寺西成騎の読み方は、「てらにし・なるき」。2002年10月18日生まれで、石川県出身の右投右打の投手だ。
2026年11月現在、24歳。オリックスでは背番号13を着用している。
NPB(日本野球機構)およびオリックス公式選手名鑑に掲載されている基本情報は次のとおり。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 寺西成騎 |
| 読み方 | てらにし・なるき |
| 生年月日 | 2002年10月18日 |
| 年齢 | 24歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 石川県 |
| 身長 | 186cm |
| 体重 | 85kg |
| 投打 | 右投右打 |
| ポジション | 投手 |
| 背番号 | 13 |
| 所属球団 | オリックス・バファローズ |
| 出身高校 | 星稜高校 |
| 出身大学 | 日本体育大学 |
| ドラフト | 2024年ドラフト2位 |
186cm、85kgという恵まれた体格を持ち、力強いストレートを中心に複数の変化球を操る本格派右腕だ。
プロ入り前から注目されていたのは、最速153km/hのストレート。単に球速が速いだけでなく、変化球を組み合わせて打者のタイミングを外せる点も評価されてきた。
また、先発と中継ぎの両方を経験していることも特徴の一つ。本人も大学時代の侍ジャパン選手プロフィールで、先発・中継ぎのどちらでも力を発揮できることをアピールポイントに挙げている。
【経歴・学歴】星稜高校から日本体育大学、2024年ドラフト2位へ
寺西の野球人生を振り返るうえで欠かせないのが、高校時代の故障と大学での復活だ。
順調にプロへの階段を上った選手というよりも、長いリハビリを経て実力を証明し、ドラフト上位指名を勝ち取った投手である。
星稜高校時代:甲子園を経験した右腕寺西は石川県の名門・星稜高校に進学。1年生の夏から甲子園のマウンドを経験した。
当時のチームには、1学年上のエースだった奥川恭伸が在籍していた。2018年の第100回全国高校野球選手権記念大会では、寺西も登板している。
2年生の夏にも甲子園に出場し、チームの準優勝を経験。高校野球の大舞台で実戦経験を積んだ。
一方、右肩には以前から違和感を抱えていた。
2020年春には右肩のクリーニング手術を受ける。関節唇の損傷が判明したこともあり、投手としての将来を考えた大きな決断だった。
朝日新聞社の学生スポーツメディア「4years.」のインタビューでは、故障によって高校から直接プロを目指す道を事実上断念し、大学からプロ入りを目指す考えに切り替えた経緯が紹介されている。
日本体育大学時代:3年春の復活がドラフト候補への転機進学先に選んだのは日本体育大学だった。
高校時代の手術後、大学1年目はトレーニングやリハビリに重点を置いた。2年生の時期にも再び肩を痛めるなど、復帰までには時間がかかった。
しかし、大学3年春にリーグ戦デビューを果たすと、状況が一変する。
- 春季リーグ戦で5勝を記録
- 防御率0.31
- チームの全日本大学野球選手権大会出場に貢献
- 最速153km/hを計測
特に春季リーグ戦での防御率0.31は、投手としての能力を示す大きな実績だった。
大学3年時の活躍によってドラフト候補として注目され、4年生ではさらに上のレベルを目指す立場になった。
2024年には大学日本代表関連の国際大会にも出場。プラハ・ベースボールウィーク、ハーレム・ベースボールウィークの代表選手として名を連ねている。
2024年ドラフト2位でオリックスに入団2024年10月24日のプロ野球ドラフト会議で、寺西はオリックスから2位指名を受けた。
当時の評価では、最速153km/hの直球に加え、投球フォームの安定感や変化球の制球力も注目されていた。
日刊スポーツによるドラフト報道では、右肩の故障を乗り越えた経歴と、潜在能力の高さが紹介されている。
同年11月25日には仮契約を締結。報道によると、契約金7000万円、年俸1100万円(いずれも推定)だった。
