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【復調の背景】2026年は二軍降格を乗り越えて三塁のレギュラーに定着

藤堂 弦 藤堂 弦 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
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2026年の石川昂弥を評価するうえで重要なのが、シーズン中の立て直しだ。

中日新聞の2026年10月18日付の記事によると、石川は開幕直後に二軍降格を経験したものの、そこから一軍に戻り、三塁のポジションに定着。最終的に103試合へ出場し、3年ぶりに100試合を超える出場機会を確保した。

この経過は、単純な打撃成績の改善以上に意味がある。一度一軍の戦力構想から外れた選手が、再び競争を勝ち抜いて定位置を確保したからだ。2025年に22試合しか出場できなかったことを考えると、年間を通じて戦力として計算できる状態に近づいた点は大きい。

本人が掲げた次の目標は20本塁打

同記事では、石川が2027年シーズンに向けて打撃フォームの改善をオフのテーマに挙げたことも報じられている。特に意識しているのは、力みに頼らないシンプルなスイングだ。

「ホームランを20本打てるように、オフシーズンをしっかり過ごしたい」

2026年の11本塁打から20本塁打を目指すには、9本の上積みが必要になる。単純にスイングを強くするだけでなく、打率を維持しながら長打を増やすことが求められる。

2026年の長打率.398は、2024年の.382を上回っている。今季の打撃を土台に、長打を生み出す打撃をさらに磨けるかが、次のシーズンの注目点だ。

2025年の不振と左脇腹の負傷

2025年は石川にとって厳しいシーズンだった。開幕戦では4番を任されたものの、打撃の状態が上がらず、最終的には22試合、打率.139、1本塁打、5打点に終わった。

加えて、2025年9月3日の阪神戦でシーズン初本塁打を放った翌日の9月4日、左脇腹の痛みによって出場選手登録を抹消されることになった。スポーツニッポンの報道では、井上監督が試合前に状態を把握し、出場できる状態ではなかったと説明している。

このため、2025年の成績は打撃不振だけでなく、シーズン終盤の負傷離脱という事情も重なったものだった。2026年に103試合へ出場したことは、前年の出場機会の少なさから見ても重要な変化である。

【プロフィールと経歴】東邦高校から2019年ドラフト1位で中日へ

石川昂弥


石川昂弥(いしかわ・たかや)

中日ドラゴンズ・内野手/背番号25
- 生年月日:2001年6月22日
- 年齢:25歳(2026年11月現在)
- 出身高校:東邦高校
- 投打:右投右打
- 身長・体重:186cm・100kg
- ドラフト:2019年1位


東邦高校時代から注目された強打者

石川昂弥は愛知県の東邦高校出身。高校時代から強打の内野手として評価され、2019年のプロ野球ドラフト会議では中日、オリックス、福岡ソフトバンクの3球団が1位指名で競合した。

抽選の結果、中日が交渉権を獲得。地元愛知県出身の有力選手を地元球団が獲得する形となり、入団時から大きな期待を集めた。

中日ドラゴンズの新人選手紹介によると、石川は東邦高校から入団した内野手で、2019年ドラフトの1位指名選手として登録されている。球団の将来を担う長距離打者候補という位置づけだった。

プロ入り後のキャリアの転換点

プロ1年目の2020年は14試合に出場。2021年は一軍出場記録がなく、2022年に37試合、5本塁打を記録した。

大きな転機となったのは2023年だ。121試合に出場して105安打、13本塁打、45打点をマーク。一軍で年間を通じて起用される機会が増え、主力候補として存在感を強めた。

その後、2024年は打率を.272まで引き上げたが、2025年には大きく成績を落とした。そして2026年は再び100試合以上に出場し、二桁本塁打を達成。浮き沈みのあるキャリアのなかで、2026年は再起の足掛かりとなるシーズンだった。

【通算成績を分析】プロ6年間で34本塁打、309安打を記録

2026年シーズン終了時点のNPB公式記録では、石川昂弥の一軍通算成績は379試合、309安打、34本塁打、137打点となっている。


NPB公式・一軍通算成績(2026年終了時)


通算打率

.242




通算本塁打

34本




通算打点

137




通算安打

309本




通算出場試合

379試合




通算OPS

.672




通算OPSはNPB公表の出塁率.291と長打率.381から算出。

通算成績から見える長打力

通算34本塁打のうち、11本を2026年だけで記録している。つまり、今季の本塁打数は通算記録のおよそ3分の1に相当する。

2023年の13本塁打に次ぐ水準まで戻しただけでなく、2024年の4本、2025年の1本からも大きく数字を伸ばした。石川の持ち味である長打力が、再び一軍の試合で結果につながったことを示す数字だ。

