第103回大会の勢力図を考える際には、前回の総合順位と予選会の結果、さらに各大学が積み重ねてきた箱根駅伝の実績を照らし合わせる必要がある。
特に注目したいのは、前回上位10校のうち優勝争いに加わった大学と、予選会で強さを証明した大学の対決だ。
1.青山学院大学:3連覇中の絶対的な優勝候補青山学院大学は、第102回大会で10時間37分34秒の大会新記録を樹立し、総合優勝を果たした。
2024年、2025年、2026年と3年連続で総合優勝しており、2026年大会終了時点で歴代優勝回数は9回。2015年から2026年までの期間に9度の優勝を記録している。
第103回大会では4連覇がかかる。シード権を確保しているため予選会を走る必要がなく、本大会に向けた準備を進められる点も強みだ。
2.國學院大學:前回2位から初優勝を狙う國學院大學は、第102回大会で総合2位に入った。総合タイムは10時間40分07秒で、青山学院大学に続く大会新記録をマークしている。
2026年大会では往路4位、復路2位という成績を残し、総合力の高さを示した。前回の結果を踏まえると、第103回大会で青山学院大学の連覇を阻む有力候補の一つとなる。
3.駒澤大学:歴代8回の優勝実績を持つ強豪駒澤大学は、歴代優勝回数8回を誇る箱根駅伝の伝統校だ。直近では2023年の第99回大会で総合優勝している。
第102回大会は総合6位。前回の上位校としてシード権を獲得しており、予選会を経ずに本大会へ進む。
青山学院大学や國學院大學との優勝争いに加わるには、往路から復路まで安定した走りを維持できるかがポイントとなる。
4.中央大学:歴代最多14回の優勝を誇る名門中央大学は、箱根駅伝の歴史を語るうえで欠かせない大学だ。公式記録によると、2026年大会終了時点の総合優勝回数は14回で歴代1位となっている。
第102回大会では総合5位に入り、シード権を確保した。早稲田大学や駒澤大学と並ぶ伝統校として、優勝回数だけでなく、安定して上位争いに加わる力にも注目したい。
5.早稲田大学:歴代2位の優勝回数13回早稲田大学は、箱根駅伝の歴代優勝回数で13回を記録し、中央大学に次ぐ2位につけている。
最後の総合優勝は2011年の第87回大会。第102回大会では総合4位に入り、シード権を獲得した。
伝統校としての実績に加え、前回大会で上位に入ったことから、第103回大会でも上位進出が期待される大学の一つだ。
6.東洋大学:予選会トップ通過で本戦へ東洋大学は、第102回大会で総合14位となり、シード権を逃した。しかし、2026年10月17日の予選会では10時間31分30秒を記録し、1位で通過した。
歴代優勝回数は4回。2009年から2014年にかけて4度の総合優勝を果たした実績がある。
予選会で示したチーム力を本大会でも発揮できるかが焦点だ。シード校ではないものの、予選会の結果だけを見れば、上位進出を狙える存在として注目される。
7.専修大学:予選会4位から本大会へ専修大学は、2026年の予選会で10時間33分42秒を記録し、4位で本大会出場を決めた。
歴代優勝回数は1回。1939年の第20回大会で総合優勝した記録を持つ。
今回の予選会では上位校と僅差のタイムを残しており、予選会での勢いを本大会につなげられるかが注目点となる。
【箱根駅伝の歴史】大学別の歴代優勝回数ランキング

2027年大会の出場校を比較する際には、過去の優勝実績も参考になる。
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録によると、2026年の第102回大会までの総合優勝回数は、中央大学が14回でトップ。早稲田大学、日本大学、順天堂大学、日本体育大学が続く。
箱根駅伝の歴代総合優勝回数トップ10以下は第102回大会終了時点の公式ランキングだ。
| 順位 | 大学名 | 総合優勝回数 |
|---|---|---|
| 1位 | 中央大学 | 14回 |
| 2位 | 早稲田大学 | 13回 |
| 3位 | 日本大学 | 12回 |
| 4位 | 順天堂大学 | 11回 |
| 5位 | 日本体育大学 | 10回 |
| 6位 | 青山学院大学 | 9回 |
| 7位 | 駒澤大学 | 8回 |
| 8位 | 明治大学 | 7回 |
| 9位 | 東洋大学 | 4回 |
| 9位 | 大東文化大学 | 4回 |