寺西成騎のキャリアと関係者を時系列で整理ここまでの経歴を、所属先や関係する人物とのつながりから整理すると、次のようになる。
| 時期 | 所属・関係者 | 出来事とキャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 2018年 | 星稜高校・奥川恭伸 | 1年夏に甲子園出場。1学年上の奥川とプレー |
| 2020年 | 星稜高校 | 右肩の手術を受け、大学からのプロ入りを目指す |
| 大学1~2年 | 日本体育大学 | リハビリとトレーニングに取り組む |
| 大学3年春 | 日本体育大学 | リーグ戦デビュー。5勝、防御率0.31を記録 |
| 2024年 | 大学日本代表 | プラハ、ハーレムの国際大会に参加 |
| 2024年10月 | オリックス | ドラフト2位指名 |
| 2025年 | オリックス | プロ1年目。1軍11試合に登板 |
| 2026年 | オリックス | 1軍27試合に登板。先発と救援の両方を経験 |
この経歴から見えてくるのは、寺西が故障によって失った時間を、大学での成長によって取り戻してきた選手だということだ。
高校時代の実績だけでなく、大学での復活と国際大会の経験が、ドラフト2位という評価につながった。
【2026年最新成績】2025年との比較で見える寺西成騎の成長
2026年の寺西を評価するうえで、最も注目したいのは登板数の増加と、奪三振率の向上だ。
NPB公式記録とパ・リーグ公式個人成績によると、2026年は1軍27試合に登板し、4勝3敗、防御率4.17、45奪三振、9ホールドを記録した。
2025年と2026年の一軍成績比較| 成績項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 登板数 | 11試合 | 27試合 |
| 先発登板 | 8試合 | 6試合 |
| 救援登板 | 3試合 | 21試合 |
| 勝利 | 2勝 | 4勝 |
| 敗戦 | 3敗 | 3敗 |
| 防御率 | 5.30 | 4.17 |
| 投球回 | 35回2/3 | 54回 |
| 奪三振 | 20 | 45 |
| ホールド | 1 | 9 |
| 奪三振率(K/9) | 5.05 | 7.50 |
| 与四球率(BB/9) | 3.79 | 3.00 |
| WHIP | 1.71 | 1.43 |
まず評価できるのは、防御率の改善だ。
2025年の防御率は5.30。ルーキーとして1軍の打者を相手に経験を積んだ一方、失点を抑える面では課題が残った。
2026年は4.17まで改善している。
1軍登板数が11試合から27試合へ増えたにもかかわらず、防御率を下げた点は評価材料になる。
もちろん、4.17という数字は先発投手として圧倒的な安定感を示すものではない。しかし、プロ2年目で登板機会を増やしながら数字を改善したことには意味がある。
奪三振率7.50が示す投球内容の変化もう一つの注目点は奪三振率だ。
2025年は9イニング換算で5.05だったのに対し、2026年は7.50まで上昇した。
1軍での奪三振数も20から45へ増加している。
一方、与四球率は3.79から3.00へ低下。WHIPも1.71から1.43に改善した。
WHIPは、投球回あたりに許した安打と四球の合計を示す指標だ。1.71から1.43への変化は、走者を出す頻度が減ったことを意味する。
つまり、2026年の寺西は単純に登板数を増やしただけではない。
三振を奪う能力、四球を抑える能力、走者をためない能力のそれぞれに改善が見られた。
ただし、被安打は54イニングで59本。被打率も.278であり、打者を完全に封じ込める段階には至っていない。
2026年は先発から中継ぎ、再び先発へ2026年の寺西を語るうえで重要なのが、起用方法の変化だ。
シーズン当初は先発ローテーション入りが期待され、開幕時期には先発として登板した。
しかし、4月下旬から救援に配置転換される。
チーム事情もあり、21試合の救援登板を経験。セットアッパーにつなぐ役割を担い、ホールドを積み重ねた。
