだ。勝利数と敗北数の両方を考慮するため、引き分け数も異なる球団同士の比較では、勝率だけでは見えない差が表れる。
順位表を見るときの3つの判断基準- 順位と勝率: シーズンを通じた勝ちやすさを把握する。
- ゲーム差: 上位球団との距離や順位争いの接近度を確認する。
- 得失点差: 得点と失点のバランスからチームの総合的な戦いぶりを判断する。
特にシーズン途中の順位表では、勝率とゲーム差の両方を確認することが大切だ。残り試合数が少なくなるほど、1勝の重みも変わってくる。
【プロの結論】2026年のパ・リーグ順位表から読み解く本当の実力差
2026年の最終成績を振り返ると、パ・リーグの勢力図は大きく3つのグループに分けて考えられる。
1. ソフトバンクは攻守の総合力で一歩抜けたソフトバンクは707得点、452失点で、得失点差はプラス255。得点力と失点の少なさを両立し、91勝を挙げた。
2位西武との11.5ゲーム差は、特定の一部門だけで作られたものではない。リーグトップのチーム打率、最多得点、最少失点という複数の数字が、優勝チームとしての完成度を裏付けている。
2. 西武と日本ハムは異なる強みを持つ西武はリーグ最高のチーム防御率2.87、日本ハムはリーグ最多の177本塁打。両球団はそれぞれ違った武器を持っていた。
日本ハムは得点力で西武を上回ったものの、失点も多かった。西武は攻撃面で突出した数字を残さなくても、投手力を軸に79勝を確保した。この対比は、野球における得点力と失点抑制の重要性を改めて示している。
3. 下位球団は改善すべき課題が数字に表れたオリックスは605失点、ロッテはチーム打率.236、楽天は58勝という結果だった。それぞれ改善すべき要点は異なる。
オリックスは投手成績と失点管理、ロッテは打線全体の安定感、楽天は勝利につなげる攻守の総合的な改善が、次のシーズンに向けた検討材料になる。
順位表を深く読むなら、最終順位だけで評価を終わらせないことが大切だ。勝敗、勝率、得失点差、チーム打撃、投手成績を組み合わせれば、球団ごとの強みと弱みがより明確になる。
【2026年パ・リーグ順位表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のパ・リーグ優勝チームはどこですか?
A1:福岡ソフトバンクホークスです。91勝49敗3分、勝率.650でリーグ3連覇を達成しました。
Q2:2026年のパ・リーグ2位と3位はどの球団ですか?
A2:2位は埼玉西武ライオンズ、3位は北海道日本ハムファイターズです。西武は79勝60敗4分、日本ハムは78勝62敗3分で、両球団のゲーム差は1.5でした。
Q3:2026年のパ・リーグで最も勝率が低かった球団はどこですか?
A3:東北楽天ゴールデンイーグルスです。58勝84敗1分、勝率.408で6位となりました。
Q4:2026年のパ・リーグで最も本塁打が多かった球団はどこですか?
A4:北海道日本ハムファイターズです。チーム本塁打数は177本でした。優勝したソフトバンクは162本で、最多本塁打では日本ハムが上回っています。
Q5:2026年のパ・リーグはいつ全日程が終了しましたか?
A5:2026年10月6日です。この日の試合をもってレギュラーシーズンの全日程が終了しました。
2026年のパ・リーグは、福岡ソフトバンクホークスが91勝49敗3分、勝率.650でリーグ3連覇を達成した。2位は西武、3位は日本ハムで、両球団の差はわずか1.5ゲームだった。
4位オリックス、5位ロッテ、6位楽天という最終順位には、それぞれ投手力や打撃力、得点力などの課題が反映されている。
2026年の順位表で特に注目したいのは、ソフトバンクの攻守の安定感と、西武・日本ハムの異なるチームカラーだ。勝敗数だけでなく、勝率やゲーム差、得失点差まで確認することで、シーズンの実態をより正確に把握できる。
次のシーズンでは、3連覇を達成したソフトバンクをどの球団が追うのか。そして投手力の西武と長打力の日本ハムが、どのような戦力を整えて順位を争うのか。2026年の最終成績は、来季のパ・リーグを展望するうえでも重要な比較材料となる。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)2026年度公式戦勝敗表・年度別成績・チーム打撃成績・チーム投手成績、日テレNEWS NNN、スポーツ報知。