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【岸田行倫のプロフィール】報徳学園から大阪ガスを経て巨人へ

阿澄 雫 阿澄 雫 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

岸田行倫は、兵庫県出身の右投右打の捕手。高校、社会人野球を経て巨人に入団した、アマチュア時代から評価の高かった選手だ。

NPB(日本野球機構)の選手名鑑による基本プロフィールは次のとおり。

- 名前: 岸田行倫(きしだ・ゆきのり)
- 生年月日: 1996年10月10日
- 年齢: 30歳(2026年11月現在)
- 出身地: 兵庫県
- 身長・体重: 176cm・90kg
- 投打: 右投右打
- ポジション: 捕手
- 所属: 読売ジャイアンツ
- 背番号: 27
- ドラフト: 2017年ドラフト2位
- 経歴: 報徳学園高校-大阪ガス-読売ジャイアンツ

プロ入り後も背番号27を着用しており、現在は巨人の捕手陣を支える選手の一人となっている。

報徳学園高校時代は内野手から捕手へ転向

岸田の経歴で興味深いのは、もともと捕手一筋の選手ではなかったことだ。

報徳学園高校では、当初は遊撃手を中心にプレー。高校2年秋ごろに捕手へ転向した。

高校時代には春のセンバツに2度出場。さらに高校3年時にはU-18日本代表にも選出されている。捕手だけでなく、内野手や投手としてもプレーできる能力を持っていた。

捕手転向後は、強肩と打撃力が評価され、プロ球団からも注目される存在になった。

大阪ガスで正捕手の座を獲得

高校卒業後に進んだのは、社会人野球の強豪・大阪ガスだった。

2015年に入社すると、1年目の秋には正捕手の座を獲得。社会人野球日本選手権などで経験を積み、投手とのコミュニケーションや試合運びを学んでいった。

2017年1月の日刊スポーツの取材では、岸田自身が社会人野球で伸ばしたい能力として、投手とのコミュニケーションを挙げている。

投手としっかりコミュニケーションを取る能力

捕手としての基礎を社会人野球で磨いたことは、その後のプロ生活にもつながる重要な経験だった。

2017年ドラフト2位で巨人に入団

2017年のドラフト会議で、岸田は巨人から2位指名を受けた。

当時の評価要点は、強肩、打撃力、走攻守のバランスだった。社会人野球で正捕手を経験していたことも、上位指名につながった要素といえる。

入団当初は小林誠司ら先輩捕手が競争相手だったが、プロで経験を重ね、徐々に一軍での出場機会を増やしていった。

【年度別成績を分析】2025年の打率.293から2026年はどう変化した?

岸田行倫

岸田行倫の成長を判断するうえで、年度別成績は欠かせない。

NPB公式の個人年度別成績を見ると、プロ入り後は出場機会を少しずつ増やし、2024年以降に一軍での存在感を高めている。

岸田行倫の年度別打撃成績
年度 試合 打率 本塁打 打点
2019年 4 .000 0 0
2020年 34 .302 1 5
2021年 27 .182 0 2
2022年 25 .257 0 1
2023年 46 .250 2 3
2024年 88 .242 4 26
2025年 87 .293 8 39
2026年 58 .239 4 15

出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。2026年はレギュラーシーズン終了時点。

数字から見えてくる成長の要点は3つある。

1. 2020年に打率3割を記録

プロ2年目の2020年には、34試合の出場で打率.302を記録した。

ただし、打席数は48にとどまっており、年間を通じてレギュラーとして出場したシーズンではない。打撃能力の片鱗を示した段階だった。

2. 2024年に出場機会が大幅に増加

2024年は88試合に出場し、65安打、4本塁打、26打点を記録。

打率は.242だったが、捕手として出場機会を増やしたことは大きな前進だった。

3. 2025年に打率.293、8本塁打まで成長

2025年は87試合で78安打、8本塁打、39打点。

打率.293だけでなく、出塁率.355、長打率.417、OPS.772という数字も残した。

捕手という守備負担の大きいポジションで、これだけの打撃成績を残したことは評価材料になる。

2025年の好成績はフロックだったのか

2025年の成績が注目される理由は、単純な打率だけではない。

前年の2024年と比較すると、次のような変化があった。

- 打率:.242から.293へ上昇
- 本塁打:4本から8本へ増加
- 打点:26から39へ増加
- 出塁率:.287から.355へ上昇
- OPS:.618から.772へ上昇

