日本相撲協会の公式記録によると、雅山の生涯戦歴は654勝582敗68休(88場所)です。
主な実績を整理すると、次のようになります。
- 幕内在位:82場所
- 幕内成績:599勝563敗68休
- 大関在位:8場所
- 大関成績:57勝58敗5休
- 十両優勝:2回
- 幕下優勝:2回
- 幕内最高優勝:0回
- 三賞:合計8回
- 金星:2個
三賞の内訳は、殊勲賞2回、敢闘賞5回、技能賞1回です。特に、殊勲賞と技能賞を同時に獲得した2006年5月場所などは、雅山の実力を示す実績として挙げられます。
大関陥落後も68場所戦い続けた不屈の力士雅山のキャリアで見逃せないのは、大関陥落後の長い現役生活です。
大関の地位を失った後も、幕内で戦い続け、2010年には十両に転落。その後も再び幕内に戻るなど、厳しい番付の変動を経験しました。
現役最後の時期には、けがや体力面の問題を抱えながらも土俵に立ち続けています。
大関昇進という華やかな実績だけではなく、地位を失ってからも相撲を続けた経験こそ、現在の指導者としての雅山親方を理解するうえで要点です。
【2013年の引退から2018年の独立へ】二子山部屋創設までの歩み
雅山が現役を引退したのは、2013年3月場所です。
当時35歳。東十両9枚目で迎えた春場所は3勝12敗に終わり、翌場所の幕下転落が濃厚となっていました。
2013年3月24日の千秋楽後、雅山は引退を表明。今後は年寄「二子山」を襲名し、藤島部屋で後進の指導に当たることになりました。
引退会見で語った現役生活への思い引退時の報道で印象的だったのが、本人の率直な言葉です。
まだ気力はあるが、体がついていかない
デイリースポーツの2013年3月25日付の記事では、雅山が引退を決断した背景として、体力の限界と長年のけがが伝えられています。
大関から陥落した後も、68場所にわたって現役を続けました。十両に落ちても再び上を目指し、最後まで土俵に立ち続けた力士でした。
二子山部屋は2018年4月1日に誕生引退後すぐに独立したわけではありません。
2013年3月から2018年3月までの約5年間、雅山親方は藤島部屋の部屋付き親方として指導経験を積みました。
そして2018年4月1日、内弟子6人を連れて藤島部屋から分家独立。第14代二子山として、二子山部屋を創設しました。
創設当初の部屋は埼玉県所沢市にありました。その後、2021年に東京都葛飾区柴又へ移転しています。
現在の所在地は東京都葛飾区柴又2丁目10-13。日本相撲協会の公式情報でも、師匠は二子山雅高と登録されています。
この独立は、雅山親方にとって第二のキャリアの出発点でした。現役時代に培った経験を、自分の部屋の力士たちに直接伝える立場へと変わったのです。
【二子山部屋の師匠として】指導方針と狼雅・生田目の活躍
雅山親方が二子山部屋の運営で重視しているのは、相撲の技術だけではありません。
二子山部屋の公式サイトに掲載された師匠あいさつでは、相撲で強くなることと同時に、立派な大人になることを目標に掲げています。
二子山親方が掲げる指導方針公式サイトでは、次のような教育方針が示されています。
- 相撲の稽古を通じて心身を鍛える。
- 挨拶や作法を身につける。
- 言動や行動についても教育する。
- 関取になれなかった場合にも、社会で自信を持って生きていける力を育てる。
特に注目したいのは、関取昇進だけを弟子の成功基準にしていない点です。
大相撲では、厳しい競争を勝ち抜いて関取になれる力士は限られています。だからこそ、相撲を通じて身につける礼儀や責任感、共同生活での経験も大切にするという考え方です。
この方針には、雅山自身の現役経験も重なります。
大関に昇進した喜びだけでなく、けがによる陥落、十両への転落、長い現役生活を経験した親方だからこそ、勝敗だけでは測れない力士の成長を意識していると考えられます。
2026年11月場所の二子山部屋所属力士2026年11月場所の公式番付では、二子山部屋から幕内と十両にそれぞれ1人が在籍しています。
狼雅 外喜義(ろうが・ときよし)
東前頭八枚目
ロシア・トゥヴァ出身。本名はアマルトゥブシン・アマルサナー。右四つ・寄りを得意とする力士です。
生田目竜也(なばため・たつや)
西十両六枚目
栃木県さくら市出身。2002年生まれで、2020年1月場所に初土俵を踏みました。突き・押しを得意とします。
二子山部屋の公式力士紹介によると、2026年11月場所には幕内・十両の2人に加え、幕下以下の力士も所属しています。
狼雅と生田目の存在は、二子山部屋が関取を抱える部屋として成長していることを示しています。
ただし、親方の指導力を評価する際には、番付だけでなく、弟子がどのように成長しているか、部屋全体がどのような環境で稽古しているかも見る必要があります。
【雅山親方の現在2026年最新】YouTube活動と二子山部屋の評判
2026年現在の二子山親方は、部屋の運営と力士の育成を中心に活動しています。
もう一つの特徴が、インターネットを通じた情報発信です。
「二子山部屋 sumo food」で力士の日常を公開二子山部屋は公式YouTubeチャンネル「二子山部屋 sumo food」を運営しています。
動画では、朝稽古や食事、力士たちの共同生活など、普段の大相撲中継だけでは見えにくい部屋の日常を紹介しています。
2025年7月1日付のnippon.comの記事では、同チャンネルの登録者数は約49万人、総再生回数は2億回を超える規模と紹介されました。
特に、力士たちが食事を楽しむ動画や、朝稽古を撮影したコンテンツが注目されています。
