木嶋佳苗の獄中結婚は何度あったのか。結婚相手は誰で、2015年の初婚から離婚、再婚を経て、2018年にはなぜ「週刊新潮」のデスクと入籍したと報じられたのか。首都圏連続不審死事件で死刑が確定した木嶋佳苗をめぐり、婚姻歴は長年にわたってメディアの関心を集めてきた。
注目したいのは、2025年に本人がブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」で、現在の配偶者との出会いや再婚の理由について報道内容に異議を唱えたことだ。2026年11月時点の公開情報をもとに、3度の獄中結婚、離婚歴、養子縁組、法律上の仕組み、本人の反論を整理する。
【結論】木嶋佳苗の獄中結婚は3回!夫は誰と報じられた?
木嶋佳苗の獄中結婚は、2019年の「週刊文春」の報道によれば3回に及ぶ。
最も注目を集めたのは、3度目の結婚相手が「週刊新潮」の担当デスクだったというニュースだ。
これまでに報じられた結婚相手を整理すると、次のようになる。
1人目:2015年に結婚した60代の不動産会社勤務男性
最初の結婚相手は、東京拘置所に収容されていた木嶋佳苗を支援していた60代の男性だった。
2015年3月24日発売の「女性自身」が獄中結婚を報道。相手は東京都内の不動産会社に勤務する会社員で、木嶋佳苗との交流は手紙から始まったとされた。
男性の実名は公表されておらず、Aさんと匿名で紹介されている。
2人目:逮捕前から知り合いだった男性
2016年9月に最初の夫と離婚した後、木嶋佳苗は逮捕前から知り合いだった別の男性と再婚したと報じられている。
この男性については、2017年4月20日号の「週刊新潮」に掲載された本人の手記でも婚姻歴に関係する記述がある。
ただし、実名や詳しいプロフィール、結婚生活の詳細は広く公表されていない。
3人目:週刊新潮の担当デスク
2019年4月24日配信の「週刊文春」の記事で明らかになったのが、3度目の結婚相手とされた男性の存在だ。
相手は「週刊新潮」の担当デスクを務めていた40代前半の男性。木嶋佳苗の獄中手記を担当した人物として報じられた。
男性は「週刊文春」の取材に対し、結婚したことを認め、取材者と被取材者という関係を超えて相手への思いが強くなったという趣旨の説明をしたとされる。
この男性の実名は公表されていない。
つまり、検索されることの多い「木嶋佳苗の夫は誰?」という疑問に対しては、2019年の報道で3人目の夫とされたのは週刊新潮の担当デスクX氏というのが答えになる。
ただし、これが2026年現在の配偶者であると確定できるかどうかは別の問題だ。
木嶋佳苗の婚姻歴を理解するには、結婚だけでなく、その後の離婚や養子縁組も合わせて見る必要がある。
特に重要なのは、2015年の初婚から2017年の死刑確定までの期間だ。
木嶋佳苗の獄中結婚・離婚の年表出典:女性自身、木嶋佳苗の拘置所日記、週刊新潮、週刊文春、集英社オンラインなどの公開情報をもとに整理。
2015年3月2日、最初の結婚が成立最初の結婚については、2015年3月24日の「女性自身」が詳しく報じている。
婚姻届は2月後半に提出され、2015年3月2日に受理されたとされる。
出会いのきっかけは手紙だった。男性から最初の手紙が届いたのは、木嶋佳苗がさいたま拘置支所にいた2013年。そこから交流が始まった。
ただし、当時の報道には訂正すべき点があった。
木嶋佳苗は2015年3月26日、自身のブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」で、女性週刊誌が報じた手紙のやり取りの回数について説明した。
本人によれば、恋人関係になるまでに約10回面会しており、手紙は知り合ってから約80通送ったという。
加えて、最初の夫についても、報道では妻と死別したとされていたが、本人は離婚歴があったと訂正している。
この訂正は、当時の結婚報道を読むうえで見落とせないポイントだ。
2016年9月の離婚と2度目の結婚2015年の結婚生活は長く続かなかった。
