2026年11月現在、屋外の世界陸上競技選手権大会で確認できる最新の大会別メダルランキングは、2025年9月13日から21日に開催された東京大会の結果です。日本代表は地元開催の大会で銅メダル2個、金メダル0個、銀メダル0個を獲得し、国別メダルランキングでは40位となりました。
一方、国別ランキングの首位は金16個を含む合計26個を獲得したアメリカ代表。2位には金7個、合計11個のケニア代表が入りました。東京大会の結果を正しく理解するには、メダル総数だけでなく、金・銀・銅の内訳と順位決定の仕組みを合わせて見る必要があります。
【東京2025世界陸上】国別メダルランキングと日本代表の順位は?
2025年9月に東京で開催された第20回世界陸上競技選手権大会は、9日間にわたって熱戦が繰り広げられました。開催国の日本にとっては、1991年以来となる東京での世界陸上開催です。
大会の最終結果で圧倒的な強さを見せたのはアメリカでした。金メダル16個、銀メダル5個、銅メダル5個の合計26個を獲得。金メダル数でも総メダル数でも他国を大きく引き離しています。
2位は長距離種目などで存在感を示したケニア。金7個、銀2個、銅2個の合計11個でした。3位には金3個を獲得したカナダが入り、オランダは金2個ながら銀2個、銅2個の合計6個で4位となっています。
日本は銅メダル2個で40位。メダル数だけを見ると厳しい順位ですが、開催国として11種目で8位以内に入賞したことも、大会を評価するうえで欠かせない数字です。
東京大会の国別メダルランキングWorld Athleticsの公式最終メダルテーブルをもとに、上位国と日本の結果を整理しました。
| 順位 | 国・選手 | 金 | 銀 | 銅 | 合計・結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | アメリカ | 16 | 5 | 5 | 26 |
| 2位 | ケニア | 7 | 2 | 2 | 11 |
| 3位 | カナダ | 3 | 1 | 1 | 5 |
| 4位 | オランダ | 2 | 2 | 2 | 6 |
| 5位 | ボツワナ | 2 | 0 | 1 | 3 |
| 5位 | スペイン | 2 | 0 | 1 | 3 |
| 5位 | ニュージーランド | 2 | 0 | 1 | 3 |
| 5位 | スウェーデン | 2 | 0 | 1 | 3 |
| 9位 | ポルトガル | 2 | 0 | 0 | 2 |
| 10位 | ジャマイカ | 1 | 6 | 3 | 10 |
| 40位 | 日本 | 0 | 0 | 2 | 2 |
| — | 勝木隼人(男子35km競歩) | 0 | 0 | 1 | 銅メダル |
| — | 藤井菜々子(女子20km競歩) | 0 | 0 | 1 | 銅メダル |
出典:World Athletics「Tokyo 25 Medal Table」および各種目公式結果。メダル数は金・銀・銅の順。
注目したいのは、メダルの総数と順位が必ずしも比例しないことです。例えば、ジャマイカは合計10個で日本の2個を大きく上回りますが、金メダルが1個だったため10位となりました。一方、オランダは合計6個でカナダの5個を上回るものの、金メダル数が少ないため4位です。
つまり、世界陸上の国別メダルランキングは、単純な獲得総数のランキングではありません。金メダルの獲得数が最も優先され、同数の場合は銀、さらに銅の数で順位が決まります。
【日本代表のメダル獲得数】勝木隼人と藤井菜々子がつかんだ銅メダル
東京2025で日本が獲得した2個のメダルは、いずれも競歩種目で生まれました。大会初日と終盤に、それぞれ日本代表が表彰台に立っています。
勝木隼人:男子35km競歩で大会初日の銅メダル最初のメダルを獲得したのは、男子35km競歩の勝木隼人です。2025年9月13日の決勝で2時間29分16秒を記録し、3位でフィニッシュしました。
優勝はカナダのエバン・ダンフィー、2位はブラジルのカイオ・ボンフィン。勝木は強豪選手との競り合いを制し、日本勢に大会最初のメダルをもたらしました。
この種目では、川野将虎も序盤から上位争いに加わっていました。しかし、終盤に順位が入れ替わる厳しい展開となり、勝木が粘り強く銅メダルを確保しています。
World Athleticsの大会レポートによると、勝木は東京五輪以降、世界選手権や五輪の日本代表に選ばれていなかった時期を経て、地元開催の大舞台で表彰台に戻りました。
藤井菜々子:女子20km競歩で日本女子初の快挙もう一つの銅メダルは、9月20日に行われた女子20km競歩で生まれました。藤井菜々子が1時間26分18秒の日本記録をマークし、3位に入りました。
この結果は、日本の女子競歩にとって歴史的な出来事でした。藤井は世界陸上とオリンピックを通じて、日本女子選手として初めて競歩種目のメダルを獲得した選手となりました。
大会前から日本の競歩は国際大会で実績を積み重ねていましたが、女子種目でも世界の表彰台に届いたことは、競歩全体の競技力を示す成果です。