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「優勝回数ランキング」。第102回大会までの記録。
このランキングから見えてくるのは、箱根駅伝における伝統校と近年の強豪校の存在感の違いだ。
中央大学と早稲田大学は、戦前から昭和、平成にかけて優勝を積み重ねてきた。一方、青山学院大学は2015年の初優勝以降、2016年から2026年までに9回の総合優勝を達成し、近年の大会を代表する存在となった。
駒澤大学も2000年代に優勝を重ね、2021年と2023年にも総合優勝を果たしている。東洋大学は2009年から2014年にかけて4度の優勝を経験しており、現在の予選会通過校の中でも歴史的な実績は際立つ。
歴代優勝回数だけでは2027年の順位は予測できない歴代優勝回数は、大学の駅伝部が積み上げてきた実績を知るうえで役立つ。ただし、過去の優勝回数が多いからといって、次の大会でも上位に入るとは限らない。
大学駅伝は選手の卒業や入学によって毎年チーム構成が変わる。加えて、箱根駅伝は全10区間217.1kmを走る長距離リレーであり、特定の区間だけでなく、往路と復路を通した選手層の厚さが結果を左右する。
そのため、2027年大会の戦力を判断するなら、歴代優勝回数だけでなく、前回大会の順位、予選会の合計タイム、各区間を担う選手の状態を合わせて見ることが大切だ。
【よくある質問】箱根駅伝の出場大学・シード権・予選会について
Q1:2027年の第103回箱根駅伝に出場する大学は何校ですか?
A1:大学別の出場枠は20校です。前回大会の総合10位以内に入ったシード校10校と、2026年10月17日の予選会を突破した10校で構成されます。加えて、関東学生連合がオープン参加するため、実際には21チームが出場します。
Q2:2027年の箱根駅伝予選会で1位になった大学はどこですか?
A2:東洋大学です。2026年10月17日の予選会で10時間31分30秒を記録し、2位の中央学院大学に2分01秒差をつけてトップ通過しました。
Q3:箱根駅伝のシード権は何位まで獲得できますか?
A3:前回大会の総合10位以内に入った大学がシード権を獲得します。翌年の予選会を免除され、本大会への出場権を得られます。11位以下の大学は、原則として次回大会の出場を目指して予選会に参加します。
Q4:2027年の箱根駅伝はいつ開催されますか?
A4:第103回大会は2027年1月2日(土)に往路、1月3日(日)に復路が開催されます。コースは東京・大手町から神奈川県箱根町の芦ノ湖までを往復する全10区間、217.1kmです。
Q5:箱根駅伝の歴代優勝回数が最も多い大学はどこですか?
A5:中央大学です。第102回大会終了時点で総合優勝14回を記録しています。2位は早稲田大学の13回、3位は日本大学の12回です。
Q6:関東学生連合は箱根駅伝の出場大学に含まれますか?
A6:関東学生連合は大学別の20校とは別のオープン参加チームです。予選会を突破できなかった大学などから選手が選抜され、合同チームとして本大会に参加します。
第103回箱根駅伝の出場大学は、シード校10校と予選会通過校10校の計20大学に決定した。さらに関東学生連合を加えた21チームが、2027年1月2日・3日の箱根路に挑む。
前回大会で3連覇を達成した青山学院大学は、4連覇を目指す立場となる。國學院大學、順天堂大学、早稲田大学、中央大学、駒澤大学など、前回上位に入ったシード校も優勝争いの中心だ。
一方、2026年の予選会でトップ通過した東洋大学や、4位で通過した専修大学など、予選会から勝ち上がった大学にも見逃せない存在感がある。
2027年大会をより深く楽しむなら、次の3つの視点を押さえておきたい。
- 優勝争い:青山学院大学の4連覇を國學院大學や駒澤大学などが阻止できるか。
- 予選会組の躍進:東洋大学のトップ通過の勢いが本大会でも続くか。
- シード権争い:次回大会の予選会を回避するため、総合10位以内を確保できるか。
箱根駅伝の魅力は、大学ごとの伝統や優勝回数だけでは測れない。シード校の安定感、予選会を勝ち抜いたチームの勢い、そして10区間をつなぐ選手たちの競り合いが、毎年新たなドラマを生み出す。第103回大会では、どの大学が新春の箱根路を制するのか、各校の戦いに注目したい。