特に出塁率と長打率が同時に改善している点は見逃せない。

単に安打が増えただけではなく、出塁と長打の両面で貢献できる打者へ成長したことを示す数字だ。

ただし、2025年の成績をそのまま翌年も維持できるとは限らない。捕手は相手チームの研究対象にもなりやすく、打撃の再現性が試されるポジションでもある。

【2026年最新成績】打率.239・4本塁打の現在地を検証

2026年の岸田は、2025年と比較して打撃成績を落とした。

NPB公式記録による2026年の最終成績は以下のとおり。




打率

.239


2025年 .293




本塁打

4本


2025年 8本




打点

15


2025年 39打点




OPS

.622


2025年 .772


- 出場試合:58試合
- 打席:201
- 打数:180
- 安打:43
- 二塁打:4
- 四球:12
- 三振:37
- 出塁率:.294
- 長打率:.328

2025年との比較で見える課題

2026年の成績を2025年と比較すると、打率は5分4厘低下。本塁打は半減し、打点も39から15へ減少した。

さらにOPSは.772から.622へ低下している。

これは打撃面での貢献度が前年より小さくなったことを示している。

ただし、試合数も87試合から58試合に減少しているため、単純に打撃能力だけの問題として捉えるのは適切ではない。

出場機会の減少によって打席数が減り、年間成績にも影響が出たと考えられる。

8月の登録抹消と9月の一軍復帰

2026年の岸田を語るうえで、シーズン途中の一軍登録抹消も重要な出来事だ。

日刊スポーツによると、岸田は8月13日に出場選手登録を抹消された。その後、9月29日に約1カ月半ぶりに一軍へ合流した。

その間、巨人の捕手陣は大城卓三、小林誠司、甲斐拓也の3人体制で試合に臨んでいた。

この経緯から分かるのは、岸田が2026年を通じて不動の正捕手として出場し続けたわけではないということだ。

2025年に好成績を残した選手であっても、翌年のチーム事情や競争状況によって出場機会は変化する。

2026年は、岸田にとってレギュラーとしての地位を再び確立する必要性が浮き彫りになったシーズンだった。

【巨人の正捕手争い】岸田・大城・小林・甲斐の役割を比較

岸田行倫の現在地を理解するには、巨人の捕手陣との比較が欠かせない。

2026年の巨人には、経験豊富な捕手が複数在籍している。

特に比較対象となるのが、大城卓三、小林誠司、甲斐拓也の3人だ。

2026年の巨人捕手陣の成績比較

以下はNPBの2026年公式打撃・守備成績を組み合わせた比較だ。

選手 打者出場 打率 本塁打 打点 捕手出場 守備率
岸田行倫 58 .239 4 15 51 .993
大城卓三 112 .260 10 43 91 .997
小林誠司 20 .077 0 0 20 1.000
甲斐拓也 13 .100 2 2 8 1.000