日本は男子35kmと女子20kmという異なる競技で銅メダルを獲得しました。開催国としての期待を背負いながら、競歩が日本代表のメダル獲得を支えた大会だったといえます。
【日本はなぜ40位?】メダルランキングと入賞順位の違いを解説
東京大会の日本代表について、少し意外に感じられるのが「メダルランキング40位」という数字です。
銅メダルを2個獲得し、さらに11種目で8位以内に入ったにもかかわらず、なぜ40位なのでしょうか。その理由は、世界陸上にはメダルランキングとは別に、各種目の入賞結果を評価するランキングがあるためです。
メダルランキングは金・銀・銅の獲得数で決まるメダルランキングでは、金メダルの数が最優先です。金メダルが0個の日本は、金メダルを獲得した国や、銀メダルを獲得した国よりも下の順位になりました。
銅メダルを2個獲得していても、金と銀が0個であれば、金や銀を獲得した国を上回ることはできません。これが日本の順位が40位になった直接的な理由です。
一方、入賞を評価する順位では日本は16位World Athleticsが公開するPlacing Table(入賞順位表)では、8位以内の成績もポイントとして評価されます。
東京大会の日本は、この入賞順位表で16位、32ポイントを獲得しました。メダルランキングの40位とは大きく異なる結果です。
また、日本勢の8位以内の入賞数は、メダル2個を含めて11。前回のブダペスト大会に続き、過去最多に並ぶ入賞数でした。
この違いから分かるのは、メダルランキングだけでは各国の競技力や大会全体の成果を評価しきれないということです。金メダルを獲得できたかどうかと、幅広い種目で安定して上位に入れるかどうかは、別の指標として見る必要があります。
【世界陸上2023ブダペスト大会と比較】日本のメダル獲得数はどう変わった?
東京2025の結果を評価するうえで、比較対象になるのが2023年8月19日から27日に開催されたブダペスト大会です。
2023年の日本代表は、金メダル1個、銀メダル0個、銅メダル1個の合計2個を獲得し、国別メダルランキング15位でした。東京大会とはメダル総数が同じでも、順位には大きな差があります。
2023年は北口榛花の金メダルが大きな成果ブダペスト大会で日本に金メダルをもたらしたのは、女子やり投の北口榛花です。
2023年8月25日の決勝では、最終投てきで66m73を記録。4位から逆転し、女子やり投で日本初となる世界選手権優勝を達成しました。
もう一つのメダルは、男子35km競歩の川野将虎が獲得した銅メダルです。2時間25分12秒で3位となり、競歩の強さを改めて示しました。
東京2025は金メダルこそなかったが入賞数は維持2023年と2025年を比較すると、日本代表のメダル獲得数はどちらも2個でした。しかし、内訳は大きく異なります。
ブダペストでは金1個と銅1個、東京では銅2個。金メダルがあった2023年は15位、金メダルがなかった2025年は40位となりました。
一方で、8位以内の入賞は両大会とも11種目。東京大会ではメダル数だけでは見えない競技力の広がりも確認できました。
この比較では、メダルの色による順位の変動と、入賞数による競技全体の安定感を分けて見ることが大切です。
【世界陸上歴代メダル獲得数】アメリカ・ケニア・日本の通算記録
1大会の結果だけでなく、1983年に始まった世界陸上競技選手権大会の歴史を通算して見ると、国ごとの特徴がさらに明確になります。
歴代最多はアメリカ代表の469個世界陸上の歴代メダル獲得数で圧倒的な実績を持つのはアメリカです。東京2025終了時点の集計では、金211個、銀139個、銅119個、合計469個を獲得しています。
東京大会だけでも26個のメダルを獲得しており、長年にわたる競技層の厚さが通算成績にも表れています。
歴代2位にはケニアが続きます。長距離種目を中心に世界トップクラスの選手を継続的に送り出しており、金メダル数でも世界陸上を代表する強豪国です。
日本代表の通算メダル数は37個日本代表の歴代メダル獲得数にも注目したいところです。
東京大会前のWorld Athletics公式統計では、日本の通算メダル数は35個で、内訳は金8個、銀9個、銅18個でした。
そこに東京2025で獲得した銅メダル2個を加えると、2025年大会終了時点の通算成績は金8個、銀9個、銅20個、合計37個となります。
日本の歴史的な実績には、女子マラソンの鈴木博美や男子競歩の鈴木雄介、北口榛花など、異なる種目で世界の頂点に立った選手たちが含まれています。
特に北口榛花の2023年女子やり投の金メダルは、日本のフィールド種目の歴史を大きく前進させた成果です。競歩やマラソンだけでなく、投てき種目でも世界の頂点を狙えることを示しました。
歴代記録を見るときの注意点世界陸上の通算記録は、屋外の世界選手権を対象にした数字と、屋内世界選手権を含めた数字を混同しないことが大切です。