通算打率.242は今後の伸びしろを示す

一方、通算打率は.242。2026年の.249は通算数字を上回っているが、2024年に記録した.272には届いていない。

今後は本塁打数だけでなく、年間を通じて打率を安定させることも大切になる。長距離打者としての魅力を維持しながら、安打数や出塁数を積み上げられれば、チーム内での打撃面の評価もさらに高まるはずだ。

【プロの結論】石川昂弥の2026年は復活の第一歩、次は20本塁打が焦点

2026年の石川昂弥を評価するなら、打率.249だけで判断するのは適切ではない。103試合、11本塁打、42打点、OPS.712という成績を総合的に見る必要がある。

特に注目すべきなのは、2025年のOPS.382から2026年の.712へと改善したことだ。2024年の.702も上回っており、打撃全体の指標では自己最高水準に到達した。

評価できる3つのポイント



一軍での出場機会を取り戻した

2025年の22試合から2026年は103試合へ増加。シーズン中の二軍降格を経験しながらも、三塁のポジションに定着した。


長打力が明確に戻った

2026年は11本塁打、20二塁打、長打率.398。2024年の4本塁打を上回り、OPSも.712に達した。


次の目標が具体的になった

本人が掲げた2027年の目標は20本塁打。11本塁打からの上積みを目指す姿勢が、次のシーズンの注目材料になる。


まだ残る課題は打率と継続性

もちろん、2026年の成績だけで完全復活と判断するのは早い。打率は.249で、2024年の.272には及ばない。出塁率も2024年の.320に対して2026年は.314だった。

また、2026年の三振は68個。2024年の37個と比べると増えているが、打席数も275から389へ増えているため、単純な個数比較ではなく三振率で見る必要がある。打席数に対する三振の割合は2024年の約13.5%に対して2026年は約17.5%。2025年の約36%からは改善したものの、2024年の水準に戻す余地がある。

石川に求められるのは、長打を狙う積極性と確実性のバランスだ。20本塁打を目指すなかでも、ボール球への対応やコンタクトの安定性を高められるかがポイントになる。

2026年は復調を示す材料がそろったシーズンだった。次に問われるのは、その成績を一度きりの上昇で終わらせず、翌年以降も継続できるかどうかだ。

【石川昂弥の現在】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:石川昂弥の2026年の打率・本塁打・打点は?
A1:NPB公式記録では、103試合に出場し、打率.249、11本塁打、42打点を記録した。出塁率.314、長打率.398で、OPSは.712となる。

Q2:石川昂弥は2025年に成績が悪かったのはなぜ?
A2:2025年は22試合で打率.139、1本塁打、5打点に終わった。さらに9月3日の阪神戦で今季初本塁打を放った翌日、左脇腹の痛みで出場選手登録を抹消され、シーズンを終えている。

Q3:石川昂弥の2024年の成績は?
A3:82試合に出場し、打率.272、4本塁打、25打点だった。2026年は打率では2024年を下回ったものの、本塁打、打点、OPSでは上回っている。

Q4:石川昂弥の通算本塁打と通算打率は?
A4:2026年シーズン終了時点で、一軍通算34本塁打、通算打率.242、通算137打点を記録している。

Q5:石川昂弥の出身高校とドラフト順位は?
A5:愛知県の東邦高校出身。2019年ドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受けた。中日、オリックス、ソフトバンクの3球団による競合だった。

Q6:石川昂弥は現在、復活したといえる?
A6:2026年は103試合出場、11本塁打、42打点、OPS.712と前年から大幅に改善しており、復調を示す数字は十分にある。ただし、打率は2024年の.272に届いていない。完全復活を判断するには、今後も安定した打撃成績を残せるかが重要になる。

石川昂弥の2026年成績は、打率.249、11本塁打、42打点、OPS.712。2025年の深刻な不振から大きく立ち直り、103試合に出場して三塁のポジションを確保したことは、今季の大きな成果だった。

2024年の打率.272には届かなかった一方、2024年を超える本塁打数とOPSを記録。2023年の13本塁打、45打点という実績にも近づいている。打撃の総合的な数字を見る限り、復調の手応えは確かなものがある。

次の焦点は本人が掲げた20本塁打だ。長打力をさらに伸ばしながら、打率と出塁率を安定させられるか。東邦高校から2019年ドラフト1位で入団した期待の内野手が、中日の中心打者として定着できるかどうかは、2027年の大きな見どころになる。

2026年は復活への足掛かり。石川昂弥にとって、本当の勝負はこれからだ。

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藤堂 弦
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