出典:NPB 2026年度読売ジャイアンツ個人打撃成績・個人守備成績。打者出場と捕手出場は集計対象が異なる。

この比較で明確なのは、2026年は大城卓三が捕手として最も多く起用されたという点だ。

岸田は捕手として51試合に出場しており、捕手陣の中では大城に次ぐ出場数だった。

一方、打撃成績でも大城が打率.260、10本塁打、43打点と上回っている。

岸田行倫と大城卓三の比較


岸田行倫

右投右打。2025年に打率.293を記録した打撃型捕手。2026年は58試合に出場し、捕手として51試合に出場した。



大城卓三

左打ちの捕手。2026年は打率.260、10本塁打、43打点。捕手として91試合に出場し、攻撃面でも存在感を示した。

両者の特徴は、打撃力を生かしてチームに貢献できる点で共通している。

ただし、2026年の数字では大城が打撃、捕手出場数ともに優勢だった。

岸田にとっては、2025年に示した打撃力を取り戻し、大城と競争できる状態にすることが重要になる。

岸田行倫と小林誠司の比較


小林誠司

長年巨人を支えてきた経験豊富な捕手。2026年は打撃成績よりも、捕手としての経験や試合運びが役割を考えるうえで重要になる。

小林は2026年に20試合で捕手として出場した。

岸田との大きな違いは、プロで積み重ねてきた経験の長さだ。

捕手は投手の特徴や試合状況を把握し、相手打者との駆け引きを行うポジション。こうした経験値は打率や本塁打だけでは比較できない。

岸田行倫と甲斐拓也の比較


甲斐拓也

ソフトバンクで実績を積んだ捕手。強肩と盗塁阻止能力など、守備面での評価が高い選手として知られる。

甲斐は岸田とは異なるタイプの捕手だ。

岸田は2025年に打率.293を記録したように、打撃力が強み。一方、甲斐は長年の経験や捕手としての守備力が持ち味となっている。

ただし、2026年は巨人で捕手として8試合の出場にとどまった。今季の数字だけで甲斐の捕手としての実力を判断することはできない。

巨人にとっては、打撃面を重視する場面、投手との相性や守備面を重視する場面など、試合ごとに捕手を使い分ける選択肢がある。

岸田と大城の同時起用も実現

2026年6月20日の中日戦では、岸田がプロ9年目で初めて捕手以外のポジションで先発出場した。

この試合で岸田は「3番・一塁」に入り、大城との同時起用が実現した。

日刊スポーツの報道によると、橋上監督代行は、現有戦力の攻撃力を最大限に活用するための起用だったと説明している。

岸田自身も、もともと内野手としてプレーしていた経験を生かし、任されたポジションで役割を果たしたいという姿勢を示した。

この起用は、岸田の役割を考えるうえで興味深い。

捕手として大城と競争するだけでなく、打撃力を生かして同じ試合に出場するという選択肢もあるからだ。

【捕手としての評価】岸田行倫の強みと今後の課題

岸田の評価を打撃成績だけで判断するのは十分ではない。

捕手には、投手の能力を引き出す配球、捕球、送球、試合全体の管理など、複数の能力が求められる。

強み1:打撃でチームに貢献できる

岸田の大きな強みは、捕手としては打撃力が高いことだ。

2025年には8本塁打、39打点を記録。OPSも.772に達した。

捕手は守備負担が大きく、打撃成績が伸びにくいポジションでもある。そのなかで打率.293を残したことは、レギュラー争いにおける大きな武器になる。

2026年は数字を落としたものの、2025年の実績があるため、打撃面の復調は十分に期待したいポイントだ。

強み2:捕手転向後に積み重ねた経験

岸田は高校時代に捕手へ転向し、大阪ガスで正捕手を務めた。

捕手としてのキャリアは、幼少期から捕手を専門としてきた選手と比べると特徴的だ。

一方、社会人野球で早くから正捕手を経験したことは、投手との意思疎通や試合運びを学ぶ機会になった。

2017年のドラフト時点で、巨人のスカウトから走攻守のバランスを評価されていたことも、当時の期待を裏付けている。

課題1:盗塁阻止率の改善

2026年のNPB公式守備成績によると、岸田の盗塁阻止率は.273だった。

大城は.319で、数字上は大城が上回っている。

もちろん、盗塁阻止率は投手のクイックモーションや走者の能力、試合状況にも左右されるため、捕手だけの責任ではない。

それでも、相手の盗塁を抑える能力は捕手の重要な評価項目だ。

課題2:年間を通じた出場の安定性

2025年の87試合に対し、2026年は58試合。

捕手としての出場も51試合にとどまった。

正捕手を目指すなら、打撃成績だけでなく、長いシーズンを通じて安定してマスクをかぶれることが重要になる。

また、投手陣との連携を維持しながら、相手チームの研究に対応していく必要もある。

岸田行倫の評判を判断する3つの基準

岸田の捕手としての実力を評価する場合、次の3点を確認すると分かりやすい。

1. 打撃力: 打率だけでなく、出塁率・長打率・OPSが改善しているか。
2. 守備力: 守備率や盗塁阻止率、捕逸などの数字が安定しているか。
3. 起用状況: 捕手としての出場試合数が増え、重要な試合でも起用されているか。