この発信には、単なる知名度向上とは異なる意味があります。
相撲部屋は、伝統的に師匠と弟子が共同生活を送り、稽古と日常を共にする場所です。しかし、外部の人がその実態を知る機会は限られていました。
動画によって稽古や食事の様子を公開すれば、相撲に詳しくない人にも力士の生活が伝わります。入門を検討する若者や保護者にとっても、部屋の雰囲気を知るきっかけになります。
nippon.comの取材では、二子山親方も動画を通じて相撲の日常的な魅力を伝えたいという趣旨を語っています。また、食事動画には、食べ物を残さずきれいに食べるという部屋のモットーも込められていると紹介されました。
二子山親方の評判をどう見るべきか二子山親方の評価を考える際には、次の3つの視点が参考になります。
1.元大関としての実績
654勝という通算成績に加え、大関昇進、三賞8回という実績があります。自身が経験した番付上昇と陥落の両方を指導に生かせることは、大きな強みです。
2.力士育成の実績
狼雅が幕内、生田目が十両に在籍していることは、部屋の育成状況を判断する具体的な材料になります。
3.情報発信への積極性
YouTubeや公式SNSを活用し、相撲部屋の日常を広く公開している点も特徴です。従来の相撲ファンだけでなく、動画から大相撲に興味を持つ人との接点を作っています。
一方、動画の人気と力士の競技成績は別の評価軸です。チャンネルの再生回数だけで指導者としての実力を判断するのではなく、番付や育成方針と合わせて見ることが大切です。
2026年現在の活動を確認できる公式情報| 確認項目 | 現在の内容 |
|---|---|
| 親方の名前 | 二子山雅高 |
| 部屋の所在地 | 東京都葛飾区柴又 |
| 部屋の運営 | 二子山部屋の師匠 |
| 競技面の活動 | 所属力士の稽古・育成 |
| 動画発信 | 二子山部屋 sumo food |
| SNS | 公式Instagram・X |
| 新弟子募集 | 公式サイトで案内 |
| 2026年11月の主な関取 | 狼雅・生田目 |
【プロの結論】雅山親方の評価は大関時代と指導者時代の両面から見る
雅山親方のキャリアを振り返ると、現役時代の成功だけでなく、引退後の歩みにも注目すべき点があります。
大関に昇進したのは2000年。2013年に引退するまで、けがや番付の変動を経験しながら土俵に立ち続けました。そして2018年には独立し、自らの名前を冠する二子山部屋を立ち上げています。
指導者としての特徴は、競技力と人間的な成長を切り離していないことです。
特に、関取になれなかった場合にも社会で役立つ力を身につけさせるという公式の指導方針は、勝敗だけでは測れない相撲部屋の役割を示しています。
また、YouTubeを使って稽古や食事を公開する取り組みは、伝統を維持しながら新しいファンや入門希望者とつながる方法の一つです。
雅山親方を評価するなら、次の3点を基準にすると分かりやすくなります。
- 現役時代の実績:大関昇進、654勝、三賞8回。
- 師匠としての実績:狼雅や生田目らの育成と部屋の運営。
- 相撲界への貢献:教育方針の明示と、動画による相撲文化の発信。
大関経験者が部屋を持つこと自体は珍しくありません。しかし、自身の経験を弟子の育成と相撲の普及にどうつなげるかが、親方としての本当の評価につながります。
【雅山親方に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:雅山親方の現在の名前は何ですか?
A1:2026年現在の年寄名は「二子山雅高」です。現役時代は雅山哲士という四股名で、本名は竹内雅人です。
Q2:雅山親方と二子山親方は同じ人物ですか?
A2:同じ人物です。元大関・雅山が2013年の引退後に年寄「二子山」を襲名し、現在は二子山雅高を名乗っています。
Q3:雅山親方はいつ引退しましたか?
A3:2013年3月場所です。引退後は藤島部屋の部屋付き親方として後進を指導しました。
Q4:二子山部屋はいつ創設されましたか?
A4:2018年4月1日です。雅山親方が内弟子6人を連れて藤島部屋から独立しました。
Q5:雅山親方の現役時代の成績は?
A5:生涯戦歴は654勝582敗68休です。十両優勝2回、幕下優勝2回、三賞8回を記録しています。最高位は大関です。
Q6:2026年現在、二子山部屋にはどんな力士がいますか?
A6:代表的な所属力士は、幕内の狼雅と十両の生田目です。2026年11月場所の公式番付では、狼雅が東前頭八枚目、生田目が西十両六枚目です。
Q7:二子山部屋の公式YouTubeチャンネルはありますか?
A7:あります。「二子山部屋 sumo food」というチャンネルで、朝稽古や食事、力士の日常などを紹介しています。
2026年現在、雅山親方は二子山雅高として二子山部屋を率いています。
本名は竹内雅人。現役時代は雅山哲士として活躍し、2000年7月場所に大関へ昇進しました。2013年3月場所で引退するまでの生涯戦歴は654勝582敗68休。十両優勝2回、三賞8回という実績を残しています。
引退後は二子山親方として藤島部屋で指導を経験し、2018年4月に独立。現在は狼雅や生田目らを育てながら、YouTubeなどを通じて相撲部屋の生活や魅力も発信しています。
雅山の名前を調べる際には、現役時代の「雅山哲士」、引退直後の「二子山雅人」、現在の「二子山雅高」を区別すると、経歴を正確に理解できます。
大関として土俵で戦った15年近い経験を、これからの相撲界を担う力士たちにどう伝えていくのか。二子山部屋の成長とともに、雅山親方の指導者としての歩みも引き続き注目されます。