2026年11月4日現在、読売ジャイアンツ(巨人)の戦力外通告を受けた選手は、球団発表に基づく集計で計14人となっている。内訳は支配下選手4人、育成選手10人。9月30日の育成9選手への通告を皮切りに、10月1日、10月5日、10月25日と発表が続いた。
注目されたのは、ソフトバンクで一軍通算114試合に登板した板東湧梧、プロ9年間で通算140試合に出場した湯浅大、ドラフト上位指名で入団した山田龍聖や岡田悠希らの動向だ。一方、萩尾匡也や松浦慶斗、浅野翔吾らには自由契約が通知されており、戦力外通告との区別も欠かせない。
【2026年最新】巨人の戦力外通告は14人!発表日と対象選手の全体像

2026年の読売ジャイアンツでは、シーズン終盤から来季の編成に向けた選手の整理が進められた。
最初の大きな発表は9月30日。球団は育成契約の9選手に対し、来季の契約を結ばないことを通知した。翌10月1日には育成のフランシス・グズマン投手にも通告。これで育成選手の対象は10人となった。
10月5日には支配下選手の山田龍聖投手、郡拓也捕手、岡田悠希外野手の3人に通告。さらに10月25日には湯浅大内野手との来季契約を結ばないことが発表された。
この4回の発表を合計すると、戦力外通告の対象は支配下4人・育成10人の計14人となる。
なお、萩尾匡也外野手、松浦慶斗投手らにも自由契約が通知されている。こちらは育成契約への切り替えを打診するケースなどが含まれ、14人の戦力外通告とは別に整理する必要がある。
【完全一覧】巨人の戦力外選手14人を支配下・育成別に紹介
2026年の対象選手を、球団発表日、守備位置、契約区分ごとに整理した。育成選手には「育成」と明記している。
| 発表日 | 選手名 | 守備位置 | 契約区分 | その後・動向 |
|---|---|---|---|---|
| 9月30日 | 板東湧梧 | 投手 | 育成 | 現役引退 |
| 9月30日 | 富田龍 | 投手 | 育成 | 現役続行希望 |
| 9月30日 | 松井颯 | 投手 | 育成 | 現役続行希望 |
| 9月30日 | 石田隼都 | 投手 | 育成 | 現役引退 |
| 9月30日 | 吉村優聖歩 | 投手 | 育成 | 今後を熟考 |
| 9月30日 | 森本哲星 | 投手 | 育成 | 現役引退 |
| 9月30日 | 喜多隆介 | 捕手 | 育成 | 去就未公表 |
| 9月30日 | 北村流音 | 内野手 | 育成 | 去就未公表 |
| 9月30日 | 田上優弥 | 内野手 | 育成 | 去就未公表 |
| 10月1日 | フランシス・グズマン | 投手 | 育成 | 去就未公表 |
| 10月5日 | 山田龍聖 | 投手 | 支配下 | 現役続行希望 |
| 10月5日 | 郡拓也 | 捕手 | 支配下 | 現役続行希望 |
| 10月5日 | 岡田悠希 | 外野手 | 支配下 | 現役続行希望 |
| 10月25日 | 湯浅大 | 内野手 | 支配下 | 現役続行希望 |
※2026年11月4日時点。去就は報道で確認できた本人の意向を含む。移籍先の正式決定とは異なる。
支配下選手は4人!山田龍聖・郡拓也・岡田悠希・湯浅大支配下選手では、10月5日に山田龍聖、郡拓也、岡田悠希の3人、10月25日に湯浅大の1人が対象となった。
山田は2021年ドラフト2位で入団した左腕。育成契約を経験した後、2025年に支配下へ復帰したものの、2026年シーズンは一軍での登板機会が限られた。
郡は日本ハムから2024年にトレードで加入した捕手。捕手だけでなく内外野も守れるユーティリティー性を持つが、巨人移籍後は一軍での出場機会が少なく、2026年は一軍出場がなかった。
岡田は2021年ドラフト5位で入団した外野手。2026年8月9日のヤクルト戦では決勝打を放ったものの、シーズン全体では一軍出場3試合にとどまった。