特に6月下旬の報道では、救援で21試合に登板し、2勝9ホールドを記録していたことが伝えられている。
その後、7月24日のロッテ戦から再び先発に戻った。
日刊スポーツなどの報道によると、7月下旬には後半戦の先発ローテーション定着も期待されていた。
しかし、8月15日の日本ハム戦で5回4安打2失点と投げた翌16日、出場選手登録を抹消された。
18日には球団から左大腿二頭筋損傷と発表され、シーズン終盤の1軍登板は実現しなかった。
【球種・投球スタイル】最速153キロの直球と鋭い変化球が武器
寺西の投球スタイルを理解するうえで中心になるのは、ストレートとフォークだ。
大学時代に最速153km/hを記録した直球は、プロ入り前から最大の武器として評価されてきた。
ストレート:投球の軸となる最大の武器寺西の直球は、力強い球速が魅力だ。
2024年のドラフト時点では最速153km/hと報じられていた。
さらに2026年の投球データ集計では、ストレートの球速が平均150km/h前後、最速157km/hとして記録されている。
このため、153km/hという数字は大学時代の記録として理解するのが適切だ。プロ入り後も球速面で成長していることがうかがえる。
フォーク:空振りを奪うための決め球ストレートと並ぶ注目球種がフォークだ。
直球を意識させた後、打者の手元で落ちるボールを使うことで、空振りや凡打を狙う。
2026年は奪三振率が7.50に上昇していることからも、変化球を含めた空振りを取る能力が向上していることが読み取れる。
シンカー・スライダー・カーブ・カットボール2026年の球種別データでは、次の球種も確認できる。
- ストレート
- フォーク
- シンカー
- スライダー
- カーブ
- カットボール
球種を複数持つことは、打者の左右やカウントに応じて投球を組み立てるうえで有利になる。
例えば、直球を軸にフォークで空振りを狙い、スライダーやカットボールで打者の芯を外すといった使い分けが考えられる。
もっとも、球種が多いことだけで投手としての完成度が決まるわけではない。
重要なのは、各球種の制球力と、直球とのコンビネーションだ。
寺西の場合、2026年に奪三振率が向上したことは明るい材料。一方、被打率.278という数字を見ると、変化球の精度やカウントの取り方には、さらに改善の余地がある。
【現在の評価と将来性】2027年の開幕ローテーション入りは実現するか
2026年の寺西を総合的に評価すると、1軍で戦力になれることを示した一方、先発投手として定着するにはもう一段階の成長が必要な段階にある。
その理由は、成績の改善と故障による離脱という二つの側面にある。
評価できる3つのポイント1.プロ2年目で登板機会を大きく増やした
11試合から27試合へ登板数が増えたことは、首脳陣から実戦経験を与えられた証拠でもある。
先発と救援の両方を経験し、チームの状況に応じて役割を変えられることは、若手投手として大きな強みだ。
2.奪三振能力が向上した
K/9は5.05から7.50へ改善。
速球だけでなく変化球を組み合わせ、プロの打者からアウトを奪う能力が成長している。
3.先発・救援の両方に適応できる
先発登板だけにこだわらず、救援でも結果を残したことは今後の選手起用の幅を広げる。
特に2026年の9ホールドは、救援投手として一定の役割を果たしたことを示している。
課題は制球力と長いイニングへの対応一方、今後の成長に向けた課題も明確だ。
最初に、防御率4.17は改善したとはいえ、先発ローテーションの中心を担う投手としては、さらに安定させたい数字だ。
続いて、54イニングで59安打を許している点も見逃せない。
三振を取れる一方で、安打を許して走者を出す場面がある。直球の力を生かしながら、変化球で打たせて取る投球をどこまで確立できるかがポイントになる。
また、2026年は6先発にとどまった。先発投手としてシーズンを通してローテーションを守るには、球数やスタミナの管理も重要になる。
そして、故障への対応も無視できない。