2017年の「週刊新潮」の手記をもとにした後年の報道によると、最初の夫が交通事故で入院し、面会や差し入れなどの支援が難しくなったことが離婚の背景にあったという。
その後、木嶋佳苗は逮捕前から知り合いだった男性と再婚した。
この男性については、一般に広く知られるような詳細なプロフィールは公表されていない。
また、2度目の結婚がいつ正式に終了したのかについても、一般公開された情報だけでは明確に整理できない部分が残る。
2018年1月、週刊新潮デスクとの3度目の結婚2018年1月に3度目の獄中結婚をしたという情報が明らかになったのは、2019年4月の「週刊文春」の報道だった。
このニュースが大きな反響を呼んだのは、結婚相手が一般の支援者ではなく、事件に関係する手記を担当した出版社の編集者だったためだ。
取材対象者と担当編集者という関係から婚姻に至った経緯は、出版業界における取材倫理という観点でも議論を呼んだ。
なお、2019年4月25日には新潮社の中瀬ゆかり氏もテレビ番組でこの結婚に言及している。
【養子縁組の真相】木嶋佳苗が元夫や女性と家族関係を結んだ経緯
木嶋佳苗の獄中結婚を調べると、必ず出てくるのが養子縁組の話題だ。
なぜ結婚だけでなく、養子縁組まで必要だったのか。
その背景には、死刑確定後の外部交通、つまり拘置所の外にいる人との面会や手紙のやり取りに関する制度があった。
元夫との養子縁組はなぜ行われた?2017年4月20日号の「週刊新潮」に掲載された木嶋佳苗の手記では、結婚、離婚、再婚に加えて、元夫との養子縁組についても触れられていた。
後年、月刊「創」編集長の篠田博之氏が集英社オンラインで紹介した経緯によると、最初の夫は交通事故から回復した後、復縁を求めたという。
しかし、2人は再び夫婦になるのではなく、養子縁組という形で家族関係を結んだとされる。
加えて、2017年2月には別の女性とも養子縁組を行ったと紹介されている。
篠田氏は、こうした結婚と養子縁組を通じて、木嶋佳苗が支援してくれる相手を3人確保したと説明している。
養子縁組の目的は外部との交流を確保することだった?この経緯を理解するには、2017年の死刑確定が重要になる。
木嶋佳苗は2017年4月14日に最高裁で上告を棄却され、同年5月9日に死刑が確定した。
死刑確定者は、一般の未決拘禁者とは異なる外部交通の制限を受ける。
家族や弁護人以外の人との交流が難しくなる可能性があるため、支援者との関係を婚姻や養子縁組によって法的な家族関係にすることには、実務上の意味があった。
篠田氏が2025年12月に集英社オンラインで紹介した記事でも、木嶋佳苗の養子縁組は、死刑確定後の外部交通に備える行動として説明されている。
ただし、養子縁組をすればすべての面会や通信が無条件で認められるわけではない。
家族関係が成立しても、刑事施設の規則や法律に基づく制限は残る。この点は、次の法律上の仕組みと合わせて理解する必要がある。
【法律解説】死刑囚でも獄中結婚できる理由と面会・手紙の制限
「死刑囚なのに結婚できるのか」という疑問を持つ人は少なくない。
しかし、日本の法律では、刑事施設に収容されていることだけを理由に婚姻が禁止されるわけではない。
獄中結婚が法律上認められる理由基本となるのは日本国憲法第24条と民法第739条だ。
憲法第24条は婚姻が当事者の合意に基づくことを定め、民法第739条は婚姻届の提出によって婚姻が成立する仕組みを定めている。
2015年の木嶋佳苗の結婚を取り上げた弁護士ドットコムニュースでも、元検事の荒木樹弁護士が、未決拘禁者や受刑者、死刑確定者であっても法律上は結婚できると解説していた。
つまり、刑事施設に収容されていることと、婚姻する権利は別の問題なのだ。
死刑確定者の面会は自由なのか?ここで重要になるのが「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」だ。