湯浅は2017年ドラフト8位で入団。俊足と守備力を武器に、二塁、三塁、遊撃など複数ポジションをこなしてきた。2022年には自己最多の63試合に出場した実績があるが、2026年の一軍出場は4試合だった。
育成選手は10人!板東湧梧・松井颯ら投手中心の構成育成選手では投手7人、捕手1人、内野手2人が対象となった。投手陣には板東湧梧や松井颯など、一軍での登板経験を持つ選手も含まれている。
特に板東はソフトバンク時代に一軍通算114試合の登板経験があり、実績面では今回の対象者の中でも目立つ存在だった。
松井颯も2023年に支配下登録を勝ち取り、一軍で初登板初先発初勝利を記録した投手だ。一方、石田隼都は東海大相模時代にセンバツ優勝を経験した左腕で、将来を期待されながらも度重なる故障に苦しんだ。
【注目選手を深掘り】板東湧梧・松井颯・湯浅大らの発表日と実績
板東湧梧|9月30日に通告、同日に現役引退を決断板東湧梧は2026年9月30日、育成9選手の一人として来季の契約を結ばない旨を通知された。
鳴門高校、JR東日本を経て2018年ドラフト4位でソフトバンクに入団。2021年には中継ぎとして44試合に登板し、防御率2.52、16ホールドを記録した。2023年には自己最多の5勝を挙げている。
ソフトバンクでの一軍通算成績は114試合、10勝11敗、1セーブ、22ホールド、防御率2.91。プロで積み上げてきた実績を持つ右腕だった。
しかし、2025年オフにソフトバンクを退団し、2026年は巨人の育成選手として再出発。ファームでは29試合に登板して5勝2敗、防御率2.74と結果を残したものの、支配下復帰には届かなかった。
板東は9月30日に現役引退を決断。翌10月1日にはジャイアンツ球場を訪れ、関係者に感謝を伝えた。球団からは今後のキャリアについて提案やサポートを受けることになったと報じられている。
松井颯|育成から支配下へ昇格した経験を持つ右腕松井颯は2022年育成ドラフト1位で巨人に入団。明星大学出身の右腕で、2023年に支配下登録を勝ち取った。
同年5月21日の中日戦ではプロ初登板初先発で初勝利。育成ドラフトで入団した新人選手が初登板で勝利を挙げたことは、球団史上初の記録として紹介された。
一軍通算では10試合に登板し、1勝1敗、防御率3.92。2024年には開幕一軍入りも経験したが、登板は2試合にとどまり、再び育成契約となっていた。
2026年は故障の影響もあり、ファーム公式戦での登板機会を得られなかった。それでも本人は現役続行を希望している。
「声がかかればやりたい。1番はNPB」
戦力外通告後の取材で松井が語った言葉だ。かつて支配下登録を勝ち取った経験を持つだけに、再びプロの舞台を目指す姿勢が注目される。
湯浅大|10月25日に通告、現役続行へ早くも再始動湯浅大の戦力外通告は、今回の14人の中で最も新しい10月25日だった。
2017年ドラフト8位で健大高崎高校から入団。俊足と堅実な守備を武器に、プロ9年間で一軍通算140試合に出場した。
2022年には63試合に出場したが、2026年は一軍4試合、ファーム86試合で打率.225という成績だった。
通告翌日の10月26日には、早朝からジャイアンツ球場で打撃練習を開始。現役続行を希望する姿勢を明らかにした。
「野球自体はやりたいと思っているので、どこか(オファーが)あればお願いしたいです」
湯浅はNPBでのプレーを希望しており、他球団からのオファーを待ちながら練習を続ける意向を示している。
【その後・移籍先】巨人戦力外選手の現役続行と引退の見通し
戦力外通告を受けた後の進路は、選手によって大きく異なる。2026年11月4日時点で確認できる主な動向を整理すると、引退を決断した選手と、他球団での現役続行を希望する選手に分かれている。
現役引退を決断した選手板東湧梧に加え、石田隼都と森本哲星も現役引退を表明している。
