ラジオ第2の終了で、最も気になるのが教育番組の行方です。
NHKは、教育番組を原則として新しいNHK FMで放送する方針を示していました。2026年度からは実際に多くの語学講座や高校講座が新しい編成に移っています。
ただし、すべての番組が同じ時間帯で継続しているわけではありません。放送波だけでなく、放送時間や再放送の有無も変わっています。
1.語学講座の移行先はNHK FMこれまでラジオ第2で親しまれてきた語学講座は、2026年度からNHK FMを中心に放送されています。
主な講座は次のとおりです。
英語関連
- 小学生の基礎英語
- 中学生の基礎英語 レベル1・レベル2
- ラジオ英会話
- ラジオビジネス英語
- 英会話タイムトライアル
- エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
- ニュースで学ぶ「現代英語」
その他の外国語
- まいにち中国語
- まいにちハングル講座
- まいにちドイツ語
- まいにちフランス語
- まいにちイタリア語
- まいにちスペイン語
- まいにちロシア語
- ポルトガル語講座
これらは2026年度の語学番組表で確認できる主な講座です。番組によって放送曜日や時間が異なり、深夜・早朝の枠も多くなっています。
2.アラビア語講座は移行せず終了注意したいのが、アラビア語講座です。
ラジオ第2の最終日、2026年3月30日午前0時前に最後の講座が放送されました。
マイナビニュースによると、最終レッスンの最後に伝えられた言葉は「また会いましょう」でした。
2026年度のラジオ語学番組表には、アラビア語講座は掲載されていません。
つまり、語学講座はすべて一律にFMへ移ったわけではありません。継続している講座と終了した講座を区別する必要があります。
3.NHK高校講座はFMとEテレで継続学校教育を支えてきたNHK高校講座も、ラジオ第2の終了によって全面的になくなったわけではありません。
2026年11月現在、NHKエデュケーショナルが掲載する放送案内では、次のような編成になっています。
NHK高校講座の放送時間
Eテレ(月~木)
10:00~11:00
Eテレ(金)
10:00~11:30
NHK FM(火~日)
3:00~4:00
出典:NHKエデュケーショナルの教育・語学・科学番組一覧。放送時間は変更される場合があります。
特にFMの午前3時から4時という時間帯は、従来のラジオ第2で日中に学習していた人にとって大きな変更です。
リアルタイムで聴くことが難しい学生や社会人は、聴き逃し配信も活用するとよいでしょう。
4.気象通報はNHK AMへ移行もう一つ、見落とされやすいのが「気象通報」です。
天気図を自分で作成する学習や気象情報の確認に利用されてきた番組ですが、こちらは終了していません。
2026年3月30日以降はNHK AMへ移行しています。
- 月曜日~金曜日:15時45分~16時05分
- 土曜日・日曜日:17時05分~17時25分
大相撲中継などによって放送時間が変更される場合があります。
5.株式市況は放送終了一方、ラジオ第2の番組のなかには、新しい放送波へ引き継がれなかったものもあります。
代表的なのが「株式市況」です。
1925年3月23日に放送を開始したこの番組は、東京株式市場の各銘柄の終値を読み上げる長寿番組でした。
2026年3月27日の放送を最後に終了し、101年の歴史に幕を下ろしました。
最終回では終了を知らせる案内が流れ、通常の放送としてはその日が最後となりました。
ラジオ第2の廃止によって番組の放送波が変わるケースと、番組そのものが終了するケースは、明確に分けて考える必要があります。
【周波数はどうなった?】NHKラジオ第2の停波と旧AM放送の現在
ラジオ第2を長年聴いていた人にとって、もう一つ気になるのが周波数の扱いです。
結論からいえば、従来のNHKラジオ第2の周波数で、現在も通常番組を聴くことはできません。
NHK AMとNHK FMの周波数は変わった?今回の再編では、NHK AMとNHK FMの周波数は、それぞれ従来の放送波を引き継いでいます。
- NHK AM:旧ラジオ第1放送の周波数を継承
- NHK FM:従来のNHK FMの周波数を継承
- 旧ラジオ第2:通常放送を終了し、放送局として廃止
つまり、新しいNHK AMの周波数を探すためにラジオを買い替える必要はありません。従来のラジオ第1を受信していた設定をそのまま利用できます。
一方、FMについても従来のNHK FMの周波数を利用します。