同法第120条では、死刑確定者との面会について、次のような相手を対象としている。
- 死刑確定者の親族
- 婚姻関係の調整や訴訟など、重要な用務を処理するために面会が必要な人
- 面会が本人の心情の安定に資すると認められる人
加えて、これらに該当しない人でも、交流を維持する必要性などの事情があり、施設の規律や秩序を害するおそれがないと認められれば、面会が許可される場合がある。
ただし、誰でも自由に面会できるという意味ではない。
同法第121条では、原則として職員による面会の立ち会いや録音・録画についても定められている。
手紙のやり取りにも制限がある手紙については同法第139条が関係する。
死刑確定者は、親族との信書のやり取りに加え、婚姻関係の調整や訴訟などの重要な用務に関係する信書、心情の安定に資すると認められる信書について、法律に定められた範囲で発受が認められる。
それ以外の相手との通信も、一定の事情があれば許可される場合がある。
したがって、死刑確定者が結婚することで配偶者という法的な立場が生まれることには意味があるが、面会や手紙の制限がすべてなくなるわけではない。
この法律上の違いは、木嶋佳苗が2017年の死刑確定を前に養子縁組や結婚を重ねたとされる背景を理解するうえで重要だ。
【2025年本人ブログの反論】週刊文春・週刊新潮の報道と何が違う?
2025年、木嶋佳苗の婚姻歴をめぐって新たな動きがあった。
本人が「木嶋佳苗の拘置所日記」で、過去の報道やノンフィクション作品の記述に反論したのだ。
問題となったのは、ノンフィクション作家・石井妙子氏による「ウェンカムイ 死刑囚・木嶋佳苗の生痕」などの記述だった。
本人が否定したのは「現在の配偶者との出会い」2025年10月5日付のブログ「『創』の嘘①」などで、木嶋佳苗は自身の婚姻歴に関する記述に異議を唱えた。
特に注目されたのが、現在の配偶者との出会いについての説明だ。
本人は、現在の配偶者と取材を通じて知り合ったという説明は事実ではないと反論した。
また、再婚に至った理由についても、石井氏の見立ては誤っていると主張している。
つまり、2019年の週刊文春報道で紹介された3度目の結婚相手と、その後のノンフィクション作品で説明された出会いや再婚の背景について、本人側の認識と報道側の解釈には食い違いがある。
婚姻歴を公表できない理由として秘密保持条項を説明加えて、本人ブログでは、離婚時に交わした合意文書に秘密保持条項が含まれているとも説明している。
そのため、婚姻歴については弁護士を通じて、執筆や公表の対象範囲を交渉しているという。
ここで重要なのは、本人が婚姻歴のすべてを否定しているわけではないことだ。
本人の主張は、現在の配偶者との出会いに関する説明や再婚理由の解釈が違うというもの。そして、婚姻歴の詳細を公開することには法的な問題があるという説明である。
したがって、2018年の入籍報道そのものを全面的に否定したと解釈するのは正確ではない。
2025年12月、篠田博之氏の記事でも真相は未確定2025年12月30日、集英社オンラインは、月刊「創」編集長の篠田博之氏による「死刑囚と家族になるということ」の一部を掲載した。
この記事では、2018年1月の週刊新潮デスクとの結婚について、2019年の週刊文春報道の経緯を改めて振り返っている。
篠田氏は、当該デスクが週刊新潮を離れた後、結婚に関する取材申し込みに応じていないことにも言及した。
また、週刊新潮や新潮社幹部からは、取材を通じて本当に恋愛関係になったという説明があったことも紹介している。
一方、本人ブログはその出会いの説明を否定している。
このように、当事者側の説明と関係者側の説明には一致しない部分があり、婚姻に至った詳しい事情は明らかになっていない。
【プロの結論】木嶋佳苗の現在の配偶者は誰?2026年の情報を検証
最も気になるのは、結局、木嶋佳苗の現在の夫は誰なのかという点だろう。
2026年11月時点で整理すると、次の3点が重要になる。
第一に、3度目の夫として報じられたのは週刊新潮の担当デスクである。