高校時代には右肩の手術を経験し、2026年には左大腿二頭筋を損傷した。今回の故障は高校時代の右肩とは別の部位だが、長期的な活躍にはコンディション管理が欠かせない。
8月の故障から10月に実戦復帰2026年10月には、復帰に向けた明るい動きもあった。
スポニチアネックスの10月7日付報道では、寺西が左大腿二頭筋の状態について回復を報告し、みやざきフェニックス・リーグで実戦復帰する予定と伝えられた。
加えて、オリックス球団の公式試合記録によると、10月20日のフェニックス・リーグでは先発して4イニングを投げ、3安打、4奪三振、無失点を記録している。
故障後に実戦で結果を残したことは、来季に向けて前向きな材料だ。
本人が掲げる2027年の目標は開幕ローテーション特に注目したいのが、本人が明確な目標を口にしていることだ。
スポニチアネックスの2026年10月7日付報道では、来季に向けた寺西のコメントが紹介されている。
「来年は開幕ローテに入る。その目標はもう決まっています。逆算してやります」
2026年は救援での経験を積み、シーズン終盤には再び先発に戻った。
その経験を生かして2027年に開幕ローテーション入りを目指すという方向性は、本人の言葉からも明確だ。
今後の評価を左右する要点は、次の3つに集約できる。
- 春季キャンプから先発投手として十分な調整を進められるか
- ストレートとフォークを中心に、安定して試合を作れるか
- シーズンを通して健康状態を維持できるか
ドラフト2位という期待に応えるためにも、次のシーズンは一軍での登板数だけでなく、先発としての投球回数と防御率の改善が重要になる。
【寺西成騎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:寺西成騎の読み方は?
A1:寺西成騎は「てらにし・なるき」と読みます。オリックス・バファローズに所属する右投右打の投手です。
Q2:寺西成騎の出身高校と大学はどこ?
A2:石川県の星稜高校を卒業後、日本体育大学に進学しました。大学3年春にリーグ戦で5勝を挙げ、防御率0.31を記録しています。
Q3:寺西成騎は何位でオリックスに入団した?
A3:2024年のプロ野球ドラフト会議でオリックスから2位指名を受けました。2025年からプロ野球選手としてプレーしています。
Q4:寺西成騎の2026年の成績は?
A4:1軍で27試合に登板し、4勝3敗、防御率4.17、45奪三振、9ホールドでした。投球回は54回です。
Q5:寺西成騎の最速球速は何キロ?
A5:大学時代には最速153km/hを記録しています。2026年の球速データ集計では157km/hも記録されており、プロ入り後の球速向上も注目されています。
Q6:寺西成騎は2026年に故障した?
A6:2026年8月に左大腿二頭筋損傷と診断され、1軍登録を抹消されました。その後、10月20日のフェニックス・リーグでは4イニング無失点の投球を記録しています。
寺西成騎は、星稜高校、日本体育大学を経て、2024年ドラフト2位でオリックスに入団した右腕投手だ。
高校時代の右肩の手術、大学での長いリハビリ、3年春のリーグ戦での活躍など、決して平坦ではない道のりを歩んできた。
2025年のプロ1年目は11試合、防御率5.30。2026年は27試合、防御率4.17、45奪三振、9ホールドと数字を改善した。
特に奪三振率7.50への上昇は、投球の質が向上していることを示す重要な材料だ。
一方、2026年8月の左大腿二頭筋損傷によって、先発投手としてシーズンを完走することはできなかった。ただし、10月20日の実戦では4イニング無失点と復調を印象づけている。
寺西の次の目標は、救援でも先発でも投げられる投手から、先発ローテーションを年間通して守れる投手への成長だ。
2027年の開幕ローテーション入りを実現できるか。186cmの長身と力強い直球、大学時代から培ってきた投球技術をどこまで発展させられるかが、今後のキャリアを左右する。
ドラフト2位右腕がオリックスの先発陣に定着する日は来るのか。プロ3年目となる2027年シーズンは、寺西成騎の真価が問われる一年になりそうだ。