特に、2025年の打撃成績を再現しながら、2026年に課題となった出場機会と守備面を改善できるかが今後の評価を左右する。

【プロの結論】岸田行倫は巨人の正捕手を奪い返せるのか

2026年終了時点のデータから判断すると、岸田は巨人の主力捕手候補でありながら、正捕手の座を確立した状態ではない。

2025年には打率.293、8本塁打、39打点という好成績を残した。しかし2026年は打率.239、4本塁打、15打点にとどまり、捕手出場数でも大城を下回った。

この結果から、2026年の巨人の捕手陣では大城が中心的な役割を担い、岸田はその対抗軸として位置付けられる。

ただし、岸田には他の捕手にはない魅力もある。

それは、捕手としての守備に加えて、打線の戦力としても期待できることだ。

2026年6月の一塁起用は、岸田の打撃力を生かしながら捕手陣を同時起用する可能性を示した。

今後、岸田が正捕手争いで優位に立つためには、次の3点が重要になる。

- 打率.270以上を安定して狙える打撃力を取り戻すこと
- 本塁打や打点など、長打による得点貢献を増やすこと
- 守備面で投手陣から継続的な信頼を得ること

これは今後の目標としての評価基準であり、確定した球団方針ではない。

30歳を迎えた岸田にとって、これからは将来性だけで評価される段階ではない。実績と結果でポジションをつかむ時期に入っている。

岸田行倫に関するよくある質問(FAQ)

Q1:岸田行倫の年齢やプロフィールは?

A1:1996年10月10日生まれで、2026年11月現在30歳。兵庫県出身の右投右打の捕手で、身長176cm、背番号27。報徳学園高校、大阪ガスを経て2017年ドラフト2位で巨人に入団した。

Q2:岸田行倫の2026年の打率、本塁打、打点は?

A2:2026年のレギュラーシーズン終了時点で、打率.239、4本塁打、15打点。58試合に出場し、出塁率.294、OPS.622を記録した。

Q3:岸田行倫は巨人の正捕手なの?

A3:2026年は捕手として51試合に出場したが、大城卓三の91試合を下回った。大城が中心的な役割を担い、岸田は正捕手争いに加わる立場だった。

Q4:岸田行倫と大城卓三はどちらが打てる?

A4:2026年は大城が打率.260、10本塁打、43打点。岸田は打率.239、4本塁打、15打点で、大城が上回った。一方、2025年は岸田が打率.293を記録しており、シーズンによって打撃成績は変化している。

Q5:岸田行倫の背番号はいくつ?

A5:背番号は27。巨人の捕手として登録されている。

岸田行倫は、報徳学園高校、大阪ガスを経て巨人に入団した、社会人野球出身の捕手だ。

2017年ドラフト2位という高い評価を受けてプロ入りし、2024年から一軍での出場機会を増やした。2025年には打率.293、8本塁打、39打点を記録し、打撃型捕手として大きな存在感を示した。

しかし2026年は打率.239、4本塁打、15打点と成績が低下。捕手としての出場数でも大城卓三を下回り、正捕手争いは簡単ではない状況となった。

それでも、2025年に示した打撃力や、捕手以外のポジションにも対応できる柔軟性は岸田の魅力だ。

今後の注目点は、打撃成績の回復、守備面の向上、そして年間を通じた安定した出場である。

岸田行倫は、単に捕手の枠を争う選手ではなく、打撃でも巨人の攻撃力を押し上げられる選手だ。 2025年の実績を再び残せるかどうかが、次の正捕手争いを占う大きなポイントになる。

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阿澄 雫

家電メーカーの取扱説明書と省エネ基準、公的機関の安全基準を確認して記事化。使用感は実機を一定期間使った記録のみを掲載します。

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