これは2019年の週刊文春の報道で明らかになった情報であり、男性本人も当時、結婚を認めたと報じられている。
第二に、2025年の本人ブログは現在の配偶者の存在に言及している。
本人は現在の配偶者について述べる一方、取材で知り合ったという説明を否定した。したがって、2019年の報道と2025年の本人説明を同じ事実として単純に扱うことはできない。
第三に、2026年現在の配偶者の実名や婚姻継続を裏付ける公的な情報は確認できない。
本人が婚姻歴の公開範囲について弁護士を通じて交渉していると説明していることもあり、現在の配偶者を特定できるだけの新たな公表情報は見当たらない。
情報を見極めるための3つの判断基準木嶋佳苗の結婚歴に関する情報を読む際には、次の区別が欠かせない。
- 報道で確認された事実: 2015年の婚姻、2016年の離婚、2018年の3度目の結婚報道など。
- 本人が公表した主張: 2015年の報道訂正や、2025年の現在の配偶者との出会いに関する反論。
- 現在も確定できない情報: 配偶者の実名、2018年の相手との現在の関係、最新の婚姻継続状況。
とりわけ、2019年の報道で名前が挙がった男性を、何の留保もなく2026年現在の夫と断定するのは避けるべきだ。
木嶋佳苗の獄中結婚は、単なる珍しい結婚ニュースではない。刑事施設における外部交通の制度、死刑確定者の人権、報道機関と取材対象者の距離、そして本人の情報発信が複雑に交差した事例でもある。
【木嶋佳苗の獄中結婚】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:木嶋佳苗の獄中結婚は全部で何回?
報道上は3回とされている。2015年3月に支援者男性と結婚し、2016年9月に離婚。その後、逮捕前からの知人と再婚し、2018年1月には週刊新潮の担当デスクと3度目の結婚をしたと2019年に報じられた。
Q2:木嶋佳苗の3度目の結婚相手は誰?
2019年の週刊文春によると、週刊新潮の担当デスクだった40代前半の男性。実名は公表されていない。男性は当時、結婚を認めたと報じられている。
Q3:木嶋佳苗は2026年現在も結婚している?
2025年の本人ブログでは現在の配偶者に言及している。ただし、相手の実名や2018年に報じられた男性との婚姻継続について、2026年時点で独立して確認できる情報はない。
Q4:死刑囚でも結婚できるの?
できる。日本国憲法第24条や民法第739条に基づき、刑事施設に収容されている人も法律上は婚姻できる。ただし、死刑確定後の面会や手紙には刑事収容施設法に基づく制限がある。
Q5:木嶋佳苗が養子縁組をしたのはなぜ?
2017年の本人手記や後年の篠田博之氏の解説によると、死刑確定後の外部交通を確保するための準備だったとされる。最初の夫との養子縁組や別の女性との養子縁組が紹介されている。
木嶋佳苗の獄中結婚を時系列で振り返ると、2015年の初婚、2016年の離婚と再婚、2018年の3度目の結婚という流れが浮かび上がる。
3度目の結婚相手は、2019年の週刊文春によって週刊新潮の担当デスクと報じられた。この報道は当時、出版業界でも大きな話題になった。
一方、2025年には本人がブログで、現在の配偶者との出会いや再婚理由について反論。婚姻歴の公表にも秘密保持条項が関係していると説明した。
2026年時点で押さえておきたい結論は、「獄中結婚は報道上3回」「3度目の相手は週刊新潮のデスクと報じられた」「現在の配偶者の実名と婚姻継続状況は未確定」という3点だ。
また、獄中結婚は法律上認められている一方、死刑確定者の面会や通信には独自の制限がある。木嶋佳苗の婚姻歴は、個人の結婚事情だけでなく、日本の刑事施設における家族関係と外部交通の制度を考える材料にもなっている。
今後、新たな本人発信や関係者による説明があれば、2019年の報道と2025年の反論のどこが一致し、どこに相違があるのかが、さらに明らかになる可能性がある。