石田は2021年ドラフト4位で入団。東海大相模のエースとして3年春のセンバツ優勝を経験した左腕だった。しかし、度重なる故障に苦しみ、2024年には左肘のトミー・ジョン手術を受けた。一軍登板を果たせないまま、2026年9月30日に23歳で現役引退を決断した。
森本哲星も9月30日の戦力外通告に伴い、今季限りでの引退を表明した。2022年育成ドラフト9位で入団した左腕で、2026年シーズン終了後にプロ野球選手としてのキャリアに区切りをつけることとなった。
現役続行を希望する選手現役続行の意思が報じられているのは、松井颯、富田龍、山田龍聖、郡拓也、岡田悠希、湯浅大らだ。
富田龍は最速151キロの直球を武器とする左腕。9月30日の通告後、体の状態は良好であることを説明し、NPBでのプレーを第一希望に現役続行を目指す意向を示した。
山田、郡、岡田の3選手も現役続行を希望。10月5日の発表後、それぞれ新たな所属先を模索することになった。
吉村優聖歩については、通告直後の取材で突然の知らせに驚いた心境を明かし、今後の進路を熟考する意向を示している。
他球団への移籍先は決まったのか2026年11月4日時点では、今回の14人について、現役続行希望者の新しいNPB所属球団が正式に決まったという発表は確認できない。
今後の選択肢には、他球団との個別交渉、入団テスト、合同トライアウト、独立リーグなどがある。
2026年の12球団合同トライアウトは、11月17日にバンテリンドーム ナゴヤで開催される予定だ。現役続行を希望する選手にとって、実力をアピールする機会の一つとなる。
ただし、トライアウトへの参加が移籍を保証するわけではない。選手の年齢、守備位置、故障歴、直近の成績、各球団の補強ポイントなどが獲得判断に影響する。
【理由と経緯】巨人が14選手に戦力外通告を行った背景
2026年の巨人の戦力外通告を読み解くうえで重要なのは、単純な成績だけでなく、支配下登録枠と育成制度を含むチーム編成全体の問題だ。
一軍での出場機会と競争の激しさ山田、郡、岡田、湯浅の支配下4選手には、それぞれ一軍での出場機会が限られていたという共通点がある。
プロ野球では、支配下登録選手であっても一軍の出場枠は限られている。ポジションごとの競争が激しいチームでは、複数の役割をこなせる選手でも、継続的に一軍で起用されなければ契約更新が難しくなる。
郡のように複数ポジションを守れる選手や、湯浅のように守備と走塁を持ち味とする選手であっても、チームが求める打撃面や起用バランスとの兼ね合いが生じる。
育成選手の支配下昇格をめぐる競争育成選手10人への通告も見逃せない。
育成制度は、将来性のある選手や故障からの復帰を目指す選手に実戦経験を積ませる仕組みだ。一方、支配下登録を勝ち取るためには、限られた枠の中で他の選手を上回るアピールが求められる。
松井颯のように一度支配下登録を経験した選手でも、再び育成契約となり、その後の支配下復帰が実現しなければ厳しい判断を受けることがある。
板東のように他球団で実績を積んだ選手であっても、新天地での一年間の結果だけでなく、今後のチーム構想や登録枠との兼ね合いが影響する。
故障と将来性の評価石田隼都のケースは、成績だけでは選手のキャリアを説明できないことを示している。
高校時代に全国制覇を経験し、ドラフト4位で巨人に入団した石田は、左肘の手術を経験するなど故障に苦しんだ。本人は選手としての現役生活を終える決断をしている。
育成選手の評価では、現時点の実績に加え、今後どれだけ成長できるか、実戦復帰が可能か、球団が長期的に育成する価値を見いだせるかという要素も関係する。
今回の14人の通告理由について、球団が各選手の個別評価をすべて公表しているわけではない。したがって、特定の成績や故障だけを直接の理由と断定することはできないが、選手層の競争とチーム編成の見直しが背景にある。
【制度を解説】巨人の戦力外通告と自由契約の違いとは?