3月30日の放送終了と3月31日の停波は別の出来事ここは特に誤解されやすいポイントです。
ラジオ第2の通常放送が終わったのは、2026年3月30日午前0時05分です。
しかし、すべての送信所で同じ瞬間に電波が止まったわけではありません。
ASCII.jpの2026年3月31日付報道によると、通常番組終了後、一部の旧周波数では終了告知放送が続けられました。
旧放送波で、番組の移行先や放送時間を案内する内容が流れたのです。
東京第2放送の693kHzについては、3月31日午後11時45分ごろのコールサインを最後に停波したことが、放送記録の調査記事でも紹介されています。
したがって、次の2つは区別して理解する必要があります。
- 放送終了: 通常の番組を放送する役割が終了したこと。
- 停波: 実際に送信所からの電波送信が停止したこと。
2026年11月現在、旧ラジオ第2の周波数を探しても、通常のNHK番組は受信できません。
【2026年11月現在】NHKラジオ第2の番組を聴く方法
「ラジオ第2がなくなったなら、以前の語学講座も聴けなくなったのでは?」
そう考えている人もいる可能性があります。
実際には、継続している番組については、新しい放送波やインターネット配信を利用できます。
1.NHK ONE らじるらじるを利用するNHK AM・NHK FMの番組をインターネットで聴ける公式サービスです。
通信料は別途必要です。
2026年3月30日から、従来の「らじるらじる」は「NHK ONE らじるらじる」という名称に変更されました。
ただし、名称が変わったからといって、別のラジオサービスに切り替わったわけではありません。
主な機能は次のとおりです。
- NHK AMの同時配信
- NHK FMの同時配信
- 放送後1週間の聴き逃し配信
- 番組内容を記事で楽しめる「読むらじる。」
NHK ONEへのログインは、ラジオの利用に必須ではないとNHKの再編案内で説明されています。
2.スマートフォンで聴く手順
アプリを入手する
App StoreまたはGoogle Playで「NHK ONE らじるらじる」を検索します。
聴きたい放送波を選ぶ
NHK AMまたはNHK FMを選択します。
地域を設定する
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、松山、福岡などの配信地域を選びます。
番組を再生する
現在放送中の番組は同時配信、過去の番組は聴き逃し配信から探します。
聴き逃し配信は原則として放送後1週間です。ただし、権利上の理由などで配信されない番組もあります。
また、公式アプリの提供エリアは日本国内です。海外からの利用は制限される場合があります。
3.パソコンやブラウザーでも聴けるスマートフォンを持っていない人でも、パソコンのブラウザーからNHKのラジオ配信サービスを利用できます。
特に語学学習では、次のような使い方が便利です。
- 朝の時間に英語講座を聴く。
- 通勤・通学中にスマートフォンで再生する。
- 聴き逃した講座を帰宅後に聴く。
- 同じ講座を繰り返し聴いて発音を練習する。
ただし、旧ラジオ第2で放送していたすべての番組が、過去の放送分まで無期限に聴けるわけではありません。
配信期間と対象番組を確認しておくことが大切です。
4.従来型のラジオ受信機を使う場合インターネットを使いたくない人は、従来のラジオ受信機でもNHK AM・NHK FMを聴けます。
ただし、FM放送はAM放送と電波の伝わり方が異なり、受信できる地域や建物内での受信状況にも差があります。
特に、以前はAMのラジオ第2を問題なく聴けていた地域でも、NHK FMの電波が十分に届かない場合があります。
その場合は、インターネット配信を併用する方法が現実的です。
【プロの結論】NHKラジオ第2の終了で変わったもの、残ったもの
今回の再編で重要なのは、放送局の数が3つから2つになったことだけではありません。
NHKが長年担ってきた教育・教養放送の届け方そのものが変わったことです。
放送波の統合にはメリットと課題がある再編によるメリットは、設備維持費や番組制作費の効率化だけではありません。
語学講座をインターネットで繰り返し聴けるようになれば、学習者は放送時間に縛られず、自分のペースで勉強できます。
一方で、従来のラジオ第2には、受信機の電源を入れるだけで全国共通の教育番組を聴けるという利点がありました。
インターネット接続やスマートフォンの操作に不慣れな人にとっては、以前より利用のハードルが上がる可能性があります。