また、旧ソ連や東西ドイツなど、歴史上の国・地域は集計資料によって別々の国として扱われる場合があります。歴代順位を比較するときは、対象大会と国の集計方法をそろえる必要があります。
【2026年最新結果】世界陸上のメダルランキングと北口榛花の優勝
2026年は、屋外の通常の世界陸上選手権とは異なる国際大会も開催されました。特に注目されるのが、3月の世界室内陸上競技選手権大会と、9月のWorld Athletics Ultimate Championshipです。
この2大会は表彰方式が異なるため、東京2025の屋外世界選手権の通算メダル数と混ぜてはいけません。
2026年世界室内陸上選手権はアメリカが首位2026年3月20日から22日にポーランドのクヤヴィ=ポモージェ地方で開催された世界室内陸上選手権では、アメリカ代表が金5個、銀7個、銅6個の合計18個を獲得して首位となりました。
主な上位国は次のとおりです。
- 1位:アメリカ(金5・銀7・銅6、合計18個)
- 2位:イギリス(金4・銀0・銅0、合計4個)
- 3位:イタリア(金3・銀2・銅0、合計5個)
- 4位:ウクライナ(金2・銀1・銅0、合計3個)
- 4位:ポルトガル(金2・銀1・銅0、合計3個)
これは屋内競技の世界選手権の結果です。2025年東京大会の屋外メダルランキングとは別の大会として集計されています。
2026年アルティメット選手権で北口榛花が優勝2026年9月11日から13日には、ハンガリーのブダペストで第1回World Athletics Ultimate Championshipが開催されました。
日本の注目選手である北口榛花は、女子やり投で68m92を記録して優勝。中国のヤン・ジーイー、コロンビアのフロル・ルイスを抑えて大会の初代チャンピオンに輝きました。
ただし、この大会は通常の世界陸上選手権とは表彰方式が異なります。World Athleticsは金・銀・銅のメダルを授与せず、各種目の優勝者にトロフィーを贈る方式を採用しました。
そのため、北口の優勝は2026年の大きな競技実績ですが、屋外世界選手権の通算メダル数に金メダル1個として加算するものではありません。
2026年の世界陸上関連情報を確認するときは、屋外世界選手権、屋内世界選手権、アルティメット選手権という大会の違いを把握しておくことが重要です。
【世界陸上メダル数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京2025世界陸上で日本は何位だった?
A1:日本は銅メダル2個、金メダル0個、銀メダル0個で、国別メダルランキング40位でした。勝木隼人が男子35km競歩、藤井菜々子が女子20km競歩で銅メダルを獲得しています。
Q2:東京2025世界陸上で最もメダルを獲得した国は?
A2:アメリカです。金16個、銀5個、銅5個の合計26個で1位となりました。2位は金7個、合計11個のケニアでした。
Q3:日本の世界陸上通算メダル数はいくつ?
A3:東京2025大会終了時点で合計37個です。内訳は金8個、銀9個、銅20個です。これは屋外の世界陸上競技選手権大会を対象とした集計です。
Q4:2026年の北口榛花の優勝は世界陸上の金メダルに加算される?
A4:加算されません。2026年のWorld Athletics Ultimate Championshipは優勝者にトロフィーを授与する大会で、通常の金・銀・銅メダルは授与されていません。
Q5:次回の屋外世界陸上はいつ開催される?
A5:次回は2027年の北京大会です。東京2025に続く屋外世界選手権として、日本代表がどの種目でメダルを狙うのか注目されます。
2025年東京世界陸上の日本代表は、銅メダル2個で国別メダルランキング40位という結果でした。勝木隼人と藤井菜々子の競歩での活躍は、日本陸上界にとって重要な成果です。
世界のランキングではアメリカが金16個、合計26個で圧倒的な首位となり、ケニアが金7個、合計11個で2位に続きました。歴代通算でもアメリカが469個で最多を誇っています。
一方、日本はメダルランキング40位という数字だけでは評価できません。8位以内の入賞数は11種目で、入賞順位表では16位。2023年ブダペスト大会と同じ入賞数を維持しました。
2026年には北口榛花がアルティメット選手権の女子やり投で優勝するなど、日本陸上界には次につながる成果も生まれています。
今後の世界陸上を追う際は、次の3点を意識すると大会の結果をより正確に理解できます。
- 金・銀・銅の内訳:国別メダルランキングを比較するときの基本指標。
- 8位以内の入賞数:メダル以外の競技力や選手層の厚さを把握する指標。
- 大会の種類:屋外・屋内・アルティメット選手権を区別し、通算記録を正しく比較すること。
次の2027年北京大会では、日本代表が東京大会で得た経験をどう生かし、メダルの色や獲得数を伸ばすのか。競歩をはじめ、短距離、跳躍、投てき、長距離まで、日本陸上界の新たな挑戦に期待が集まります。
主な情報確認資料
大会公式記録・統計資料
-
-
-
-
-
-
-
-
-