巨人の退団情報を追う際、特に混同しやすいのが「戦力外通告」と「自由契約」だ。この2つは関連するものの、制度上は異なる概念である。
戦力外通告とは戦力外通告とは、球団が選手に対して「来季の選手契約を結ばない」という意思を伝えることを指す。
選手は通告を受けた後、現役続行を目指して他球団との交渉を行うか、引退するか、育成契約など別の契約形態を検討することになる。
自由契約とは自由契約とは、球団との選手契約が解除され、NPBの自由契約選手として公示された後、他球団と自由に選手契約を締結できる状態をいう。
日本野球機構の野球協約第58条にも、自由契約選手の定義が定められている。自由契約になった選手は、元の球団だけでなく、他球団とも契約交渉が可能になる。
巨人で起きた具体例2026年の巨人では、萩尾匡也や松浦慶斗などに自由契約が通知され、育成契約を打診する見込みと報じられた。
10月25日には浅野翔吾、北浦竜次、鈴木大和、知念大成、三塚琉生、宇都宮葵星の6選手にも自由契約が通知されている。
こうしたケースでは、一度支配下契約を解除したうえで、育成選手として再契約する道が検討される。つまり、自由契約になったからといって、必ずしも球団を完全に離れるとは限らない。
なお、自由契約はFA宣言とも異なる。FAは一定の条件を満たした選手が自ら宣言して他球団と交渉する制度であり、球団から契約解除を通知される自由契約とは手続きの出発点が違う。
情報を整理すると、次のようになる。
- 戦力外通告:球団が来季契約を結ばないと選手に伝えること。
- 自由契約:契約解除後、他球団と自由に交渉できる状態。
- 育成再契約:支配下契約を解除した選手が育成選手として再契約すること。
- FA宣言:選手自身が制度上の資格を得て、他球団との交渉を選択すること。
【巨人戦力外通告2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人の戦力外選手は全部で何人ですか?
A1:2026年11月4日時点で、球団発表に基づく戦力外通告の対象は14人です。内訳は支配下選手4人、育成選手10人です。萩尾匡也や松浦慶斗などの自由契約通知は別に整理する必要があります。
Q2:板東湧梧はいつ戦力外通告を受けましたか?
A2:2026年9月30日です。同日、育成9選手の一人として来季契約を結ばないことが発表されました。板東は同日に現役引退を決断し、10月1日にジャイアンツ球場で関係者に挨拶しています。
Q3:湯浅大は巨人を戦力外になった後、引退するのですか?
A3:2026年10月26日時点で、湯浅は現役続行を希望しています。通告翌日から練習を再開し、NPBでのプレーを目指す意向を示しました。新しい所属球団は11月4日時点で正式発表されていません。
Q4:巨人の戦力外選手で現役引退を表明したのは誰ですか?
A4:板東湧梧、石田隼都、森本哲星の3選手が現役引退を表明しています。石田は故障による長いリハビリを経験し、23歳で選手生活に区切りをつけました。
Q5:戦力外通告を受けた選手は必ず退団するのですか?
A5:必ずしもそうではありません。自由契約を経て育成契約で再契約するケースがあります。また、他球団への移籍や現役続行、独立リーグへの挑戦など、複数の進路があります。
2026年の読売ジャイアンツの戦力外通告は、支配下4人、育成10人の計14人となった。発表日は9月30日、10月1日、10月5日、10月25日の4回に分かれている。
板東湧梧、石田隼都、森本哲星は現役引退を決断。一方、松井颯、富田龍、山田龍聖、郡拓也、岡田悠希、湯浅大らは現役続行を希望している。
特に注目したいのは、他球団で実績を残してきた板東や、一度支配下登録を勝ち取った松井、複数ポジションを守れる湯浅など、それぞれ異なる強みを持つ選手たちの今後だ。
また、萩尾匡也や浅野翔吾らの自由契約通知は、育成再契約を含む別の編成上の動きとして把握する必要がある。
今後は11月17日の合同トライアウトや他球団の補強動向が、現役続行を希望する選手たちの進路を左右する。戦力外通告はプロ野球選手としての終わりを意味するものではない。新天地での再起を目指す選手たちの動向は、2026年オフの巨人関連ニュースにおける重要な注目材料となる。
主な確認資料: 日本野球機構の野球協約・公示、読売ジャイアンツの球団発表、日刊スポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツの2026年9月30日~10月26日の報道。