また、FMの受信環境が十分でない地域では、教育番組へのアクセスが課題になります。
こんな人は聴き方を見直したい
語学講座を毎日聴いている人
NHK FMの新しい放送時間を確認し、聴き逃し配信を併用する方法がおすすめです。
高校講座を学習に利用している人
FMの深夜枠だけでなく、Eテレの放送時間も確認すると、学習計画を立てやすくなります。
AMラジオだけで聴いていた人
NHK FMの受信状況を確認してください。受信が難しい場合は、インターネット配信を検討する必要があります。
以前の放送をそのまま聴き直したい人
聴き逃し配信には期間制限があります。すべての旧番組がアーカイブとして残っているわけではありません。
95年続いたラジオ第2の歴史は終わりました。
しかし、語学講座や高校講座、気象通報など、長年のリスナーにとって大切な番組の多くは、新しい放送体制のなかで役割を引き継いでいます。
一方、株式市況のように、時代の変化と放送再編のなかで終了した番組もあります。
今回の改革を評価する際には、単純なコスト削減だけではなく、教育コンテンツへのアクセスが維持されているか、地域による受信格差が広がっていないかという視点も欠かせません。
【NHKラジオ第2の終了】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:NHKラジオ第2はいつ終了しましたか?
2026年3月30日午前0時05分に通常放送を終了しました。1931年から続いた約95年の歴史に幕を下ろしました。
Q2:NHKラジオ第2が終了した理由は何ですか?
NHKの経営資源を効率的に活用するためです。老朽化した送信設備の更新費用や番組制作費を抑え、3波体制からNHK AM・NHK FMの2波体制へ再編されました。
Q3:NHKラジオ第2の語学講座はどこへ移行しましたか?
多くの語学講座はNHK FMへ移行しました。英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語などの講座が放送されています。ただし、アラビア語講座など終了した番組もあります。
Q4:NHK高校講座は終了しましたか?
終了していません。2026年度はEテレとNHK FMで放送されています。FMでは火曜日から日曜日の午前3時から4時まで放送する枠があります。
Q5:NHKラジオ第2の周波数は現在も使えますか?
通常の第2放送は終了しています。旧周波数で一時的に終了告知放送が行われましたが、2026年3月31日までに停波が進みました。
Q6:NHKラジオ第2の番組を現在も無料で聴けますか?
継続している番組は、NHK AM・NHK FMやNHK ONE らじるらじるで聴けます。公式アプリは基本無料ですが、インターネット通信料は別途必要です。
Q7:株式市況はNHK AMやNHK FMで継続していますか?
いいえ。株式市況は2026年3月27日の放送を最後に終了しました。1925年から続いた101年の歴史を持つ番組でした。
Q8:らじるらじるはNHK ONEに登録しないと利用できませんか?
ラジオの利用にNHK ONEへのログインは必須ではありません。NHK AM・NHK FMの同時配信や聴き逃し配信を利用できます。
NHKラジオ第2は、2026年3月30日午前0時05分に通常放送を終了しました。
1931年から続いた95年の歴史に幕を下ろし、NHKのラジオはNHK AMとNHK FMの2波体制に再編されています。
今回の変更で押さえておきたい要点は次の5つです。
- ラジオ第2の終了は経営効率化と放送設備の再編が主な理由。
- 語学講座や高校講座の多くはNHK FMへ移行。
- アラビア語講座や株式市況など、終了した番組もある。
- 気象通報はNHK AMで継続。
- NHK ONE らじるらじるを利用すれば、同時配信や聴き逃し配信を楽しめる。
長年親しまれてきたラジオ第2という名称と放送波はなくなりました。しかし、そこで培われてきた教育・教養コンテンツのすべてが消えたわけではありません。
これからは、NHK AMとNHK FMの新しい番組表を確認し、自分に合った受信方法や配信サービスを選ぶことが大切です。
95年の歴史を持つNHKラジオ第2の終了は、ラジオ放送の一つの時代の終わりであると同時に、公共放送の教育コンテンツが新しい届け方へ移る転換点でもあります。
2026年11月現在、旧ラジオ第2を聴くことはできませんが、移行した番組を新しい環境で楽しむ方法は残されています。 (出典: nhk 第 2 ラジオ(Yahoo!ニュース))